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王さまと女王さまがホームセンターに行ったときのことです。 レジで並ぶ女王さまに、王さまが棒を差し出しました。 「何これ?こんなに長いの、どうするの?」 「ふふふふふ( ̄ー+ ̄)内緒さ」 その棒は、買い物かごにも入らないほどの長さで、約1.5メートル。 直径は1.5センチ。一体、何に使おうというのでしょうか。 でも、その棒、とっても安かったので、女王さまはそれっきり棒の存在を忘れてしまっていました。 うちに着いてから、女王さまが買ってきたものをしまっている間に、王さまがどこかへしまってしまったようです。 まったく、その存在を忘れていた女王さまなのですが、ある日、その棒を再び見かけることになります。 しかも、全く意外な形で・・・。 それは、夜も更け、女王さまがベッドでうとうとしていたときのことです。 王さまはベッドのそばにあるテレビをひとりで見ていました。 王さまの大好きな番組が終わり、CMが始まったとき、女王さまは嫌な予感がしたのです。 女王さまのほうが、テレビに近いところに眠っているので、大抵、女王さまが起き上がって、テレビのスイッチを切ることになります。 リモコンを使えば、王さまは寝転んだままで、テレビを切ることができるのですが、主電源を切らないと、電気代が勿体ないというものです。 結婚してからと言うもの、そう口をすっぱくして、王さまを教育してきた女王さまです。 しかし、今日は起き上がってテレビを切るなんて絶対しないもんねっ。 いつも、女王さまばっかりが貧乏くじをひかされて、わざわざベッドから出てテレビのスイッチを切らされるのはごめんです。 そう思っていたときです。 「自分でスイッチくらい切るからいい」 王さまがそういうではありませんか!! 王さま、えらいっ!! そうそう、自分が見たテレビくらい、面倒でも、ちょっとベッドから降りて電源を切ればいいのです。 そういう当たり前のことをやっと理解したのね。 あんた、大人になったのね・・・(T ^ T)くぅぅ~ 女王さまが感慨にふけっていたときのことです。 不意に女王さまの体の上を何かが横切ったのです。 女王さまが驚いて、その方向を見ると・・・ (;・Д・)あんぐり こないだ買った長い棒で、王さまは起きることもなく、テレビのスイッチを切っているではないですかっ。 しかも、棒が細くて長いので、バランスを取るのが難しいらしく、棒の先がプルプルと震えています。 スイッチはそう小さくはありませんが、震える棒で的を絞るのは難しいようで、結構、時間がかかっていましたが、無事にテレビは消えました。 そして、満足げに王さまは微笑むと、今度はリモコンで灯りを消し、眠りについたのです。 王さまは、自分が寝ている位置からテレビのスイッチまでの距離をコンベックスで測り、その棒を買ったに違いありません。 そのくらい、丁度いい長さだったのです。 ・・・あの棒、どこに行ったかと思えば、ベッドの陰に置いてあったのか・・・。 女王さまは、王さまの横着さと、賢さに、あきれるやら、感心するやらです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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