アニメBB『ガン×ソード』第26話(最終話)「タキシードは明日に舞う」H19.7.29
◆制作企画:板橋徹、佐々木史朗 監督:谷口悟朗 脚本:倉田英之 キャラクターデザイン:木村貴宏 総作画監督:木村貴宏(2~26話) メインメカデザイン:反田誠二 美術監督:前田実(1~13話)、根本邦明(14話)、赤堀千仁(15・16話)、佐藤勝(17~26話) チーフアニメーター:西井正典(14~26話) 音響制作:AUDIO PLANNING U 音楽:中川幸太郎 音楽プロデューサー:石川吉元 プロデューサー:尾留川宏之、佐伯博幸 アニメーションプロデューサー:黄樹弐悠、吉田昇央 アニメーション制作:AIC A.S.T.A. 製作:ガンソードパートナーズ 主題歌:オープニング: 『GUN×SWORD』 中川幸太郎 feat.鬼太鼓座 エンディング: 『A Rising Tide』 Okino,Shuntaro 『Paradiso』(9、11話) Hitomi 『S・O・S』(17話) 桑島法子、井上喜久子、千葉紗子、雪野五月(原曲:ピンク・レディー『S・O・S』) 『A Rising Tide (acoustic)』(22話) Okino,Shuntaro 『Calling you』(24話) Okino,Shuntaro ◆出演カギ爪の男を追う者達ヴァン(声:星野貴紀) ウェンディ・ギャレット(声:桑島法子) ジョシュア・ラングレン(声:野田順子) プリシラ(声:千葉紗子) ユキコ・スティーブンス(声:雪野五月) ネロ(声:佐藤正治) ホセ(声:清川元夢) バリヨ(声:宝亀克寿) カルロス(声:田口昂) レイ・ラングレン(声:櫻井孝宏) カギ爪の男の集団カギ爪の男(声:堀内賢雄) ミハエル・ギャレット(声:保志総一朗) ガドヴェド・ガオード(声:岸野一彦) ファサリナ(声:倉田雅世) ウィリアム・ウィル・ウー(声:真殿光昭) カロッサ(声:大本眞基子) メリッサ(声:斎藤千和) その他エレナ(声:金月真美) カイジ(声:小野坂昌也) カメオ(声:桑島法子) ラッキー・ザ・ルーレット(声:津久井教生) バロン・メイヤー(声:屋良有作) ザコタ(声:二又一成) エル(声:小林優子) アール(声:勝生真沙子) クラット(声:柳沢栄治) バニー(声:豊口めぐみ) トニー(声:飯塚昭三) ナレーター(声:銀河万丈) カギ爪の男の計画がわかったようなわからないような…。細部の理解が不十分です。なんてことはどうでもよくて~。 そういや、第1話はどうやって始まったんだっけ?なラストです。まあ、よろしいんじゃなくて?他のみんなの今の姿を見たいものです。ヴァンがそうだったように大人はそう変わらないかな。もう一度通しで見てみたいと思いました。 ひとりのちからを持つ男の野望を打ち砕いたヴァンを始めとする民草のちから。野望といっても理想という名の妄想。カギ爪の男は神になろうとしたと言って良いのかもしれない。 総力で計画を食い止め、カギ爪の男を倒した描写は見応えがあった。ここまでくると各人のミクロの視点はいらなさそうだが、実はミクロこそがマクロな動きを左右していることがわかる。ダンの力を最大限に引き出したヴァンの活躍。それを支えた記憶の現在から過去への推移。すべての源になったものがそこにはある。そのほかの仲間たちも同様。エルドラの老人たちとプリシラ、カルメン、ユキコとジョシュアの戦い、ウェンディとミハエルのやりとりも戦いだ。最後はすべてがヒーロー役たるヴァンの行動に結実する。 ミハエル、ファサリナを始め、カギ爪の男の仲間たちの結末は残酷なものだった。逃げ出せた連中もこの惑星の掟に従って生きるしかないだろう。カギ爪の男のような異端者はそうはいない。 お茶目な呑気風の同じ星に生きる仲間たちの行動も忘れてはいけない。彼らに依頼したカルメンの読み、戦略も大したもの。 自分たちの理想、思想、やり方にこだわったカギ爪の男たちとその仲間たちの望んだものはすべて水泡に帰した。逆にこの星の地に足をつけて生きる者たちのちからが自分たちの世界を救った。彼らは世界の現実に囚われてしまっているのだろうか。そうではあるまい。現実に生きるからこそ、自分たちの生きる世界が大切なのだ。放っておいても、世界は少しづつ、時には大きく変わっていく。より良い方向を目指した者たちの生き様が功を奏することもあるし、そう上手くはいかないこともあるだろう。ただひとつ言えるのは、カギ爪の男のように自らを神にしたて、己の欲望をみんなの理想や願望にすりかえるような行為は淘汰されるということだ。今回のように復讐や民草の反感を買い、ほぼ絶対的な力を持ちながら、それでも潰されてしまう。他に自滅することもあり得るだろう。気をつけなければならないのは、今回、この星に生きる者としてカギ爪の男たちと戦った者たちにも同様にその危険性があるということだ。私利私欲に走るものは自然淘汰される。そうでなければ、世界はあらゆる欲に満ちた欲望の坩堝になってしまう。そしてそれは、我々の現実社会にも言えることだ。誰しもが私欲に走れば、世界はそれを認めてしまうかもしれない。惑星エンドレスイルージョンは、果たしてあらゆる欲望渦巻く世界とのみ称されるものだったろうか。欲望に占められた星だったろうか。その答えはヴァンとウェンディの旅路の中に見出すことができる。 ヴァンはひょっこり、いくら時間がたったのかわからないが、ウェンディの店?とは気付かず顔を出した。ウェンディの髪型が以前のままなのが微妙に感じるが、さて、ここからまた新しい物語が始まるのだろう。ヴァンが今、なにを求めて彷徨っているのか、それともどこかへ定住しているのか、それはわからない。ただ、現れたヴァンの姿は以前の初めての出逢いの時と同じだ。ウェンディの大人な髪形も見てみたいものだが。 ヴァン、ウェンディを初め、愛すべき仲間たち、この星に生きとし生けるものたちに幸いあれ、と願うことが見る側の我々にもなんらかの救いをもたらすこともあろう。おっと、生きている者だけでなく、亡くなった者たちも同等に扱われて良いかもしれない。時期は違えど、この星に生きた者として。そして、現実社会に生きる我々も彼らと寸分違わぬひとであると言えるのだろうね。===========================================☆Shopping in minnadesiawase☆ Update H19.7.13-------------------------------------------☆毎日の暮らしを彩るもの☆===========================================