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ねぼすけの読書感想日記

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ねぼすけ2004

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2009.12.23
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カテゴリ:ランキング

 今年も2009年の1年間で、私ねぼすけが読んだ89冊の本の中で、お勧め(少なくとも読んだ時間がもったいなくない)本の個人的なランキングを、2008年ランキングに続いて発表します。したがって、2009年以前に出版された本も含まれています。

 その前に、私ねぼすけの読書の作法を紹介します。電車通勤の会社までの往復時と出張時の交通機関の中やその他細切れの時間を利用して、2-3冊並行して読むのが読書のスタイルです。昨年度と少々読書環境が異なり、一週間で1-2冊程度読むペースになる予定です。

 また、本の入手方法は、三通り。一つ、この本を読もうと思う際にはアマゾンか楽天で発注、二つ、新書は近くの本屋で古本はブックオフなどでぶらぶらと見て気になる本があれば購入、三つ、自宅から少し遠い図書館で借りる、この三つがだいたい冊数にして1/3づつ程度を目標とするポートフォリオを目指す予定です。

 興味がある本のジャンルは、自然科学系(最近は生物学、物理学)・ビジネス人文社会系(特に経営・マーケティング分野、最近は心理学・社会学も)・今話題の本といった所。ほとんどがノンフィクションで、小説やハウツー本はめったに読みません。特に小説は、面白い本を読みだすときりがなく、後をひくことを恐れてあえて避けています。それでは、発表です。


第 1位 利己的な遺伝子 (リチャード・ドーキンス、紀伊國屋書店:2006.5)
 文句なく第1位。進化とは、遺伝子が生きのびることとであり、生物自体は、我々人間も含め、遺伝子が住むための生存機械であるとの衝撃的主張がこめられている。この本を読めば、全く専門的知識がなくとも、遺伝子に対する筆者の意図が十分に楽しめて納得するであろう。更に、「盲目の時計職人」・「虹の解体」・「神は妄想である」と一連に読めば、R・ドーキンス流の進化論の全てが分かる。

第 2位 反貧困-すべり台社会からの脱出(湯浅誠、岩波書店:2008.5)
 今の日本の貧困問題を取り扱う本の中でも、出色かつ必読の書。具体的事例を踏まえた上で、統計データも活用した分析やその論理的な主張を述べ、圧倒的な説得力がある。この本こそ、難しいことを易しく・易しいことを深く・深いことをおもしろく記述していると言える。

第 3位 希望格差社会(山田昌弘、筑摩書房:2004.11)
 日本の格差問題を取り上げた最初の本であり、問題提起を行った出色の本と言ってよい。社会が不安定化する中で、若者の勝ち組と負け組の格差がいやおうなく拡大し、努力は報われないと感じた人々から希望が消滅し、将来に希望が持てる人と将来に絶望している人が分断されている現代日本の社会を強烈に主張している。

第 4位 日本にノーベル賞が来る理由 (伊東乾、朝日新聞出版:2008.12)
 筆者の、ノーベル賞(特に物理学賞)に対する非常に深い洞察と博識に圧倒されること間違いない。読後、基礎科学と文学や平和の問題が、実は密接に関連することがわかる点で、ノーベル賞に対する見方が読む前と変わること請け合い。

第 5位 生命-最初の30億年 (アンドルー・H・ノール、紀伊國屋書店:2005.7)
 古生代・カンブリア紀にカンブリア大爆発と呼ばれる多種多様な生物が現れるまでの、35億年前から5億年前の「最初の生命の30億年間」に何があったのかを分かりうる範囲で、なるべく仮説に偏らず科学的な事実を元に述べたすぐれた本。生命の起源に限りなく近づく。

第 6位 イノベーションの達人(トム・ケリー、早川書房:2006.6)
 イノベーションを起こすために必要な人材の特徴を10列挙して具体的に解説した本である。述べられていることやその事例は非常に興味深く、引用や語彙も気が利いている。惹きこまれること間違いない。

第 7位 高学歴ワーキングプア (水月昭道、光文社:2007.10)
 就職先が乏しいにもかかわらずなぜ多数の博士卒を持つ人が多くなったのかという疑問の答えが、この本には書いてある。曰く、「大学院重点化政策の名の元に、大学院へ進学する大量の学生(収入源)確保を図ると同時に、一流大学の大学院卒の研究者が二流・三流大学の教員ポストを独占することによって、全体の教員ポスト需要数とドクター供給数が著しく乖離したことによって、大量のドクター・ポスドクのフリーターが発生した」と。説明が簡潔で分かり易い。

第 8位 クルマは家電量販店で買え(吉本佳生、ダイヤモンド社:2008.11)
 「スタバではグランデを買え」の続編としての分かり易い経済学の第2弾。経済学の基本であるモノやサービスの価格決定メカニズムを、身近な例を多用して非常に分かり易く示した本である。前作は、機会費用・取引コストを中心とした経済学の基本の解説であり、今回はもう少し応用編といった、ゲーム理論や政治・社会面の要因も踏まえた解説本である。

第 9位 脳のなかの幽霊、ふたたび (V.S.ラマチャンドラン、角川書店:2005.7)
 神経科学者でもある筆者が、脳の仕組みを一般の方々に身近に感じてもらえるようにしたいとの思いで執筆された本。脳の一部が損傷する事例でもって何の機能が損なわれるかという事実が積み重ねられてきたにすぎず、根本的な脳の仕組みは未だ全く解明されていないことが分かる。

第10位 最高学府はバカだらけ (石渡嶺司、光文社:2007.9)
どうして大学生はバカだらけになってしまったのか、また、そんな学生を一人でも入れようとする大学側の事情とはなんなのかを、筆者が取材を通じて得た証言やデータを多用して分析した本である。内容が具体的であるがゆえに、タイトルも秀逸で新書としてとても面白く仕上がっている。


 ちょっと好みが偏っているかも知れません・・・







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Last updated  2014.05.11 12:59:01
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