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テーマ:資産運用(1812)
カテゴリ:あこがれたFIRE
![]() 完全リタイア型のFIRE(Financial Independence, Retire Early)が話題になる中で、最近注目されているのが「バリスタFIRE」。 これは、ある程度の資産を築きつつも、フルタイムではなくパートタイムで働くスタイルのFIREです。 一見、自由も収入も両立できて理想的に見えますが、実際にやってみると良いことばかりではありません。 この記事では、バリスタFIREという働き方のリアルなメリットとデメリットを、本音で深掘りしていきます。 そもそも「バリスタFIRE」ってなに? 「バリスタFIRE」とは、ある程度の資産を築いて経済的自立(FI)を果たした後、完全に働くのをやめるのではなく、パートタイムやアルバイトなど軽めの労働を続けるスタイルです。 名前の由来は、スターバックスなどのカフェでバリスタとして働きながらFIRE生活を送る人がアメリカで注目されたことから。 日本でも、週3日の仕事や、好きなことを副業として続けながらFIREを実現している人たちが増えてきました。 メリット1:資産寿命を延ばせる 最大のメリットは、資産の取り崩しペースを緩められること。 完全FIREだと毎月数十万円を資産から取り崩す必要がありますが、バリスタFIREなら働いた分を生活費に充てられるので、資産の寿命を数年〜十数年延ばすことが可能です。 また、運用成績が悪い年(リターンがマイナス)でも、取り崩しを抑えられるのは精神的にも大きな安心材料になります。 メリット2:社会とのつながりを保てる FIRE後に孤独を感じる人は意外と多いもの。 バリスタFIREでは適度に働くことで、社会との接点や人とのコミュニケーションを保てるという利点があります。 特に日本では、「働いている=社会人」という感覚が根強いため、FIREした途端に周囲との距離を感じることもあります。 週に数日でも働いていれば、“普通の人”として溶け込める安心感は意外と大きいです。 メリット3:好きなことを仕事にしやすい 経済的自立をしているからこそ、「お金のためじゃない仕事」が選べるのがバリスタFIREの強みです。 たとえば:
生活費をすべて稼がなくてもいいからこそ、好きな仕事をストレスなく楽しめるんです。 デメリット1:中途半端な立場になりがち 一方で、バリスタFIREは**“どっちつかず”になりやすい**のも事実。 職場では「本気じゃない人」、FIRE界隈では「完全FIREじゃない人」扱いされることも。 これは思っている以上にストレスになります。「自由でいたいのに、結局気を使ってるな…」というジレンマに陥る人も少なくありません。 デメリット2:仕事に縛られる感覚はゼロにはならない 週3日の仕事だとしても、スケジュールに“縛り”ができること自体がストレスになる人もいます。 たとえば:
FIREを目指した動機が「完全に自由な生活」だった人にとっては、バリスタFIREは理想と現実のギャップを感じることも。 デメリット3:働きすぎて「FIREだったこと」を忘れる 「ちょっとだけ働くはずだったのに、いつの間にかシフトが週5に…」 こんな声もよく聞きます。 働ける=頼られる=断りづらい。 結局、元の生活に引き戻されていくというリスクは常にあるので、働き方の“線引き”はかなり重要です。 結論:バリスタFIREは“自由”の再設計 バリスタFIREは、「完全FIRE」よりも柔軟で現実的。 でもそれは、「自由」と「責任」を自分でバランスよく配分しなければならない、ちょっと高度な自由でもあります。 向いている人:
向いていない人:
最後に:バリスタFIREを“自分仕様”に最適化しよう バリスタFIREは、誰かの真似ではなく「自分だけの働き方」を設計するチャンスです。 大切なのは、「自分はどこまで働きたいのか?」を見極め、無理なく続けられる働き方をつくること。 自由のカタチに正解はありません。 あなたのFIREが、あなただけの幸せにフィットする形でありますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.05.23 07:10:04
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