カテーテル挿入手術今日は、待ちに待った(?)カテーテル挿入の手術日。カテーテルは、右の首のところから、チューブを入れて右胸から出すもの。 静脈に液が直接入れることが出来、長期入院のときは、必ずと言っていいほど、行われる手術らしいです。 ここから抗がん剤や、栄養点滴、採血も行われます。娘は、手術を迎えるこの頃には、細い血管のせいで、すぐに漏れてしまい、点滴の針を刺せる場所がほぼ、なくなっていました。残るは、こめかみくらいしかありませんでした。そんなこともあって、看護士さんの間でも待ちに待っていた手術でした。 これで、点滴が漏れても刺しなおす必要がなくなるので、苦痛が少しでも減らすことができるのです。 手術の時間になり、手術用の服を着て、ベビーベットに乗ったまま手術室に入っていく娘。私と離れる恐怖から、ずっと泣き叫んでいました。 まだ、1歳です。たくさんの大人に囲まれて、ママから引き離されて、何かをされる恐怖を感じ取っていたんだろうと思います。 「ママ~、ママ~」 泣き叫ぶ娘を見送ることしか出来ず、ただ、私も涙です。 手術は、1時間くらいのものでした。 その間、私は娘の顔を思い出して無事を祈ろうと思いました。 でも、娘の顔が思い浮かばないのです。 どんな顔をしていたのか、まったく・・・・。 私は、幼いわが子を思い出せないほど、何も見ていなかったのです。 見ていた気になっていただけで、実際は自分のことに必死で、記憶に残らない程度の接し方しかしていなかったのです。 愕然としました。 母親である私が、顔も覚えていないなんて、この子は何のために生まれてきたんだろうと思いました。 このままでは、死なせられない。もっと、娘の近くに居たいと思いました。 泣きながら、今までの自分を悔いていました。 手術室から、病室に戻ってくると、麻酔が効いているのかずっと寝ていました。 お疲れ様でした。 痛かったね。 怖かったね。 ごめんね。 |