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人はみな、オンとオフを使い分けている。
たとえば睡眠。起きている時間をオンとすれば、寝ている時間はオフである。 たとえば仕事。仕事に集中している時間帯はオンであり、就業時間外はオフだ。 オンが充実している人は、オフも充実している。またはその逆か。 質の良い睡眠は、起きている時間をより充実したものにしてくれる。 オンとオフ、どちらも大事なものだ。 オンに偏りすぎて、オフが充実しなくなると、オンにも影響が出る。 オフに偏りすぎて、オンがおろそかになると、オフにもツケが回る。 オンとオフ、どちらが主でどちらが従か。 ネットゲームの場合、ログインしている間がオンで、その他はオフと呼ばれる。 しかし人生においては、ログインしている時間はオフで、その他がオンなのではないか。 オンとオフ、そのバランスが重要だ。 ゲーム内の友人に、オフ会で初めて顔を合わせる。これはとてつもなく奇妙な経験だ。 原始以来、初対面は相手の外見から始まる。その容姿、眼光、立ち居振る舞いから相手を値踏みする。 次に、会話によって相手の内面がわかる。また、自分の考えや経験を暴露することになる。 そうして意気投合し、友人となってゆく。 その後、メールで会話してもなんら不思議に感じない。 しかしオフ会はまったくその逆である。 通常ネットゲームの場合、意思疎通は文字がすべてである。 キャラクターが発する文字に、その内面を見る。自分の考えもすべて文字によって伝達される。 その後、実際に会って、外見的な情報が追加される。 そこで初めて、今まで気持ちを通じていた相手と「再会」することになる。 そこで初めて、これまでゲーム内のキャラクタだったのが、実在する人間であることを知る。 しかし違和感は不思議と感じない。文字だけとはいえ、もう数年来の知り合いなのだから。 そして意気投合し、友人となってゆく。 その後、街で偶然出会っても、自然と話せる仲になる。 オンとオフ。どちらが主でどちらが従か。 俺は思う。両方「主」なのではないだろうか。 そしてまた俺は、クロノスの世界に引きずり込まれてゆく・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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