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まだまだ続くし~付点の足音~

(7) **リハビリ病院 9/1~9/15**

(7) 2003/9/1~9/15


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   ~カード行方不明~


  *転院48日目*    2003 9/1(月)  

定例の月曜Fax送信後、会社のF氏へ電話をすると今日付けで転勤になったとの返事です。
「私が窓口になりますから」と言って下さっていたのに・・・。
変わりに先日お見舞いに来てくださったSさんとお話しましたが、ちょっと不安になりました。

shinの入院直後、私の知らないカードの請求書が送られてきました。請求額がかなり高額だったのと、そのカードがどんなに探しても見つからないので不安が募りました。

とりあえずカード会社に連絡し解約の手続きを済ませましたが、どうしても気になります。
家中探しても無いので後は会社かと思い、Sさんに相談したところ、明日会社訪問をする事になりました。
何か進展があるでしょうか。

PTのO先生に外出の報告をしました。
今日から病院内での杖歩行の開始です。
痛いような視線を感じる事がありましたが、私の思い過ごしだったのでしょうか。

OTの時間に「外泊前でいいので、車の乗り降りをチェックしてもらえますか。でもこれはPTのO先生の担当ですか」と尋ねたところ、I先生は「はいはい。私でいいですよ。じゃあ今から行きましょうか」ともうイスから立っています。
「え~先生、今日じゃなくていいですから」と言いましたが
「はい○さん、駐車場へ行きますよ」とshinを促しています。
もし問題点があったらPTの時間にもチェックしてもらわないといけないかな…と思いました。時間の余裕があった方がいいかもしれません。

F病院の駐車場はスペースも狭く、今日も1時間ほど入庫で待ちました。
夕方の駐車場は少し空いて、車イス専用スペースも空いていたのでそちらに車を移動しました。

I先生と私が見守る中、shinは後ろの左ドアから乗りました。
家の車は車高が高く、ステップを付けてはいるものの義母はいつも「よっこらしょ」と言いながらよじ登ります。
shinは左手で取っ手を握ってスムーズに体を移しました。
先生も「へー」って感じです。

降りるのも半ば後ろ向きにスルリと下りました。
乗降とも心配していましたが、義母よりうまいかもしれません。
先生も「これなら大丈夫ね」と安心そうです。
OT室に戻りながら「I先生はもしかしたらセッカチですか」と失礼を承知で聞きました。
先生はニヤリと笑っていました。

車の乗降は解決しました。
さて明日はどうなるでしょう。



************


   ~カラブリ ~



  *転院49日目*    2003 9/2(火)  

1時の約束でshinの会社を訪問しました。
初めて会うSさんはニコヤカに対応してくれました。
机の上に出されたshinの私物は思ったより少なく、書類と名札とフロッピーが数枚でした。
探しているカードなどは見当たりません。

「○さんのデスクは先日、Fと整理しておきました。これで全部ですが、この私物は今日お持ち帰りになりますか」と聞かれました。
そうか、shinのデスクはもう無いんだ・・・そう思うとまた胸がワサワサしました。
私物を貰って帰ると本当に会社と縁が切れてしまいそうに思ったので、「今日はこれから寄り道をしますので…」と言って帰りました。

完全にカラブリでした。
解約手続きをしてはいるものの、どうしてもカードの行方がきになります。
もう少し家を探して、それから本人に聞くことも考えてみようかと思いました。

病院には夕方着きました。
OTは検査をしていました。

色を面で塗り分けた積み木を使って図形を作る検査です。
プリントされた見本のように出来ればOKなのですが、制限時間の中で色と形を認識しながら作業をするのは、shinにはなかなか難しい事のようです。
それでも前回は43点でしたが、今日は59点という事でした。
こんな点数に一喜一憂しても、仕様が無いのでしょうか。

退院を控えた同室のUさんと撮った写真をプリントして上げました。
入院は楽しい思い出ではありませんが、一枚くらい記録があってもいいかもしれません。



*********


    ~高次脳~


   *転院50日目*   2003 9/3(水)  

