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テーマ:詩と詞(ことば)(499)
カテゴリ:詞・詩・唱
午後3時、遠くに揺れるススキ
防御壁の本にうずめた顔 捨ててしまいたかった毎日に あなたが言葉を教えてくれた 懐かしくても二度と 本物じゃない匂い もしもまた会えたとして そこにいるのは誰? ひそかに ひそかに 育ててきた ちいさな ちいさな 花たちが しずかに しずかに 目を閉じる あのね いくつもの 「会いたい」を 白い息に変えてきたんだよ 午後3時、粉雪まとう小道 文字からは遠いところにいると ただ微笑むだけのあなたは今 どんな言葉を抱きしめているの 月のように満ちては 欠けてまた満ちるなんて 思い込んで生きていた ここにいるのは誰? だいじに だいじに 育ててきた いとしい こいしい 花たちが かすかな かすかな 息を吐く あのね 何回も 「さよなら」が 白い雪を溶かしていったよ そこにいるのは誰? ここにいるのは誰? 午後3時、雪が震わすススキ 読みかけの本にうずめた顔 捨ててしまいたくなる毎日 あなたに言葉を綴る。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2026.01.06 05:28:08
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