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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8566)
カテゴリ:詞・詩・唱
「陽ざしはまだ強いですが、
渡る風もすっかり秋めいてきました。」 あの夜、束ねて結んで 閉じ込めた言の葉を一枚ずつほどく あたたかい文字 こんなにあなたを教えてくれていたのに 知りたい、知りたい、ばかりで わかって、わかって、ばかりで バカだったよな バカだよな 「では、また。」の約束を撫でる 「伝えなかった言葉なら、 このささやかな人生にもあったのでしょう。」 あの頃、菜の花のカードに 書きかけた言の葉は枯らしてしまった 冷えていく文字 あんなにあなたを教えてくれていたのに 会いたい、会いたい、ばかりで わたしは、わたしは、ばかりで バカだったから バカだから いつしか消えていた四文字 暗記できるほどに 唱えたおまじない あなたからの手紙 もう増えていかない もう光ることもない それでも バカだよな バカだから まだ生かされているの あたたかい文字 こんなにあなたを教えてくれていたのね 知りたい、知りたい、ばかりで わかって、わかって、ばかりで バカだったのに バカなのに まだ生かされているの 「では、また。」の約束を撫でる。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.02.01 02:43:12
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