明け方足が攣って目が覚めました。
左足のふくらはぎがプルプルしているのが分かりますが、痛くて身動きが取れません。

昨日、履き慣れないヒールのある靴を長時間履いたのが原因だと思いますがカラブリだった上に足まで攣って、本当の無駄足でした。

午前中Y子ちゃんとメールと電話で話しました。
やっと夏休みも終わりお互いにホッとしているのが、可笑しかったですがY子ちゃんも元気そうで何よりでした。
細い体で仕事も家事も学校のお手伝いもバンバンこなすY子ちゃんです。あのエネルギーはどこから来るのだろうといつも思うのです。

7月の次女の眼科の予約をすっかり忘れていたので、振り替えが今日になりました。
夏休み明けの眼科はスゴイ混みようで、おまけに散瞳検査までしたので終わったのは5時を過ぎていました。
私も疲れたので初めて病院は休みました。

朝刊に「高次脳機能障害」の記事が載っていました。
交通事故などの脳外傷で起こった場合の例が書いてありましたが、脳外傷・病気・脳卒中いずれが原因の場合も程度の差はあれ、本人も家族も対応に困る事が多々あり、社会的認知度が低く、障害を持つ人の社会復帰の妨げになっている…とありました。

事故や脳卒中での救命救急率は格段に上がったものの、深刻な後遺症が残る人は増えているそうで、医療関係者の中でも「高次脳」に対する認知度が低いため、障害があっても的確な治療を受けずに退院するケースも多いとか。

随分経ってから「高次脳」が分かり「早期からのリハビリ開始をしていれば…」と悔やまれる患者さんや家族も多いのが現状と書いてありました。

「高次脳」はshinにとっても大きな問題ですが、少なくともH病院・F病院で高次脳対策のリハビリを施されている事を思えば、これは感謝でしょう。

shinに記事を見せようかどうしようか・・・と考えましたが、とりあえずもう少し時間が経ってからにしようと思います。
記事のコピーだけをとることにしました。


*********


  ~ノートつけてみる?~


   *転院51日目*   2003 9/4(木)   

午前中いろいろと用を済ませて、3時に病院へ。
OTのI先生からノート記入の提案がありました。
書字の練習もかなり進んでいるようなので、一日の予定や記録などを書いていく習慣をつけてみてはどうですか…と言う事でした。
shinもイヤと言わなかったので、早速ノートを用意する事にした。

PTまで時間があったのでおやつを買って外のベンチで休憩しました。
いつの間にか空も高くなり、今日の空気は乾燥しています。
秋の始まりでしょうか。
太陽も病院の向こう側に回り、ちょうどいい影が出来てそよ風も気持ちがいいです。
こんな時は現実も忘れて、何だかホッとしてしまいます。
他の患者さんや家族の人たちも、気のせいか穏やかなお顔です。

昨日はshinの部屋に新患さんが二人入ったそうです。


**********


    ~イエローカード~



  *転院52日目*   2003 9/5(金)  


 書字練習


朝から快晴です。フトンや洗濯物を沢山干しました。

10時過ぎに簡保の担当の人が来ました。
shinの入院証明の確認や長女の保険の見直しについて説明を受けました。
分かりやすい説明だったので私にも理解出来ました。
やはり長女については見直しをする事にしました。

OTとPTの間に時間があったので外のベンチへ出て、用意していった果物を食べました。
ここは一段だけ段差があるのですが、shinが足の踏み出し位置を考えずに半端に足を乗せたので、注意しました。

次にトイレで荷物やステッキ、スイッチ、ドアの開閉など行動の順番が混乱したようなのでまた注意すると、大声で
「ウルサイ」と怒鳴りました。

出来ない時は「今日はこのレベル」と思えばいいのでしょうか
つい欲が出て、いろいろと言ってしまいます。
杖歩行も始まったばかりなので慣れてないのも分かるのですが、転倒も伴う場面ではついキツイ調子になってしまいます。イエローカードの出し方には注意です。 反省。

