2007/02/07(水)11:23
「学問のすすめ」第九編
読むのが遅い私、図書館で借りて2週間経つのに、まだ中ほどまでしか読み進めていません
でも、でも昨日九編を読んでちょっと目からウロコ
学問の本当の目的とは何か
自活したぐらいでは自慢にはならない
成人し、就職し、結婚し、家を持ち、家庭を持ち、子供に教育を施し、お金も貯めて平穏無事に暮らし満足する
世間の人もこのような様を見て、立派な仕事をなしえた人のように評価する
だが、福沢諭吉はこの評価は誤っていると言う
この人は、蟻と同じようは事をしているだけであると
食物をとり、穴を掘って住処を作り、冬に備えて食糧を貯蔵する
自分の生活だけを確立して満足しているなら、ただ生まれて死ぬだけ
死ぬ時の状況と生まれた時とがほとんど変わっていないからだ
世の中の人皆が自分のことだけに満足し、その小さな満足に留まっているならば、今日の青海は天地の始まりの時の世界と異なる事がないだろう
つまり、自分の心身の満足を推し進め、人間としてもっと世の中に役立つ真実の目的を達成する事が大切なのだ
いやはや、私はまさに蟻の生き方を最終目的と思ってアクセクしてきたような気がする
なんとなく、やりがいというか、いい事したなぁという満足感を得つつ、人のため、会社のため、家族のためがんばった事が結果、社会のためになるかなとは思っていた
しかし、そんな自己満足の先にもっと人間だからできる事があるというわけか
それを見つけるために学問をするのか
そして人間の文化が発展していくわけかぁ
間違った方向に行かないように学ぶ事も大切なわけだ