三十路女のヤマトナデシコな日々

2014/03/19(水)14:29

『利久にたずねよ』

茶道(茶の湯)(42)

『利久にたずねよ』 この本が何年か前に賞を受賞していたのは知っていたけれど 読む機会がないままになっていた 今年に入り、本格的に茶道を習いはじめたせいか NHK大河ドラマ「江」を見ているせいか 店頭の文庫本コーナーに並んでいたこの本が目に入った 作者は、山本兼一氏で この小説は、平成20年(2008年)に直木賞を受賞している 山本兼一氏といえば 映画にもなった『火天の城』の作者だ (小説『火天の城』は松本清張賞(H16)を受賞) この映画もよかったなぁ~ さて、この歴史小説、 千利久が主人公なだけあって 茶の湯をたしなむ者にはタイヘン面白い ストーリーの端々に、茶道の所作の描写が出てくる (結構詳しく描写されている) だから、とても勉強にもなる でも読んだ感じだと、 今の裏千家の茶道というよりは 表千家の茶道を参考に書いたのかなぁ って感じでしたね まぁ、当時の茶道は今のものとは当然違うのだろうけど・・・・ 千利久の茶の湯に対する思いはもちろん 彼の生き様、人生を垣間見ることができる 利久ってこんな艶っぽい人だったんだ~ てね 時代劇に出てくる千利久や、今まで思い描いていた千利久とは だいぶイメージが違ったなぁ 山本兼一氏の歴史小説は、切り口が斬新で、 誰もが知る歴史上の有名な人物や出来事に 新しい視点を与えてくれる それがとても新鮮で面白い この小説を読んで、茶の湯の世界に興味をもった人も多いのでは? 私も、もっと勉強しなくては! と思いました

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