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カテゴリ:アート
滋賀県守山市にある佐川美術館に行ってきました。 田中一村展を見たくて、JRを乗り継いで、ひとり旅。 京都からは各駅停車の湖西線でコトコト・ 堅田駅下車→江若バスで琵琶湖を見ながら、琵琶湖大橋を渡ります。 写真でしか見たことがなかった佐川美術館に期待が高まる。 琵琶湖畔に溶け込んだような、瀟洒な建物の前でバスを下車。 水の上に浮かぶように、切妻屋根の和モダンな建物が・・ お~これが佐川美術館! うわ~素敵! ヨーロッパのパンテオンのような円柱がつづくアプローチ。 歩きながら、期待がどんどん膨らむ ・・ 心憎いアプローチの演出です。 本館には 日本画家の平山郁夫、彫刻家の佐藤忠良、 陶芸家の樂吉左衞門が常設展示されています。 企画展が「田中一村展」。 鑑賞する前に、展示館の向こうに見えている、気になる建物まで行ってみよ! 葦に囲まれた和モダンな家。 ここは陶芸家、樂吉左衛門さんが監修した茶室でした。 葦にまぎれて、蒲の穂も風にそよいで、あ~癒やされる。 五感が炸裂しっぱなし・・ さて、田中一村展をじっくりと鑑賞しよう。 ひとり旅なので、自分のペースで気ままに歩けるのも なかなかよいものです。 一村が7才のときに、色紙や短冊に描いた作品 『菊図』『るりかけす/雀』『柳にかわせみ』をみて 枯淡の境地?とも思える、成熟した描写に唖然。 幼少期の南画から日本画を経て、50才で奄美大島に移り住み 紬工場で染色工として生計を立てながら、日本画の新境地を 開いた、色彩豊かな作品に圧倒されました。 至福の時間を過ごしました。 新館の樂吉左衛門展示室も見に行きましょう。 茶室に隣接する新館に入って、またまた声をのむ。 展示室は地下。 薄暗い中、用心しながら階段を降りて中に入ると・・ ひろ~いスペースは水面下に埋没しています。 スポットライトが照らす、木の長椅子。 自然と調和するべく、しばらく座って瞑想。 さて楽茶碗の展示室に入ると、そこは闇。 点在する焼き物にスポットライトがあたって 茶碗が闇の中に浮かび上がります。 人の姿も闇に紛れ、落ち着いて鑑賞できます。 館内のどこを歩いても、水庭が見えて、 さざなみが立っている。 風や光もアートとして取り入れた演出は 心憎いばかり。 次回は隣接する茶室もぜひ見てみたい。 予約がいりますが。 今朝は大坂なおみの快挙でしあわせ倍増です!! 佐川急便さん、竹中工務店さん、感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ハーブの庭さんへ
ぜひおでかけくださいね。 列車でのんびり一人旅もよきかな。 窓外の風景を見たり、考え事もたっぷりできたり、車では味わえない時間の使い方ができました。 (2018.09.10 07:07:29) |