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2014.12.14
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カテゴリ:書評

著 者=V・S・ラマチャンドラン
訳 者=山下篤子
書 名=脳のなかの天使
発行所=角川書店
発行年=2013.3
評 価=★★★★★

著者の本は、以前に「脳のなかの幽霊」・「脳のなかの幽霊 ふたたび」を読んだ。従前の著作は、「見えるということはどういうことか」「記憶とは何か」「実際感覚(クオリア)とは何か」について当時分かっている結果をもとに、淡々と考えられうる事実を示すにとどまっていた。今回は、手法は同様であるが、神経学者の筆者が、脳の一部が損傷した事例等から、人間としての本来持つ何のどのような機能が損なわれるかという症例等から帰納的に考えられる結論として、脳から生まれる「意識とは何か」「自己とは何か」について、現状において考えられる結論を示している。

人類は、15万年ほど前に精神の大きな転換(相転移)があり、これによって文化的に作用する進化に踏み出せた歴史的事実があるが、その最大の要因はミラーニューロンによる模倣学習であると結論付けている。通常、「自己とは何か」「意識とは何か」を考える際のアプローチ方法として、哲学あるいは心理学の様な包括的アプローチと、神経科学の様な個別アプローチが考えられる。筆者は、このどちらのアプローチも検証不可か個別の解剖学的診断では全体機能の結論には辿りつかないとして、本書の第3のアプローチが最も正解に近いとしている。

取り上げた症例は、幻肢、共感覚、言語(障害)、自閉症など。詳細説明は省略するが、いずれもがミラーニューロンの本来の機能か、あるいはこのネットワーク(ニューロン間の結びつき)の新たな強化か、ミラーニューロンの本来の機能が損傷を受けたかによってほとんど全て説明しきっている。非常に説得力があり、納得される内容であることから、非常に良い本であることが分かる。必読の書である。



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Last updated  2014.12.14 13:44:25
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