消えない記憶・・・幼いあたしが仔犬にほおずりしているのがある。 2歳か3歳くらい。 仔犬はまだ目も開いていないような生まれたてのよう。 この仔犬なのか、また違う時期なのかは分からないけど・・・ 当時運転免許を持っていなかった母の移動手段は自転車。 ハンドルに子供用のイスを引っ掛け、そこにあたし。 前カゴには仔犬たち。 着いた場所は川。 母が裸足になって川へ入ってゆく。 手には仔犬。 日差しが流れに反射してキラキラきれいだった。 そのきれいな流れの中に、母は仔犬をつけた。 仔犬はもがき、やがて動かなくなった。 母が手を離すと、流れて行った。 それが数回繰り返された。 あたしは土手から黙って見ていた。 ![]() ジャンル別一覧
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