ねこのひげと首
ねこのひげ正確には洞毛と呼ぶ。毛根部分に感覚神経や血管が密に分布しており、非常に鋭敏で、先端に何かが少し触れても感じ取れる。口の周りだけでなく、目の上、顔の横にもあり、それらの先端を結ぶと顔を一周する大きな円になり、これで狭い通路を通り抜け得るか否かを判断できるので、獲物の追跡、敵からの逃走に重要な役割を果たす(これを否定する説も一部で出されている)。顔以外では、前脚の関節付近の裏側にも生えている。長さは若いほど長く、歳をとったものほど短い。ひげは生え変わるが、無理矢理抜くと酷い場合はストレスで死んでしまう事もある。襟首襟首とよばれる首の後ろの皮膜は痛点が鈍化しており、親猫が仔猫を運ぶときここをくわえる。この特徴は成猫になっても残るため、成猫でもヒトがここをつかんで持ち上げることができる。持ち上げなくとも襟首を掴むだけでおとなしくなる傾向があるため、気性の荒い猫や野良猫を扱う際に有効である。母猫が子猫の襟首を咥えて持ち運ぶことがあるが、これは咥えても子猫に悪影響のない場所を母猫は本能的に知っているからできることであり、人間はその場所を知らないためむやみに襟首を掴んで持ち上げると、猫の首を絞めてしまうことになりかねない。また筋肉に悪い影響を与えるという説もあるので、襟首だけつかんで成猫を持ち上げることは避けるほうが良い。猫と違って人間は首の後ろ苦手な人多いですよね。ちなみに私もその一人で、子供のころ姉に後ろからくすぐられるたび悶絶してました(汗