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テーマ:読書日記(2010)
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![]() ![]() まず思わず写真を撮ってしまったのが装丁の美しさ。 表紙は和風でどこか着物を思わせるデザイン。 裏表紙も切り絵や帯のような雰囲気があり、ハードカバーならではの魅力があります。 本棚に置いておくだけでも嬉しくなるような一冊です。「好きな人とおいしいものを食べたい」 この作品の中心にあるのは、とてもシンプルな願いです。 「好きな人と、おいしいものを食べたい」 主人公・栞を通して、その思いがさまざまな形で描かれていきます。 特に印象的だったのは、 谷中の名店でいただく透き通った出汁のうどん 丁寧に淹れられたお茶と和菓子 大切な人のために作る素朴なお惣菜 の場面。 ただ「おいしい」ではなく、 器の手触りや湯気の立ち方、季節の匂いまで感じられるような描写に引き込まれます。 読んでいるだけなのに、お腹が空いてくる不思議な小説です。 私が読んでいた日は少し肌寒かったので、作中に登場する鳥鍋が無性に食べたくなりました。 「不倫」がテーマなのに美しい理由 本作の恋愛は、いわゆる許されない恋です。 一歩間違えれば重くなりそうな題材なのに、不思議と作品全体に漂うのは清潔感と静かな美しさ。 それは二人がお互いを急かすことなく、大切に時間を重ねているからなのだと思います。 せっかちな時代だからこそ、 「ゆっくりと誰かを想うこと」 の尊さを感じさせてくれる作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.06.12 10:40:04
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