(8) **リハビリ病院 9/16~9/30**(8) 2003/9/16~9/30まえへ(7) つぎへ(9) ~本日お休み ~ *転院63日目* 2003 9/16(火) 昨日までの3日間がウソのように涼しくなりました。 今日は病院を休みにしたので一日ユックリする事にします。 とても濃い3日間でしたが、思ったよりshinの行動もしっかりしていました。 家の中での移動は特に問題は無いようです。 階段も右側にある手すりだけで十分だと思いました。 ただ浴槽の出入りでは吸盤で着けているタオルかけを握ったりしていたので、縦位置の手すりが一つあったがいいかもしれません。これはI先生と相談です。 安心材料もあったけれど、すごく疲れたのはshinと両親の間に私がいたからでしょうか。 黙って見ていてくれればそれでいいのに・・・と思うのは身勝手なのでしょうか。 病院でのshinの様子を実際にもっと見ていてくれれば、納得できる事ばかりなのに…。 定例FAXを送信し、ユックリ昼寝をしました。 ********** ~会話 ~ *転院64日目* 2003 9/17(水) 午前中墓参。 年を取ると墓参りってそんなに重要になるのでしょうか。 私は失礼が無い程度で十分だと思うのですが。 帰宅後、あれこれ用事を済まして病院へ。 同室のTHさんと話が弾んでいました。 shinより少し年配のようですが、見た目も若く元気そうです。 この部屋に移ってから日常の会話が格段に増えました。 皆さん話好きで患者同士だけでなく、それぞれの家族ともコミュニケーションを取れるのは嬉しい事です。 ユーモアのセンスがある方も多く、会話も弾みます。 私も病室に入っていく楽しみが増えました。 今日はOTが休みなので、デイルームでゆっくりと学習です。 漢字とノートの記入をしました。 同室のYYさんも学習中でした。少し失語があるらしいのですが、shinと違って記憶もしっかりしている様子なので、時間を決めて一人でコツコツといつも学習されているのが印象的です。 今月末に次女の運動会があります。 6年生は例年組み体操の種目があるのですが、体が硬い次女は側転と倒立が苦手で毎日練習していました。 今日は学校の練習で倒立が出来たらしく、嬉しそうに帰って来ました。 本番も上手く行くといいなと思いました。 ********** ~あと一月 ~ *転院65日目* 2003 9/18(木) 午前中美容院へ行きサッパリしました。 病院の前に手芸品店でストラップのパーツを買いました。 OTの時間を私が勘違いしていてshinに指摘されました。 今日は時間切れで学習は無しです。 でも自分で先にスタートする事はまだ思いつかないようです。 OTのI先生と外泊のチェックをしました。 外泊後タイミングが合わず今日になりました。 家の中のチェック項目を確認したり、介護保険の申請についての話をしました。 shinのカンファレンスは9/25らしいので結果は9月末に出るのでしょうか。 F病院ではある程度リハビリが進むと患者のカンファレンスがしっかりあるようです。一人の患者に対して主治医、担当の看護師、OT・PT・STの先生とSWで話がなされ、今後の課題や退院のタイミングなどが話し合われるそうです。 カンファレンスは木曜日と決まっているので、この日はすべてのスタッフが出勤しています。 転院時に入院期間は約3ヶ月と言われましたので、普通だとあと一月位で退院と言う事になります。 退院の準備、会社との交渉…またいろいろと課題が出てきます。 久々にYさんとPT室の前で会いました。 リハビリを頑張りすぎて体調を崩していたらしく、ちょっとションボリしていました。 今日はお嬢さんも一緒で「お外の空気を吸ってくるね」と笑っていましたが。 shinと一緒だったので「○さんは歩けるようになっていいわね」と言われました。 「Yさんも無理しないでね」と言いましたが、こんな時の言葉選びは慎重になります。 ********** ~Iさん~ *転院66日目* 2003 9/19(金) 駐車場で混み、1時間待ちでした。 うっかり並んでしまいましたが、金曜日は外来の他に入院患者専門の歯科治療もあるようで駐車場も混むようです。 今日もshinは同室のYHさんと話をしていました。 shinから聞いたところによると、YHさんは一人暮らしですが発病から何日も経ってからお兄さんから発見されたそうです。