今日からノートの記入も始めたようです。
リハビリ担当の先生の名前、時間が書いてありました。
食事の内容と金曜日のシーツ交換についても記入してありました。
漢字も随分書けるようになっています。
小学生のような文章ですが、ちょっと面白くもあります。

8月分の健保への提出書類をK先生に思ったより早く書いもらいました。コピーをとって明日会社へ送る予定です。



***********


   ~籐のカゴ…完成 ~


   *転院53日目*   2003 9/6(土)   

とても体がキツイのですが、両親が病院へ行くと言うので休む訳にも行かず…(二人で電車で行く…と言う選択肢は無いようです。まぁ70日間会わなかったのだから面会してくれるだけでもよいのですが、私の体力もそろそろ限界かもしれません)
子供達とは夫々の出先から病院で集合としました。

OTで作っていた籐のカゴが完成していました。
もともと不器用な右手だったので、籐細工をしていると聞いても誰も信用しなかったのですが、とても綺麗に出来ています。shinもちょっと鼻を高くしています。
持って帰るのはボンドが乾いてからにしました。

新人のおじいさんのトイレ事情が悪いらしく、お部屋も何となくニオイがします。
夜も頻繁に起こすようで、寝不足だ・・とshinとお隣のYさんが言っています。

自分達も記憶が無い間に通ってきた道なのに、ちょっと余裕が出来ると人間はワガママです。

shinの食事は入院以来ずっとデイルームでしたが、もともと介助が必要な人が食事をする場所のようで、shinは部屋での食事を勧められました。
しかしshinの部屋は照明も暗く、ベットサイドでテレビと向き合って食べる形になるので淋しがり屋のshinは「イヤです」と断っていました。

デイルームのイスの数も限られており、shinより優先度の高い新人さんも次々に入院している事を考えれば、部屋での食事も時間の問題だと思いました。

同室のUさんが退院されました。
自宅は病院から徒歩で20分の所らしいのですが、「まだ上手く歩けないし坂道では車イスも恐いので、通院はタクシーで来るよ」と言っておられました。

子供達がKさんの奥さんに小さなぬいぐるみと(奥さんのお姉さん作)お菓子(Kさんの家はお菓子屋さん)を頂きました。
奥さんのお姉さんは時々病院でも見かけますが、優しそうな白髪の婦人です。
私は姉も妹もいないので仲の良い姉妹を見ると羨ましい時があります。

超疲れた一日でした。
母から電話が夜にありましたが、疲れもありあまり上手く話せませんでした。またまたごめんね、お母さん。


**********



   ~あっさり自白 ~


  *転院54日目*    2003 9/7(日)  

やはり例のカードの件をshinに直接聞いてみようと思いました。
ゆっくり話しがしたかったので、昼過ぎに病院へ着くように行きました。

昨夜も起こされたらしく、髭も剃らずに黄昏ています。
天気も良かったので時計台のベンチへ誘いshinは果物、私は昼食を食べました。・・・・ここまでは平和な風景です。

さて、行方不明のカードについては使った記憶はあるらしく
あっさりと認めました。
お金の使途についてもボソボソと説明します。(怒)
しかしカードの所在については話がチグハグになり、本当はどこにあるのかが分かりません。

会社にも無く本人も分からないと言っている以上、この話は取り敢えずはここで打ち切りでしょうか。
結果として分からないままでしたが、一応本人にも話が出来たのでこれから新たな展開があったとしても、それはそれで乗り切るしかありません。


気分を変えてデイルームでSTの宿題をしているとTさん一家が帰ってきました。3FにはTさんが沢山いますが、転院当初shinが食事の時に「うるさいよ」と言ってしまったTさんです。
お母さんらしい年配の女性はよく見かけていましたが、奥さんと娘さんには初めて会いました。

