バリスタFIREで“働く”という選択 のメリットとデメリット(終)
完全リタイア型のFIRE(Financial Independence, Retire Early)が話題になる中で、最近注目されているのが「バリスタFIRE」。これは、ある程度の資産を築きつつも、フルタイムではなくパートタイムで働くスタイルのFIREです。一見、自由も収入も両立できて理想的に見えますが、実際にやってみると良いことばかりではありません。この記事では、バリスタFIREという働き方のリアルなメリットとデメリットを、本音で深掘りしていきます。そもそも「バリスタFIRE」ってなに?「バリスタFIRE」とは、ある程度の資産を築いて経済的自立(FI)を果たした後、完全に働くのをやめるのではなく、パートタイムやアルバイトなど軽めの労働を続けるスタイルです。名前の由来は、スターバックスなどのカフェでバリスタとして働きながらFIRE生活を送る人がアメリカで注目されたことから。日本でも、週3日の仕事や、好きなことを副業として続けながらFIREを実現している人たちが増えてきました。メリット1:資産寿命を延ばせる最大のメリットは、資産の取り崩しペースを緩められること。完全FIREだと毎月数十万円を資産から取り崩す必要がありますが、バリスタFIREなら働いた分を生活費に充てられるので、資産の寿命を数年〜十数年延ばすことが可能です。また、運用成績が悪い年(リターンがマイナス)でも、取り崩しを抑えられるのは精神的にも大きな安心材料になります。メリット2:社会とのつながりを保てるFIRE後に孤独を感じる人は意外と多いもの。バリスタFIREでは適度に働くことで、社会との接点や人とのコミュニケーションを保てるという利点があります。特に日本では、「働いている=社会人」という感覚が根強いため、FIREした途端に周囲との距離を感じることもあります。週に数日でも働いていれば、“普通の人”として溶け込める安心感は意外と大きいです。メリット3:好きなことを仕事にしやすい経済的自立をしているからこそ、「お金のためじゃない仕事」が選べるのがバリスタFIREの強みです。たとえば:好きなカフェで週2だけ働く好きな分野で講師をする書きたいことをブログにしてマネタイズ生活費をすべて稼がなくてもいいからこそ、好きな仕事をストレスなく楽しめるんです。デメリット1:中途半端な立場になりがち一方で、バリスタFIREは**“どっちつかず”になりやすい**のも事実。職場では「本気じゃない人」、FIRE界隈では「完全FIREじゃない人」扱いされることも。これは思っている以上にストレスになります。「自由でいたいのに、結局気を使ってるな…」というジレンマに陥る人も少なくありません。デメリット2:仕事に縛られる感覚はゼロにはならない週3日の仕事だとしても、スケジュールに“縛り”ができること自体がストレスになる人もいます。たとえば:急な旅行の予定を入れづらい週のリズムに“出勤日”が含まれる面倒な人間関係が発生するFIREを目指した動機が「完全に自由な生活」だった人にとっては、バリスタFIREは理想と現実のギャップを感じることも。デメリット3:働きすぎて「FIREだったこと」を忘れる「ちょっとだけ働くはずだったのに、いつの間にかシフトが週5に…」こんな声もよく聞きます。働ける=頼られる=断りづらい。結局、元の生活に引き戻されていくというリスクは常にあるので、働き方の“線引き”はかなり重要です。結論:バリスタFIREは“自由”の再設計バリスタFIREは、「完全FIRE」よりも柔軟で現実的。でもそれは、「自由」と「責任」を自分でバランスよく配分しなければならない、ちょっと高度な自由でもあります。向いている人:社会とのつながりも大事にしたい人少しでも働くことで安心感がある人好きなことで少し稼ぎたい人向いていない人:スケジュールの縛りが苦手な人人間関係のストレスを感じやすい人FIRE=完全自由と考える人最後に:バリスタFIREを“自分仕様”に最適化しようバリスタFIREは、誰かの真似ではなく「自分だけの働き方」を設計するチャンスです。大切なのは、「自分はどこまで働きたいのか?」を見極め、無理なく続けられる働き方をつくること。自由のカタチに正解はありません。あなたのFIREが、あなただけの幸せにフィットする形でありますように。こちらのブログサイトの更新はこれで最後になります。もしよければ、noteで記事を書いていますので、よかったら遊びに来てください。広告がないので読みやすいかと思います。↓noteで続きを書いていきます。