2005/12/25(日)12:46
【逃亡者・木島丈一郎 】ネタバレアリ
【交渉人・真下正義】
【犯罪者・室井慎次】
と観たのだから、当然観るきゃないドラマ(イヤ、特に義務じゃありましぇん)。
しかし、登場した瞬間に怪しさプンプンの段田安則氏。
『こいつ怪しい!!!』と思ったらビンゴでした。
(ドラマウォッチャーの【感】って奴ですか?)
2時間サスペンスドラマの犯人って、どうしてこうも判り易い?
のにはちょっとガッカリだったのだけれど、ま《テレビドラマ》だからなぁ……と納得。
主人公は《木島城一郎》こと寺島進氏です。
彼のキャラクターを活かした作品で、かなり楽しかった。
もう、乱暴で浪花節っぽいというか、かつての東映シリーズ観てるでしょ?みたいなイメージ・笑
(監督はマカロニ・ウエスタンファンだったりする? →【荒野の一ドル銀貨】……判る人には伝わるネタ・《青島のお守り》)
それと、田舎道を《少年・遼》と《木島》が歩くシーンは、北野タケシ作品の中にも同じシーンがあった気がする……オマージュなのかな?
寺島進氏は北野作品に出演してから注目され始めた役者だし。
スナック美津子のママとのやり取りはちょっと「演歌の世界?」っぽいが、細やかな感情の機微が面映いけどいい感じ。
爆弾処理班の班長・松重豊氏(私の好きな役者サンなのだ)。
《木島》との同僚であるという連帯感と共に、それを超えた友情・美智子ママを挟んだライバル関係であることを「そのスナックに飲みながら延々と居続ける事」で演技・表現して行くスタイルも面白かったな。
この辺は【踊る…シリーズ】っぽいというか、登場人物の“人間”が濃い所を上手く発揮していたと思う。
それから小道具やディティールに凝る所・丁寧な所もお約束で大好き♪
目撃者の《少年・遼君》はやたら『チキン』に拘り、逃亡中にやっと食べる事が出来た『チキン・カレー』に初めてニコニコするところとか。
前編登場の『カエル急便』に乗せて貰ってその帽子を被って配達の手伝いをするとか。
どうして《木島》が『ドカジャン』を着る様になったのか。
《真下》率いる『交渉課準備室』がなぜ設置されるに至ったのか、などなど……納得できるので楽しい♪
このドラマは【交渉人・真下正義】の2ヵ月前という設定。
ちゃんと繋がる内容になっているのも味噌。
そしてクリスマス近辺でDVD発売(特別バージョン)。
あざといなぁ(?)思うけれど、ファンにはたまらんなー。
『警察内部の腐敗』にはなかなか辿りつかないようになっているのが【踊る…シリーズ】でもあるようで、その辺は歯がゆいのだが、その設定を残している限り『警察関係者は踊る・という物語』は続くんじゃないかな???
また、何かやってくれる事を期待しよー!!!