Tさんはshinに少し若いくらいなので奥さんも私と同じ年代のようです。
「家族で車イスを押して外出してきたんですよ」と奥さんが話しました。
一駅先はちょっとした商店街になっているのですが日曜日で人も多かったらしく、3人とも少々お疲れモードです。

「○さんは歩けるし、字も書けて羨ましい」と奥さんが言いました。何だか公園の若いお母さん同士の会話のようです。

3FにはUさんやKさんのように年配の方も多いのですが、Tさんやshinをはじめとして40代50代の方も沢山います。
家族同士もいつの間にか年令の近い方とお話するようになります。

後からTさんとの関係をshinに尋ねたところ、あれから話をするようになり(shinが話しかけてTさんが表情で答えるらしいのですが)関係は良好!との事で、私も安心しました。
やはり転院当初はshinの精神状態も安定していなかったのでしょう。

Tさんも退院はまだまだのようですが、奥さんも前向きな方のようで、また話をしたいな・・と思いました。
shinとTさんの関係も良くなり、奥さんとも話が出来た事が今日の嬉しい出来事でした。



*********


    ~悪事露見~



   *転院55日目*   2003 9/8(月)  

どんよりした涼しい日です。
定例の月曜Faxを会社に送信しました。

昨日の事もあるので今日は休みにしようかとも思いましたが、ちょっと可哀想かな。

8月分の傷病手当の請求書を郵送し、2時過ぎに病院へ着きました。
シャワーを浴びてサッパリしており髭も剃っていましたが、昨日の記憶もあるらしくあまり元気がありません。

OTの前にデイルームでノートの記録、漢字、文章題を少ししました。Kさんが来たので一緒におやつ。
Kさんはお菓子屋さんで舌も肥えた方です。果物も好きなようですが、ヘタなお菓子は食べないようです。先日はかりんとうを勧めたら、「油が良くないね」と一言。おそるべし。

隣のベットのYさんはニオイのクレームを言ったらしく、別の部屋に移っていました。
ニオイのもとのおじいさんのご家族はいつも済まなさそうにしています。
本人もご家族も大変だなと思いました。

OTではI先生がノートのチェックです。
昨日の所に「悪事露見」とshinが書いているので、
「○さん悪事って何をしたの?」とI先生もニヤニヤしながら
聞いています。shinは
「いいの。勘弁してくださいよ」と逃げていました。

PT前に10分ほど時計台のベンチに座り、外の空気にあたりました。車イスに比べて移動が楽になり、ちょっとした時間でも外に出れてshinも嬉しそうです。

先日のMRIの写真も出来ている頃でしょう。
外泊の申請もしなくては・・・。
今の私は疲れもあり余裕が無い状態かもしれません。
外泊に向けて私も体力の回復をはからないと…。


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   ~部屋替え ~


   *転院56日目*   2003 9/9(火)   

病室へ行くとshinがいません。
ナースセンターで尋ねると部屋替えだそうです。

新しい部屋は先日まで一緒だったYさんをはじめ、比較的自立した人の部屋のようです。
ナースセンターからは遠くなりましたが、西向きなので夕方まで明るく同じ6人部屋なのに印象が全然違います。

昨日も夕食を自室で…と看護師さんから言われていたのですが、この部屋では皆さんここで食べるようなので、夕食から自室食となりました。
いい形で解決出来たのでホッとしましたが、「お箸も自分で洗ってね。はみがきも」と言うとムスッとしていました。

これでもといた部屋はKさんと新人のおじいさんともう一人で3人の部屋になりました。

OTの前にお風呂用の滑り止めマットを購入しました。
I先生に教えてもらったお店で買いましたが聞いていた金額より安く、先生は「私もここで買えばよかったな」と言っていました。

OTは籐編みが終わったので革細工に移りました。
頭がいろんな形になっているクギが沢山あり、それを木槌でトントンと革に打っていきます。
さて今回は何を作るのでしょうか。


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 ~また部屋替え?~


 *転院57日目*   2003 9/10(水)   

