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テーマ:読書(10104)
カテゴリ:読書感想文
有川 浩(現・有川ひろ)さんといえば、
ベタアマ・ラブコメ 一冊をあっという間に読んでしまう没頭してしまう そんなイメージを持たれている方もいるのではないでしょうか。 しかしラブコメを封印し、フリーターという誰もがなりうる現実に 泥臭く向き合い家庭という舞台を描き切ったのがこちら フリーター家を買うです。 物語の前半、3カ月で最初の就職先を辞めて以来、自堕落で気ままに暮らす“甘ったれ”な25歳の主人公・誠治の姿が描かれます。 プライドばかりが高く、就職活動もうまくいかない。 そんな彼を襲うのが、母親のうつ病という突然の試練でした。 病気を知った家族の思い、そしてそれぞれの行動が、怖いくらいに胸に突き刺さります。 私たちは普段、何気なく安穏と平和に暮らしていますが、実はその「当たり前の日常」を陰で必死に守ってくれていた人がいる。その有りがたさと大切さに、嫌でも気づかされます。 崩壊しかけた家族を前に、誠治は大切な人を救うために一念発起し、奔走し始めます。 誠治が、時給の良さだけを目当てに始めたのが土木のアルバイトでした。 最初は不平不満ばかりを並べていた彼ですが、現場の厳しい、けれど温かい職人の先輩たちに揉まれていくうちに、少しずつ顔つきが変わっていきます。 ただお金を稼ぐためだけではない、「働くことの厳しさと喜び」。 誠治が現場で揉まれながら、自分の足で立ち、手に職をつけていくグラデーションのような成長姿には、読んでいて本当に胸が熱くなります。 タイトルにある『フリーター、家を買う。』という言葉。 一見すると、単なる不動産を購入するマネーサクセスストーリーのように思えるかもしれません。しかし、読み進めるうちにその印象は大きく変わります。 この言葉の真の意味は、バラバラになってしまった家族の絆を再生し、 「母親が安心して、心から笑って過ごせる『本当のホーム(家庭)』を取り戻す」 という、誠治の覚悟と決意の象徴の作品です。 二宮くん主演のドラマにもなりました♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.06.16 11:51:37
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