YHさんの生命力の強さに驚かされました。 shinも印象深い話だったようで、ノートにもその事を書いていました。 OTではIさんに会いました。 Iさんは今のshinの部屋にいた方でshinと入れ替わりに退院され、今日は外来で奥さんと来ていました。 やはり同年輩なのでデイルームなどでもお話したりする機会もあったのですが、待ち時間の間に奥さんともいろいろと話ができました。 「退院してどんな感じですか」と尋ねたところ、「疲れます。全部見えちゃうし…。年寄りもいるから」とニコニコされてはいますが言葉少なに答えてくれました。 家族が病院へ通わなくてもよくなる分、全部が家族の負担となるのでしょう。 本当に大変なのは自宅復帰してからかもしれません。 Iさんは発病後1年経ったそうですが、まだ左には麻痺が残り車イスに乗っておられます。 「○さんは歩けていいですね」と今日も言われました。 明日のSTとPTの時間が被っている事が分かりました。 その後の予定もあるので、OTとSWとの面談も時間の調整をしてもらいました。 ナースセンター横のホワイトボードにリハビリの予定が書き込んであるのですが、時々こうしたミスもあります。 ********** ~面談~ *転院67日目* 2003 9/20(土) 今日は病院だけの予定でしたが、明日は天気も悪そうなので 急遽次女と高校の文化祭へ行く事にしました。 吹奏楽のマーチングに間に合いました。 座って演奏するだけでも大変なのに、衣装を着て暗譜でフリまで覚えないといけないのはスゴイ事だと思いました。 衣装はマネの「笛を吹く少年」のような感じでなかなか決まっていました。 一年生はクラスでの出し物が恒例で、長女のクラスは「迷路」。教室の中を暗くしダンボールでやたらと間仕切りが作ってありました。 キャスター付きの板に乗せられていきなり背中を押されたり、くもの巣のように張り巡らしたゴムの中を歩かされたりいきなり冷たい手で触られたりと驚く事ばかりでした。 でもクラスでアイディアを出し合い、一つの事を達成するのはいい思い出になります。 ぎりぎりまで学校で過ごしましたが、とうとう雨になりました。ちょうど2時前に病院へ着きました。 OT室PT室にもshinはおらず、次女が3Fまで捜しに行きました。 OTは記憶のテストでした。 なかなか思うように答えられず、少々落ち込んでいました。 この当たりの事もゲーム感覚で出来たらいいな…と思いました。 今日のメインはSWのUさんとの面談です。 職場復帰に向けての相談ですが、shinはUさんとの面談は初めてで少々緊張気味でしたが、仕事に関する自分の気持ちを思ったよりキチンと述べていたので少し安心しました。 Uさんもユックリではありますがポイントを押さえた話し方で、shinもリラックスして受け答えが出来ていたようです。 Uさんは今後会社との話し合いの時には *引き続き会社で仕事をしたい *ただ退院後ももう少しリハビリを続けたいので、今年一杯の休職を希望する *だが復職までに何回かお試しで会社に通ってみたい …と主張してみては…とのアドバイスを貰いました。 本人にきちんとした判断力があれば全然問題もありませんがshinの場合にはそうはいかないので事前にいろいろと対策が必要になります。 しかしOTのI先生やSWのUさんなど心強い味方がいるので私も何とか乗り越えられそうです。 ********** ~雨の日曜日~ *転院68日目* 2003 9/21(日) 昨日から降り続いた雨ですが今日もやみそうにありません。 文化祭二日目の長女は7時に家を出ました。 途中で買い物を済ませ、1時ごろ病院へ着きました。 shinの部屋では6人中3人が外泊中でした。 デイルームでノートの記入と漢字の練習です。 ノートはメモを取る練習として文章題を私が読み、shinがポイントをメモしたうえで計算…という順番にしました。 昨日はOTのテストで落ち込んでいたので今日は気合が入っているようです。 TさんもデイルームでST関係のトレーニングをやっていましたが天気のせいか乗らないようで、奥さんが気の毒でした。 同室のTHさんが車イスをこいでデイルームに来たのでおはぎとお茶でティータイムにしました。 何となく私もお疲れモードで早めに帰ることにしました。 お風呂にゆっくり入り、好きなFMを聞きながら夕食の準備をしました。 *********** ~介護保険の申請~ *転院69日目* 2003 9/22(月) 台風の行方が心配でしたが、5時に起きると雨は降っていず風だけが吹いていました。 ただすごく寒く外は13度しかありません。 慌てて長袖を着ました。 shinには昨日長袖のパジャマを持って行ったので良かったと思いました。ただ着替えたかどうか分かりませんが。 午前中はヘルパーさんが来ました。 午後母を皮膚科へ送り、私は区役所へshinの介護保険の申請に行きました。 申請だけなので時間はかからないとは思いましたが、 「ちょっと待つかもしれないけれど、寒いから薬局の中で待っててね」と母には念を押しました。 両親の申請はケアセンターでしたのですが、区役所ではまた違う面も見えました。 事業所のパンフも他の区のものが手に入りました。 介護保険専門の担当者がいていろいろと詳しく説明をしてくれました。 これから両親の時と同じように本人との面談があり、医師の意見書(F病院のK先生)などを参考に審査があるようです。 結果は早くても10月末でしょうか…。 慌てて薬局へ戻ると母は外で待っていました! 「外で待ってたから寒かった…」…!! う~ん、母もこのレベルなのでしょうか…ちょっと焦ってしまいます。 「午後から皮膚科に行くので明日の病院は休むからね」昨日そう言って帰りましたがshinは覚えていたでしょうか。 夜、実家から電話がありました。 あるサプリメントの紹介で、その特性や効果などを母が話してくれたのですが、私はあまりその手の話を信じないタイプなので何となく生返事で答えてしまいました。 今のshinに効果があるかもしれないサプリメントってどんなものでしょう。 考えてみれば私以上に以前の母はサプリメントは好きではなかったはずです。 それほど母がshinを心配してくれているのはありがたいと思いますが私は母が心配になりました。 資料を送ると言ってくれたので、よく検討してみようと思いました。 ********* ~秋晴れ~ *転院70日目* 2003 9/23(火) 晴天です。調子に乗って厚めの布団や洗濯物などを干しすぎました。 午前中の時間を使いすぎたので、昼食は子供達に任せて病院へ。 半袖を着ていたので長袖に着替えさせ、ベット下の引き出しも整理しました。 半袖は2枚を残し、ズボンと長袖Tシャツをセットにして入れました。 もともと暑がりのshinですが、病院内は空調が効いているので今年の夏は長袖でも良いくらいです。 デイルームでノートの記入をし、メモを取る練習とSTの課題を利用して記憶の練習をしました。 こんな事をして役に立つのかな…と弱気になったりもするのですが、何かをしている事で支えられている今の私です。 何もしなければゼロのままです。 今日の天気のような秋晴れの気持ちになれる日が来るように信じます。 ********** ~まだパジャマ!~ *転院71日目* 2003 9/24(水) 今日はSTが9時20分からなので8時半に家を出ました。 水曜日は駐車場は混まないのか9時前だとまだ空きがありました。 G階で書類に目を通し1階のST訓練室の前に行きましたが、まだshinはいません。 時間も迫っているので3階へ上がってみました。 するとshinはベットの上で新聞を広げ、まだパジャマのままです。 こんな風景は家ではなんともありませんが、今の私はどっと疲れます。 考えてみればパジャマに着替えられるようになっただけでも 当初のshinにしてみればスゴイ事なのに、だんだんハードルが高くなってきているのは欲張りでしょうか。 STは記憶のテストでした。 先日のOTのテストと似たようなものでした。 出来ないから疲れるのか、量が多くて疲れるのか…。 さっき新聞を読んでいた時とは比べ物にならないような顔をしています。 問題点はこの「記憶」…です。 午前中のデイルームでノートの記入とメモの練習をしました。 一日抜かしたからって大勢に影響は無いと分かってはいるものの、続ける事で少しでもshinに自信を持って欲しい…そう思います。 午後からストラップ用の皮と丸カンを買いに材料店へ行きました。 以前は手芸品店へ行くと革細工用の材料は沢山あったのに、どこへ行ってもありません。 最近はなんと言ってもビーズのようで、綺麗なビーズは本当に沢山あります。 私も元気で余裕があったらビーズに触りたいなと思いました。 肩・腰のつらさがどうにもならずに温感のシップを買ってみました。 