OTが休みなので昼寝をしてから出かけました。
ちょっとの時間でも横になると体も休まり元気になります。

昨日は部屋替えでしたが、また移動の話があったらしくshinはちょっと不機嫌でした。
今の部屋の隣は3人部屋で狭いので、車イスの人は入れません。それでshinが候補に上がったようですが、本人は一応「いやだ」と断ったようです。

今の部屋がいいようで、まだ一晩しかたってないのに結構皆さんと話が弾んでいます。
年令が近い事もあるのでしょうか。
あとどれだけかかるか分かりませんが、shinの入院生活がなるべくスムーズに楽しく(って変ですけど)送れればいいと思います。

週末の外泊届けをナースセンターに出し、主治医のK先生にも
先日のMRIの写真を見せてもらう約束が出来ました。
先生も忙しい人だし私も午後からしか来ないので、コンタクトを取るのはなかなか難しいです。

9月に入り杖歩行になったので車イスは使わなくなりました。
レンタルの期間が今月半ばまでなので一応病室前の廊下に置いてあるのですが、更新はどうしたらいいのか、また外泊した時の家の中での履物(裸足、靴下、スリッパ…)についてもOT・PTの先生に聞いておくようにshinに言いましたが、明日まで覚えているでしょうか。



***********


   ~シャワー見学~



  *転院58日目*   2003 9/11(木)   

今日はshinのシャワー見学です。
外泊に備えて私もシャワーの様子を見ておく事にしました。

動作や判断力に問題が無い人は、シャワー室が空いていれば毎日でも入れるようですが、shinは週に2回が原則です。
もともと入浴は好きな人ではないので、週2回でも文句は言いません。
浴槽もありますが、やはり出入りの問題もあるようで皆さんシャワー浴です。

看護師さんは足元まである大きなゴム引きのエプロンと長靴姿です。
shinは病室でバスローブに着替えてシャワー室へ行きました。

大きな部屋に沢山のシャワーブースがあり、shinは一番窓よりのブースを選びました。
看護師さんは「○さん、殆ど一人で出来ますよ」と言いながら窓辺に立って見守りモードです。
介護が必要な患者の時は、一人済むと汗ビッショリになるそうです。

浴槽の出入りが体験できなかったのでちょっと心配ではありますが、シャワーだけでは特に問題もないようです。
シャワーチェアーの購入も考えましたが、大きなフロイスがあればそれで済みそうです。
今日近くのホームセンターで買って帰る事にします。

3時からOTだったのでちょっと時間が厳しかったのですが、何とか間に合いました。
ラバーのばし(色つきの粘土のような素材を手や道具を使ってのばすリハビリ)をしながら、I先生と職場復帰のタイミングや介護保険について話しました。

OTも先生は何人かの患者を同時進行で見ていますが、イスに座って出来る事が多いのでお話もしやすく、I先生もいろいろと相談に乗ってくれます。

休職期間が延長できるのであれば今年一杯はリハビリに専念してもいいかもしれない…また介護保険は申請してみよう・・そんな話になりました。

会社との交渉は個人でしなくてはいけませんが、今後の事や制度の問題を相談できる人がいるのは本当に心強いと思います。

交通事故の場合、相手との交渉を保険会社に依頼することがありますが、病気や怪我で長期の入院・休職等についてもプロに頼めたら…と切に思います。
特にshinは転職したばかりなので、私も会社の様子がよく分からず戸惑う事ばかりです。

PTまで少し時間があったので、時計台のベンチで休憩しました。今日も暑く真夏日と天気予報は言っていましたが、4時も過ぎると日陰もできて涼しくなります。
果物とお菓子でブレイクしました。
こんな時のshinはとても嬉しそうです。

