日々いとおかし・・・なマダム日記

2012/01/08(日)15:08

文化活動 事始め

音楽芸能(186)

   今年も、見たり聞いたり、アンテナがさび付かないように  ゆったりと楽しみながら過ごしたいと思います。   そんな時、いつも思い出すのは、詩人 茨木のり子さんの詩             『自分の感受性くらい』           ぱさぱさに乾いてゆく心を           ひとのせいにはするな           みずから水やりを怠っておいて                      気難しくなってきたのを           友人のせいにはするな           しなやかさを失ったのはどちらなのか                       苛立つのを           近親のせいにはするな           なにもかも下手だったのはわたくし                       初心消えかかるのを           暮しのせいにはするな           そもそもが ひよわな志にすぎなかった                       駄目なことの一切を           時代のせいにはするな           わずかに光る尊厳の放棄                       自分の感受性ぐらい           自分で守れ           ばかものよ             昨日は寄席とピアノコンサート、ダブルで楽しみました。     初わらい&感動のステージでした。     梅田,太融寺では、ごひいき、桂千朝師匠の    < 第68回 千朝落語を聴く会 >     メリハリがきいた言葉は、何度聴いても     他の落語家さんの追随を許しません。     蔵丁稚は真骨頂でした。           夜は番組ゲストにも出ていただいたピアニスト 香取由夏さんの   新春ピアノコンサートに出かけました。                     ショパンプログラムの1曲目、目を瞑って聴いていると       ハープが奏でられているような華麗な音色に       早くも涙目。             アンコール曲は、シューベルトのワルツ。              この曲は由夏さんも最近知った曲、とエピソードを。        ウイーンの丘を散歩中に出会ったおじいさんと言葉を交わすうち、       由夏さんがピアニストだと知って、「由夏、御願いがあります。       私のうちにきて、ピアノを弾いてほしい、アルバイトとして」       一人暮らしのおじいさんの家を訪れると、       何台もすばらしいピアノがあり、楽譜のコレクションもいっぱい。       その中から、おじいさんの希望で弾いた、       シューベルトのワルツを聴きながら、       おじいさんは涙を流していらしたそうです。       本当に美しい曲でした。                                     自分の感受性ぐらい、自分でまもれ             水やりを怠ることなく。

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