ニオイがきつかったですが、貼ると肩は随分楽になりました。 あ~温泉でも行ってのんびりしたい…って今の私には贅沢な望みでしょうね。 今朝はY子ちゃんからお誘いメールをもらいましたが、体調に自信が無く断ってしまいました。ごめんね。 ********** ~進歩?~ 転院72日目* 2003 9/25(木) 駐車場大混みで仕方なく近くのホームセンターに車を入れました。 銀行へ寄ってから病院へ行くと、満車表示は消えていました。トホホ。 病室で衣類の整理をしていたらK先生が入ってきました。 shinのカンファレンスが済んだそうで「今からでも説明しますよ」と言われましたが、OTの時間が迫っていたので月曜日の2時に約束をしました。 今日のOTはパソコン操作でした。 月曜からスタートしたらしいのですが、本人からの情報は無く見学もしていなかったので私は知りませんでした。 PTはひたすらバランスを取る練習です。 課題は沢山あるのですが最優先は「摺り足」を直す事のようです。 右足をきちんと持ち上げて使おうとせず半端な動作で済ませているので毎回チェックが入るのですが、shinの意識はいつも薄く指摘される度に「ああそうだった」と言います。 先生方も大変だとつくづく思います。 特に脳血管系で入院している患者の場合、shinのように言っても言っても定着しなかったり覚えられなかったりするのですから。 病気だから仕方が無いところもありますが、いくらプロとは言え人間なので時には「おいおい」と言いたくなるときもあるでしょう。 家族として申し訳なくありがたく…。 久々にPT室でYさんと会いました。 体調も回復してリハビリ再開だそうです。 本人も嬉しそうでした。良かった。 病室までshinと一緒に上がり、帰ろうとしていたら担当看護師のIさんが来てしばらく話しました。 カンファレンスが終わった事。 それからこの一ヶ月程のshinの状況について。 「夏休みもあったので特にそう思うのですが、○さんの進歩は目覚しいものがあります。トイレ事情も良くなりオムツはもう必要なくなりました。9月に入って杖歩行になり歩行能力もアップしました。私は6年この病院にいますが、スタートのあのレベルからここまで来れた人は殆どいなかったと思います。まだまだ社会復帰までの道のりは大変だと思いますが がんばってくださいね」と言われました。 もしかしたらリップサービスもあるかもしれませんが、家族としてスタッフからのこんな言葉はとても嬉しいものです。 ここの病院のリハビリがshinに合っていたからだとは思いますが、全ての方のサポートに感謝です。 そしてshinの気持ちもリハビリに向いてきたのも嬉しい事です。転院当初は帰る事ばかりを意識していたのに、最近はそれを言わなくなりました。 歩行距離も伸びてリハビリの成果を実感できるようになったのもひとつでしょうし、病室を変わり仲間の方達との交流が出来るようになったのも大きいでしょう。 これからの問題は高次脳機能障害の記憶についてでしょう。 本人も覚えられない事は分かってきたらしく、その点は以前よりつらいのかもしれません。 ********* ~不調 ~ *転院73日目* 2003 9/26(金) 5時前のかすかな揺れで目が覚めました。 TVをつけると北海道で大きな地震があり、ずっとそのニュースです。 被害が大きくない事を祈るばかりです。 先に買い物を済ませて行きましたが、今日の駐車場は空きがあり待たずに入れました。 デイルームで学習をしていたら歯科治療のスタッフが来ました。金曜日だと言う事を忘れていました。 2Fもデイルームは一杯で1Fのテーブルでようやく静かに始める事が出来ました。 患者さんを送ってきたI先生がそっとshinの後ろから近づいてチェックをしました。 shinは気配が分からないのでしょうか、しばらく気がつきませんでした。 OTは3時過ぎからでしたが、OT室へ行った直後からshinの様子が何だかおかしくなりました。 「集中できない、乗らない」顔色も冴えません。 さっきまで普通だったのに。 I先生も心配して血圧を測ったりしましたが、熱脈血圧ともに異常は見られません。 でもきつそうなので、ADL室の畳に横になりマッサージだけを受けて早々に終わりになりました。 3Fに戻りナースセンターに報告すると、ちょうど主治医のK先生もいて、いろいろとチェックしてもらいました。 