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ねぼすけの読書感想日記

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ねぼすけ2004

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2009.05.30
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カテゴリ:ランキング
2009年上半期は、まだ1カ月残されていますが、読んだ本が多くなってきたことを整理する目的で、2008年ランキングに続いて、今回は、2009年の1月から5月末の約半年間で、私ねぼすけが読んだ66冊の本の中で、お勧め(少なくとも読んだ時間がもったいなくない)本の個人的なランキングを発表します。したがって、2009年以前に出版された本も含まれています。

その前に、私ねぼすけの読書の作法を紹介します。バス・電車通勤の会社までの往復時と就寝前の短時間、それと出張時の電車の中やその他細切れの時間を利用して、2-3冊並行して読むのが読書のスタイルです。それでも、平均一か月で13.2冊、一週間で3冊程度読むペースになります。

また、本の入手方法は、三通り。一つ、この本を読もうと思う際にはアマゾンか楽天で発注、二つ、新書はジュンク堂で古本はブックオフなどでぶらぶらと見て気に入った本があれば購入、三つ、自宅近くの図書館で借りる、この三つがだいたい冊数にして1/3づつ程度を目標とするポートフォリオといったスタイルです。

興味がある本のジャンルは、自然科学系(最近は宇宙論、進化論、物理学)・ビジネス人文社会系(特に経営・マーケティング分野、最近は心理学・社会学も)・今話題の本といった所。ほとんどがノンフィクションで、小説やハウツー本はめったに読みません。特に小説は、面白い本を読みだすときりがなく、後をひくことを恐れてあえて避けています。それでは、発表です。


第 1位 利己的な遺伝子 (リチャード・ドーキンス、紀伊國屋書店:2006.5)
 文句なく第1位。進化とは、遺伝子が生きのびることとであり、生物自体は、我々人間も含め、遺伝子が住むための生存機械であるとの衝撃的主張がこめられている。この本を読めば、全く専門的知識がなくとも、筆者の意図が十分に楽しめて納得するであろう。更に、「盲目の時計職人」・「虹の解体」・「神は妄想である」と一連に読めば、R・ドーキンス流の進化論の全てが分かる。

第 2位 反貧困-すべり台社会からの脱出(湯浅誠、岩波書店:2008.5)
 今の日本の貧困問題を取り扱う本の中でも、出色かつ必読の書。具体的事例を踏まえた上で、統計データも活用した分析やその論理的な主張を述べ、圧倒的な説得力がある。この本こそ、難しいことを易しく・易しいことを深く・深いことをおもしろく記述していると言える。

第 3位 日本にノーベル賞が来る理由 (伊東乾、朝日新聞出版:2008.12)
 筆者の、ノーベル賞(特に物理学賞)に対する非常に深い洞察と博識に圧倒されること間違いない。読後、基礎科学と文学や平和の問題が密接に関連することがわかる点で、ノーベル賞に対する見方が読む前と変わること請け合い。

第 4位 生命-最初の30億年 (アンドルー・H・ノール、紀伊國屋書店:2005.7)
 古生代・カンブリア紀にカンブリア大爆発と呼ばれる多種多様な生物が現れるまでの、35億年前から5億年前の「最初の生命の30億年間」に何があったのかを分かりうる範囲で、なるべく仮説に偏らず科学的な事実を元に述べたすぐれた本。

第 5位 高学歴ワーキングプア (水月昭道、光文社:2007.10)
 就職先が乏しいにもかかわらずなぜ多数の博士卒を持つ人が多くなったのかという疑問の答えが、この本には書いてある。曰く、「大学院重点化政策の名の元に、大学院へ進学する大量の学生(収入源)確保を図ると同時に、一流大学の大学院卒の研究者が二流・三流大学の教員ポストを独占することによって、全体の教員ポスト需要数とドクター供給数が著しく乖離したことによって、大量のドクター・ポスドクのフリーターが発生した」と。説明が簡潔で分かり易い。

第 6位 脳のなかの幽霊、ふたたび (V.S.ラマチャンドラン、角川書店:2005.7)
 神経科学者でもある筆者が、脳の仕組みを一般の方々に身近に感じてもらえるようにしたいとの思いで執筆された本。脳の一部が損傷する事例でもって何の機能が損なわれるかという事実が積み重ねられてきたにすぎず、根本的な脳の仕組みは未だ全く解明されていないことが分かる。

第 7位 レバレッジ勉強法 (本田直之、大和書房:2007.10)
 ビジネスマンが新たな勉強を始めるにあたって、どのような勉強法がよりすくない投資でより大きな成果を得ることができるか記載。ビジネスマンの限られた時間・お金・投入労力で、新たな勉強の結果の最大限の効果を得る方法を具体的に示した指南書である。同様の自己啓発本の中では出色の出来。

第 8位 裏切り者の細胞がんの正体(ロバート・ワインバーグ、草思社:1999.10)
 人の他の正常な細胞たちを裏切って、ひとり我が道を進んで増殖を繰り返す悪性腫瘍、「がん」が発生する複雑なメカニズムを、遺伝子研究の分野から徐々に明らかになってきた研究経緯を含め丹念に解説した本。簡潔で要領をえた文章表現でもって、非常に分かり易く初心者向けに書かれている。

第 9位 空の戦争史 (田中利幸、講談社:2008.6)
 非戦闘員である一般市民の殺傷を目的とした空爆という無差別爆撃が、なぜ非人道的と考えられながら、ごく普通の戦闘方法として用いられるようになったのかの歴史に徹底して焦点が当てられて書かれた力作。一読すべき名著。

第10位 黒部の太陽 (木本正次、信濃毎日新聞社:1997.4)
 日本でもっとも有名な発電所となった黒部川第四発電所(クロヨン)の建設ノンフィクション。個人中心で、自分さえよければそれでよしとする風潮の現代に生きる我々にとって、こういった真剣で真面目で地道で愚直な生き方は新鮮。



 どうですか。全くの個人的趣向ですが・・・





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Last updated  2014.07.20 14:11:14
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