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3月1日(水)
みなさん、おはようございます。 埼玉県秩父地方です。 さて、永田君問題かフィリピン非常事態宣言問題か、どっちにするか悩みましたが今朝はフィリピンにしてみます。 ここ数日のフィリピンの騒動ですが、わたしの中での結論は『コリーとグロリアの喧嘩』です。 コリーが表明しているのは「アロヨの不正」ですが、要するに選挙への介入の事でしょうが、コリーは昨年この問題が起きたときにはグロリアサイドにつきました・・・ さてさて・・・それがどうして今になって・・・ これは、そのときにグロリアをサポートしたのは『アシェンダ・ルイシタ(Hacienda Luisita)の労働争議』・・・ようするにコファンコ一族の所有する農園での出来事により、フィリピン政府はこの農地を解放するように要求しました・・・ ■政府、ルイシタ接収の手続き開始 (2006年1月6日) 政府はこのほど、大規模砂糖農園ハシエンダ・ルイシタ社(HLI)の強制収用に関する手続きを正式に開始した。 アキノ元大統領の生家であるコファンコ一族が所有するルイシタに対し農地改革省(DAR)が強制収用の適用範囲を通知したもので、包括的農地改革プログラム(CARP)の下に土地が農園労働者に開放される。 同省のパンガンダマン長官が設定した期限によると、政府は3月31日までにルイシタの収用、分配を終わらせたいとしている。 4,915ヘクタールのうちルイシタは5ヘクタールを維持することができる。(Inquirer) コリーはこのコファンコ一族の人間なわけですね・・・http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%AD%E3%83%8E参照・・・ これを収めて欲しくってコリーはグロリアにサポートをしたのでしょう。 でも、グロリアは決してこの要求を取り下げなかった・・・ これに業を煮やしたコリーが「それならこっちにも考えがある・・・わたしが立てば国民も付いて来る・・・ここは一発」と考えたと言うのがこの件の流れではとわたしは思います。 ですが・・・残念ながら5000人の人間しか集められなかった・・・ グロリアは非常事態宣言を出す数日前にこのような話をしています・・・ 『世界はエドサ1(20年前の政変)を称賛し、(エストラダ前大統領を追放した)エドサ2を我慢した。しかし、エドサ3は認めないだろう。ピープルパワーは経済改革やレイテ島での救出作業など違ったところで発揮すべきだ』 これは完全なアンチアロヨ派に対する牽制だったわけですね。 共同通信は以下のように報道しています・・・ ≪クーデター計画の書類押収 フィリピン政府が経緯説明 ≫ フィリピン政府は26日、アロヨ大統領が24日に非常事態宣言を出すに至った経緯を文書で説明した。フィリピン共産党武装勢力や軍内の反アロヨ派、野党の間で政権転覆を図る連携があったと強調。軍士官学校を爆弾などで攻撃するクーデター計画「ハックル」などの書類も押収していたという。 文書によると、共産党が24日、マニラ首都圏で3万人規模の反アロヨ集会を計画。2001年に失脚したエストラダ前大統領派や、アロヨ大統領に退陣を迫るアキノ元大統領との連携を図ることが目的とされていた。04年の大統領選で敗れたフェルナンド・ポー・ジュニア氏(故人)支持派も合流を宣言していたという。 さらに、03年に首都圏で反乱を起こした将兵と共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)との会合の事実を示す書類も押収したという。(共同) 永住権の申請をしに行った日(2月14日)に、わたしと女房はこんな会話を車内でしています・・・ 「コリーは馬鹿・・・この期に及んでエラップ陣営と共闘しようとしている・・・アロヨを追い落としたいだけのために」 ピープルパワー1も2も、人を集めるのにお金が使われた事はもう周知の事実です。 今回マニラの人がこの件でコリーが思っていたよりも集まらなかったのが「お金」が足りなかったのかそれなりにみんながちゃんと考えたのかはわかりませんが、わたしとしては「こんな事ではなにも変わらない」とわかってくれてる事を期待します。 日本に置き換えると『小泉さんが気に入らないと、アンチ小泉派の連中が旗を上げてクーデターを起こそうとしたが、国民も野党もそれに乗らなかった』と理解できるでしょうか・・・ もしこんな事を日本がやったら国際的に見た日本の評価はいったいどれだけ下がるでしょうか・・・ わたしは決してアロヨを擁護しているわけではありませんが、今回のクーデター未遂事件に関しては彼女の肩を持ちます。 コリーは決してフィリピンの将来を考えて今回の事を起こそうとしてはいませんね・・・ ただ・・・ これもわたしは良く書きますね・・・ 「フィリピンは日本にたとえると平安時代の末期のようなもの」「まだ実質独立後100年も経っていないので、しっかりとした国のアイデンティティーができておらず、それが生まれ定着するにはまだまだいろいろな事が起きるだろうし、それ自体は受け入れるしかないのでは」と・・・ 毎日新聞の数日前の記事の中にこのような文があります・・・ 『マグサイサイ賞受賞作家で歴史研究家でもあるシオニール・ホセ氏(81)は国の現状について、400年にわたる植民地経験をひきずった国民の自国不信を指摘し、「フィリピンという国は存在しても、我々はまだ本当に自分の国家は持ちえてはいない。それを作る政治的プロセスの最中にあるのだ」と話す。』 この方の事はまったく存じあげておりませんでしたが、この記事を見て「なるほど、やっぱりそうに思われる方もいるのだな」とちょっと嬉しくなりました。 わたしはひょんなことからフィリピンという国と向き合う事になりましたが、言い方は悪いかもしれませんがある意味非常に楽しませてもらっています。 また、こういった話を女房とすることによって、向こうがこういうことに対してどうに考えているのか・・・どの辺りを基準に善悪(良否)を判断するのかといったような事もとても興味があります。 この辺りも、うちのそれなりの夫婦円満のひとつの要素でもあるかなとも思っています。 ということで、朝から長くなりましたが、今日も1日よろしくお願いしますm(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.03.01 05:23:08
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