fall in love
惚れてしまいました。9歳のシンガー、ジャッキーちゃんに。ここしばらくYou Tubeで実力派の子どもたちの歌のパフォーマンスを聴き漁っていたのだが、いろいろアメージングな子どもたちがいる中、私がぞっこんになってしまったのは、愛らしいブロンドの女の子、Jackie Evanchoちゃん。彼女の経歴はよく知らない。才能発掘番組のBritain’s Got Talent, America’s Got Talentなどを検索しているうちに偶然彼女のパフォーマンスに行き当たったのである。達者に歌う子は星の数ほどいるものだが、どちらかと言えばポップス系、あるいはジャズやロック、ブルースのりの子たちが多い中、ジャッキーちゃんは正統派クラシックの歌い手だった。正確にはクラシカル・クロスオーバーというそうだが、本格的なオペラの発声でポップスも歌う、という、例のイル・ディーヴォなどと同じジャンルである。8歳、9歳とはとても思えぬ円熟した歌いっぷりだが、声はあくまでも少女らしく清純そのもの。でも決して声の子どもっぽさやあどけなさを前面に押し出している少女シンガーではない。彼女の声はとても素直でくせがなく、だからいつまで聴いていても飽きない感じがする。これは成熟した大人の女性シンガーには出せない味だと思う。また、彼女の物怖じしないが品位を失わない態度も気に入った。少女、というものの持つ不思議な魅力を彼女のしぐさや表情に強く感じる。「少女」という存在が一種の援交ブームになっていた時代がある。『アリス』で有名なルイス・キャロルの生きていた時代だ。当時、少女は不思議な魅力を持つ生き物として、大人たちから崇められたり特異な注目を集めたりした。12,3歳の少女に大真面目に求婚した学者や知識人がいたほどである。中には逆援交したいと申し出る人も。ルイス・キャロルももちろんその一人。アリスのモデルとなった実在のアリス・リデルという少女に惚れこんで、彼女が12か13くらいの時に求婚した、という有名な逸話がある。逸話ではなく実話だったらしいのだが(怖いナ~)ジャッキーちゃんが歌うのを聴いていると、何かそういう時代の少女たちが大人たちにアピールしたところの魅力を彼女が備えているような気がするのだ。少女だけの持つ色香のようなもの、と言ったらいいのだろうか。もちろん私個人の勝手な感想にすぎないのだけれど。You Tubeのリンクを貼り付けておきますので、是非ジャッキーちゃんの歌をお聴きください。そしてみなさんの感想を聴かせていただけたらうれしいです。しばらくはジャッキーちゃんにどっぷりはまっていると思います。CDがあったら欲しいなあ。