テーマ:映画から何かがはじまる(571)
カテゴリ:シネマテーク・フランセーズ
違うのは大きさだけではありません。片や63ページ、片や136ページ・・・。) 私もディノも、自称映画好き。 なのに、シネマテーク・フランセーズにはもう2年以上行っていませんでした。 いつも2人で 「そのうち行かなきゃね」 と言い合いつつも、なかなか足が向かなかったのです。 「シネマテーク・フランセーズ」とはアンリ・ラングロワやジョルジュ・フランジュらによって 1936年に設立された、非営利の映画アソシエーション。 その映画館は、メジャーな名作もマイナーな良作も分け隔てなく上映してくれる シネフィルの聖地です。 私がパリに来た頃にはトロカデロ駅の横とグラン・ブルバール駅近くの二箇所に 存在していました。 トロカデロのシネマテークもグラン・ブルバールのシネマテークもそれぞれ一室ずつしか 上映室を持っていなかったものの、どちらも私達の町内からアクセスしやすかったので よく2人で通っていました。 ところが2004年の秋頃でしょうか、両館とも2005年の2月には閉鎖され移転すると知り ショックを受けました。 だって、引越し先がベルシー駅の近くなんだもの! ベルシーがイヤなのではありません。 ただ、私達それぞれの家(当事は別々に住んでました)から遠いのです。 乗り換えが楽なので文句は言えないのですが、少なく見積もっても片道40分はかかりそう。 ・・・その後パリスコープでちらっとシネマテークのプログラムを見ると 移転してから上映室が4つに増えただけあって、とても充実しています。 いつか行ってみたいなとか、この映画観たかったんだよねなんて思いつつも 何となくずっと行かずじまいになっていたのは遠さに加え、 移転してしまったというがっかり感もあるのかもしれません。 ベルシーはトロカデロからもグラン・ブルバールからも離れているので、 私達と同じ様に感じている人もたくさん居るのではないかな・・・こればかりは どうしようもない事なのだけど・・・。 まるでフラれた昔の恋人に会いに行けない人みたいに、いつまでたっても 新しいシネマテークに行こうとしない私達・・・。 以前シネマテークがあった場所の近くを通ると、 「ねぇ、信じられる? (私達は遅刻魔だから)いつもこの道を、シネマテークに向かって走ったよね・・・」 と時々言ってくるディノ。 古き良き時代への郷愁で胸がいっぱいになる瞬間です・・・うぅぅ・・・。 そんな私達に先日思いがけなくもシネマテークを訪れる機会ができ、 流れに身を任せて行って来ました。 しかも着いたら、ディノの大好きな増村保造の特集が大々的に組まれている事が分かりました。 そういう訳で(もちろん!)彼はこれからしばらくシネマテークに通うことになりました。 ディノほどじゃないけど、もちろん私も・・・。 少し先の事になるかもしれませんが、ちょっとずつ新生シネマテークでの発見も 綴っていきたいと思います。 シネマテーク・フランセーズのHP(英語でも読めるみたいですね。) http://www.cinematheque.fr/fr/la-cinematheque-francaise.html ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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