PTは自主トレの後、実習生による集中力の検査がありました。きっと自習レポートのデータになるのでしょう。

今日のshinのノートには、車イスの更新についてと外泊時の
履物についての質問が書いてありました。
どうやら覚えていたようです。

車イスについては返却になりました。
発病当初は車イスに座らせてもグニャグニャとして、きちんと座る事さえ出来なかったのに、もう必要ない…とは。
本当に感謝です。

もう一つ。
shinのノートには
「今日はお月見。
丸二年になるあの日。5000人以上がなくなり、黙とう」
と書いてありました。


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  ~ストラップを作ろう ~


   *転院59日目*   2003 9/12(金)  

2時過ぎに病院へ着きましたが、駐車場は10台待ちです。
金曜日は外来も多いのでしょうか。
もともと40台弱のスペースしかないので、昨日フロイスを
買ったホームセンターへ入れました。

今日はシャワーではありませんでしたが、食事の時に服を汚したらしくシャツを着替えていました。
「着替えはいつもベット下の引き出しに入れているからね」と言ってはいたのですが、自分で処理できたようです。

そう言えば最近はトイレ事情も良く、ズボンの汚れもありません。オムツも8月に母が来たときに買ったのが最後でそれから買い足していません。
これがずっと続いたら…そんな風に思うのは贅沢でしょうか。

OTは籐細工の後、革細工に変わりましたが、ストラップを作る事にしました。
材料を買い足して沢山作る事にしました。
出来上がりが退院のタイミングと合いそうなので、記念に配りたいと思ったからです。
I先生も賛成してくれました。
shinは模様や形を考えています。

OTが延びてしまい、初めて次のPTに遅れてしまいました。
病院内ではよくある事のようで、特に何も言われませんでした。


*********


  ~初外泊 ~


   *転院60日目*   2003 9/13(土)   

さて今日はshinの初外泊です。
午前中は布団干し、掃除!夕食の用意などを済ませて次女と2時ごろ病院へ行きました。
午前中ST・OTを済ませたshinはエレベーターの前で待っていました。

着替えを済ませ、荷物をパッキングし二日分の薬と外泊証明書、チェック表などを貰い3時前に病院を出ました。
オムツについても看護師さんに相談したところ、「○さんは最近使ってないのよね。キャビネットに入れておいても邪魔だからとりあえず持って帰ったらどうですか」と言われました。やった~。次女と手分けして荷物と一緒に持って帰りました。

YTさんTHさんYさんはお昼ね中。YYさんはすでに外泊帰宅。Tさんにご挨拶をして帰りました。

駐車場で先日I先生と練習していたので、車の乗り降りも安心してみていられました。

自宅ではお茶を飲んだりTVを見たり話をしたり…家でする普通の事が病人には嬉しいらしく、shinもいい顔をしています。

早いですが夕方には入浴させました。
フロイスを大きなタイプに替え、浴槽の中に滑り止めマットを敷いただけですが、お風呂の出入りは特に問題もないようです。

もともとフロは嫌いな人で、子供達からも「お父さんは砂漠でも生きていけるよね」と以前から言われていましたが、3ヶ月ぶりのお風呂はやはり気持ち良かったようです。
お風呂場から「う~~ん」と言う声が聞こえました。

頭も体も殆ど本人が洗えるようですが、シャンプーと石鹸を取り違えたりシャワーの手元のストッパーを操作できなかったりと小さな事は忘れているようです。

2階への階段にはもともと右側に手すりをつけていました。
下りは左手で手すりが持てるのですが、上りのために左側にも手すりが必要かどうか…今回の外泊のチェック項目の一つです。

上らせてみると右手で手すりを持てています。
I先生からは両手で持って体をナナメにしながら上がると言う方法も聞いていたのですが、それも必要ないようです。
ただ右足の踏み込みは(病院でもそうなのですが)浅いので、つま先を階段の奥板に着けるようにして上るようにアドバイスしました。

お布団も気になる点でしたが「PTのマットと同じに考えてね」と言ったところ立ち居も上手くいきました。
これだったら退院してもベットの必要はないでしょう。

皆で夕食を済ませ、九州の実家にも電話しようと思っていましたが、とても疲れたので休んでしまいました。
外泊一日目はほぼ成功です。


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   ~外泊2日目 ~


  *転院61日目*    2003 9/14(日)   