再出血でしょうか。 先生の言われるとおりに手足を動かししゃべらされました。 再出血の場合、もっと状態が悪くなりロレツもまわらなくなるようです。 歩行もしっかりしているので様子を見る事になりました。 K先生がナースセンターにいて良かったと思いました。 病室に戻りパジャマに着替えていると、PTのO先生も様子を見に来てくれました。初めてPTを休んだので心配されたようです。 先生との受け答えもフツウに出来、先生も顔を見て安心された様子でした。こんな時のスタッフの心配りが私には本当にありがたく思われます。 まだ心配はあるのですが、何かあったらすぐ連絡してもらうようにナースセンターとも話をして一応帰る事にしました。 明日は次女の小学校最後の運動会です。 お天気は大丈夫でしょうか。 ********** ~運動会~ 転院74日目* 2003 9/27(土) 昨日の事があったので朝、ナースセンターへ電話を入れてみました。 変わった事も無かったようで朝食も完食したらしく、大丈夫のようです。ああよかった。 様子次第では朝から行ってみようかとも思っていましたが安心しました。 今日は次女の運動会でお天気もバッチリです。 小学校最後の運動会なのでしっかり見てあげようと思います。 病院は両親が行ってくれることになりました。 次女は体が硬く、練習に苦労した側転や倒立も本番は上手く出来ました。 毎晩バタンバタンと壁倒立を練習をするので私も足を押さえるのを手伝ったりしましたが、本当によく頑張ったと思います。(私も沢山蹴られました!) 6年生全員が気持ちを一つにして作り上げた組体操はとっても立派なものでした。 運動会の進行でも6年生は率先して仕事をしています。 アナウンス、道具の出し入れ、ゴール判定、入場門整理、得点計算等など。 大きくなったナァ~としみじみ思いました。 幼稚園から一緒だったTさんと久々に会いました。 あれこれ話をするうちに同級生のお母さんが3月に亡くなった事を聞きました。 私は知らなかったので本当に驚きました。 命のはかなさを感じて言うつもりはなかったshinの病気の話をしてしまい、今度はTさんを驚かせてしまいました。 夕方6時ごろ両親は帰宅しました。 初めて二人でshinの所へ行ってくれたのが私にも嬉しい出来事でした。 本人は昨日の件で少し落ち込んでいたようですが、両親と3人の時間が過せてshinも嬉しかったと思います。 *********** ~おみこし~ *転院75日目* 2003 9/28(日) 午前中布団や洗濯物を沢山干し久々に家事をしました。 午後から次女と病院です。 次女が学習に付き合うと言ってくれたので先に降ろして、私は用事を済ませてから病院へいきました。 二日ぶりですが思ったより元気で不調になった事も覚えていました。 自分なりに分析も出来ているようなので一安心です。 今週からSTも週3回になり、宿題も多くなります。 先日のOTの時にSTの回数について尋ねていたので、I先生から話が通ったのだと思います。 こちらからリクエストしたようなものなので、宿題もさせなければ…と固く考えてはいけないのかも。 学習のあと時計台広場でおやつにしました。 次女が近くのコンビニで肉まんを買ってきました。 「ああもう肉まんが美味しい季節なんだね」とshinは言いながらほおばっていました。 病院の上の坂道から軽トラックに乗ったお神輿が下りてきました。お囃子とお神輿がトラックの荷台に乗って半被を着た大人や子供達がぞろぞろと後ろをついて行きます。 「秋なんだね」と次女が言いました。 季節が確実に変わっているのが分かりました。 ちょうどTさんが駅の方から上がって来ました。 奥さんと外出だったようで、坂道を車イスで上がるのは本当に大変そうです。 でも楽しい外出だったようでTさんはニコニコしています。 昨日は同室の人たちとアイスを買って外で食べたらしいのですが、shinはYさんにお金を借りたようです。 今までテレフォンカードしか渡していませんでしたが、少しお金も管理させる事にしましょう。 帰りのエレベーターでTさんの奥さんと一緒になりました。 今日の外出の事など話したりしましたが、「先が見えなくなってきました」最後にポロリと一言。 奥さんもかなり疲れているようです。 言って少しは楽になったかなぁ。 ********** ~梗塞…アリ ~ *転院76日目* 2003 9/29(月) 今日は25日にあったshinのカンファレンスについての説明があります。 午後1時の約束でしたが駐車場が混んでいて、ヒヤヒヤものでした。 今日も転院した日に主治医のK先生とお話をした部屋での説明です。 K先生の他に担当看護師のIさんとSWのUさんの同席です。 *リハビリの状況と今後の課題について 転院時に比べればかなりのレベルアップが見られる。 足も手も日常生活を何とか自立して行えるレベルまで あと一歩と考えてよいだろう。 今後の課題は病前のレベルを目標としながら更なるリハビ リに励んでほしい。 *再発について 脳血管障害の人は誰でも出血、梗塞の危険があると認識し て日常の生活を送ってほしい。 塩分、カロリーなどもよく考えて食事にも注意してほし い。 *高次脳機能障害について 左視床の出血だが高次脳が起こる部位とは少しずれてはい るようだが、全くない状態でもない。(だからナンナノ) 感覚性失語→人の言う事を理解しにくい 自分が言った事を客観的に聞けない の症状は僅かだが見られるので、今後もリハビリは続けて もらいたい。 *全身状態について 血圧は服薬により安定してきている。心臓は肥大気味。 小さいながら脳梗塞が数箇所認められる。 *復職について まだリハビリの途上にあるので、できれば休職期間を延長 してリハビリに励んだがよい。 脳卒中のリハビリは病後半年が最重要と言われるが、可能 であれば来年の3月一杯まで休めるとよい。 休職延長の申請については主治医の診断書や場合によって は会社との面談の用意もあるから心配しないように。 会社との交渉も一回とは限らずなるべくゆっくり引き伸ば し気味に行うのも一つの方法。 …とこのような内容でした。 だいたい予測していた事もあったのですが、「複数の脳梗塞」には心の準備もなかったのでショックでした。 今後は再出血と梗塞の危険があるということになります。 退院のタイミングは早くてもOKと言われましたが、会社との交渉は病院で行いたいと思っているので、もう少し入院していたいと思います。 OTのI先生も心配してくれて、会社との連絡のタイミングや内容などを改めてSWのUさんと相談するようにアドバイスを受けました。 説明の内容はショックな事もあったのですが病院側もこれからのリハビリと復職にむけて出来るだけのフォローをしてくれる事が分かり、shinも私も大変心強く思いました。 何から何まで始めてのことばかりなので回り道も沢山あるのでしょうが、専門家のアドバイスが受けられると言うのはとてもありがたいと思います。感謝です。 shinがどの程度説明の内容を理解できたのかはイマイチ不明なのですが、かなり疲れた様子でした。 それでも夕方のPTは頑張っていたのでホッとしました。 PT室でKさんと一緒になりました。 KさんもO先生が担当なので、大体同じ時間帯が多いようです。 いつも元気なKさんの奥さんがちょっとションボリしています。介護保険の更新で介護度が上がってしまったのよ…との事。 「Kさんの状態が悪くなったというよりは、退院後になるべく家族の負担を減らすために利用しやすくしてくれたんじゃない?」と言いました。 「そうか、そう考えればいいね」と奥さんの立ち直りは早く いつもの笑顔が見られました。 Kさんの奥さんにはいつも私が励まされています。 何週間も一緒に入院していると家族同士で話をするだけで 気持ちが軽くなる事も沢山あります。 病院では疲れたとは思いませんでしたが、帰宅後頭痛がしました。お風呂もやめて早めに休みました。 *********** ~ Uさんと相談 ~ *転院77日目* 2003 9/30(火) 午後早めに病院へ行きました。 SWのUさんとも相談をしなければいけません。 デイルームでノートの記入とメモの練習をしているとUさんが 来てくれました。 夕方Uさんと相談室で話をし、 *会社への連絡は明日(10/1)、こちらから電話。 *病院で評価会議があったことなどをサラリと話し、面会日の日時を決める。 …という事にしました。 あ~ドキドキします。 休職期間の延長が認められれば…それが今の最大の願いです。 胃が痛くなりそうです。 今週からSTが週3回になりますが、今日の分の宿題は一人で済ませていました。よしよし。 覚えて出来る事が少しずつでも増えて欲しいと思います。 ********** まえへ(7) つぎへ(9) |