カテゴリ:パリで結婚・その他の準備
(1つ前の回想の続きです。)
さて運命のその日、私とディノはプランタンの2階(仏式に言えば1階)で待ち合わせ。 到着の遅れている彼を待つ間、もう1度例の指輪をトライしてみたら・・・ やっぱりゴツイみたい・・・。 ・・・でも、慣れたら大丈夫だよね??? 自分にそう言い聞かせ、店員さんには 「婚約者とまたすぐ戻ってきますから」 と言い残して、エスカレーター前までディノを探しに行きました。 しばらく(ずいぶん?)待ったあと、ディノが2階フロアに到着。 早速ヴァン クリーフ&アーペルに戻るはずだったのに・・・ 私の視線を捉えたのはすぐ目の前にあるカルティエの店舗。 そういえばカルティエにも少しだけ気になった指輪があったんだよね、なんて 最後の最後になって思い出して、足も止まってしまいました。 そんな私に気づいたディノが 「先にこっちに寄っていく?」 と言ってくれたので、2人で入る事に。 私がちょっとだけチェックしていたのは、これに似た指輪。 (全体的にもっと細くて、ダイヤは丸型ですが。) プラチナ製でダイヤが入っているところと 細いので指につけていても違和感がなくて手が割と綺麗に見える点が気に入ったものの、 ダイヤ1つだと寂しい感じもしないではなかったため ヴァン クリーフ&アーペルの例の指輪が最有力候補になっていたのだけど、 「最後にもう1度だけ試してからお別れしようかな」 なんて思い、着けてみました。 そして、 「細いリングが指にフィットする感じは好きだけど、やっぱり物足りないなぁ」 なんて思っていたその時・・・店員さんが言ったのです!! 「全く同じタイプで、でもダイヤが3つ付いているものもありますよ」 と。 そういえば・・・そうだった。 カルティエにも、私の好きな 「プラチナのリングの上に、丸い小粒ダイヤが3つ埋め込まれている」 デザインのものがあるのです。 ただ、以前にカルティエの別の店舗(いつか書いた本店らしきところとはまた別のところ)で 1粒ダイヤの指輪を試した私は、店員さんの3粒ダイヤの指輪も探してこようかと言う申し出を 「それだと予算外になってしまうからいいです(^^;」 と断ってしまい、見てすらいなかったのでした。 でも、今日は違います。 最後の最後だから試してみたいという気持ちが出てきたし、それにディノが横に居るのに 「予算外だから結構です」 と言うのもなんとなく決まりが悪くて(私ってば、気遣い人間?!)試してみる事にしました。 着けてみると・・・まさにジャストフィット!! 細身のリングだけど華やかで、これこそがまさに私の探していた指輪!! ・・・だけど、プランタンのカードを作って15%割引してもらう事を考慮に入れても かなりの予算オーバー・・・。 前回ディノと予算についての議論をした際に実はかなり強く主張していた私には これ以上ワガママを言うつもりがなく、カルティエのこの指輪の事は保留にしたまま、 ヴァン クリーフ&アーペルの店舗に再度向かいます。 でもやっぱり、この指輪ってゴツイね・・・特についさっきのと比べてしまうと。 数分前まではこれを買うつもりだったのにもうそういう訳には行かなくなってしまい せっかく取り寄せてもらった指輪なのに「買います」とも言い切れないまま、 プランタンをあとにしました。 大遅刻してきたディノのせいで閉館時間も間近に迫り、 会員カードカウンターへ行く時間ももう無かったので・・・。 表情がくるくる変わり、饒舌でオーバーアクションのディノを観察するのを いつも楽しんでいる私なのに、この時ばかりは頭がいっぱいで、 彼の事が全然視界に入らない状態。 だから何となく歩いていたあの時に彼の考えていた事は今でも分からないのだけど・・・ でも口を切ったディノが言ってくれたのは 「あの指輪にしよう」 の言葉。 ありがとう・・・。 宝飾品なんて全然興味がなくて、私が何も言わなければ きっとこの十五分の一ぐらいの予算の結婚指輪をスーパーで買っていたかもしれない彼。 (なぜかと言うと、これが義母の勧めてきたプランだったから・・・オ~イ・・・。) 確かに結婚指輪って本来はものすごくシンプルなデザインのものが王道だから、 普段買う指輪ほど深く追求せずに、さっと買ってしまうのもアリなのかもしれない。 (義母も高級そうなアクセサリーは年相応に持っているけど 結婚指輪は二束三文のものにしたらしいし、そういう人って結構居るみたいです。) だから2人が納得できるのならもちろんそういう方法もあったけど 私自身はというと結婚指輪はどうしても本当に欲しいものを選びたかったから、 そして同時に、最初から自分の言い分ばかり通すのもどうなのかという迷いがあったから、 どこまで主張していいものやら分からなかった・・・。 なのに結局、2回にも渡ってワガママを聞いてくれてありがとう。 指輪も、ディノの気持ちも大切にするからね。 その日はそれからとても明るい気持ちになって、お気に入りだったオペラ座近くのお寿司屋さんへ 偶然会った友人ダニエルと3人で向かったのでした。 ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 まだしばらく結婚準備の思い出を書くつもりだけど、 ドレスと指輪の話はこれからは時間軸に沿ってとびとびに書いていこうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.07.22 14:38:31
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