今日で発病より3ヶ月です。
この日を自宅で過せる事に感謝と驚きがあります。
ノートも4冊目に入りました。

先日看護師さんにアドバイスを受けていたので、朝5時に起こしてトイレへ。
上手く目覚めていなかったようで布団の上で尻餅をつきました。

その後8時過ぎまで寝ていました。やはり病院では熟睡出来ていないのでしょうか。

shinの好きなお芋をふかし、チーズ、果物やコーヒーと一緒に朝食にしました。いつもマイペースな母は結局起きてこず、時間がずれて昼食も一緒には食べませんでした。
shinもちょっと淋しそうです。はぁ~。

午後から私は買い物に出たので子供達に後を頼みましたが、特に問題も無くTVを見たり新聞を読んだりしていたようです。

夜にでも電話しようと思っていた実家から電話がありました。
先を越されてしまいましたが、本人もキチンと受け答えをしていたようです。

今日も真夏のような天気だったので洗濯物も布団も気持ちよく乾きました。
義父は暑い中、ケーキを買いにお菓子やさんまで出かけました。

夕食前にshinはカーテンを閉めていました。
「動く時は声をかけてね」と言っていましたが、自然な動きだったのでそのままにしました。
家庭内での小さな仕事も覚えているようで嬉しかったです。

夕食はshinの好きな皿うどんでしたがとてもよく食べていました。
ほんとうにあっという間の一日でした。
一泊で帰る人はもう病院です。
本人も家族も忙しいです。


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   ~外泊3日目 ~



  *転院62日目*    2003 9/15(月)   

今朝は起こしませんでしたが、時計を見て7時過ぎに起きていました。
5時前のトイレも一人で起きていましたが、心配だったので一応着いて行きました。

我家の場合、朝食に両親が起きてくる事は殆どありません。
病前から4人顔を合わせるのは朝食と決めていましたが、今朝は長女がタイミングを外しました。
こんな時DNAを感じたりするのですが、もう少し気を使うように長女に言いました。

午前中PCとピアノを触ってみました。
PCはブラインドタッチを忘れているようです。
母音のタイピングだけで精一杯のようですが、これは退院後の課題でしょう。

ピアノは次女の昔の楽譜を使ってみました。
自称「天才オルガン少年」だったshinですが、楽譜を読めて右手で弾けました。
脳のどの部分を使うのかは分かりませんが、これもOTのリハビリに使えるかもしれません。

14日15日分のノートの記入もしました。
辞書をスムーズに使えたので病院用に一つ持って行く事にしました。

3時帰院予定なので昼食前にお風呂へ入りました。
浴槽の出入りに縦位置の手すりが一つあると安心かもしれません。I先生と相談してみようと思いました。

昼食に長女が作ったナスの味噌汁を食べて2時過ぎに家を出ました。玄関で皆と別れるときにちょっと涙ぐんでいた様子でした。

帰りは二人です。病院までのルートは田園風景もあります。
今年は冷夏だったけれど田んぼは結構黄金色になっています。早いところは稲刈りをしていました。
そんな話もしようかとも思いましたが、私はすごく疲れを感じてしまい車内はラジオの音だけが響いていました。

病院で担当看護師さんがいたので報告をしたり、同室の方達と少し話をして帰りました。
今回の外泊を機会に「夜はパジャマに着替える」をshinと約束しました。
shinの場合、パジャマに着替える動作の問題より着替える事を覚えておく記憶の問題が大きいのですが本人も「意識する」と言ったのでさせてみようと思います。

8月に同室のUさんが外泊した時、奥さんが「疲れたぁ~」と言っていましたが今の私にはあの時の奥さんの気持ちが本当によく分かります。
体だけではなく精神的な部分まで疲れた連休でした。
明日の病院は休みます!


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