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世田谷区長　保坂展人氏　ながめやまバイオガス発電所見学

１０月２４日火曜日に世田谷区長保坂展人氏が東日本大震災以来１２年ぶりで米沢を訪問されました。米沢の商店街を見学し、その後、飯豊町にある「ながめやまバイオガス発電所」を見学。肉牛によるバイオガス発電の成功事例は少なく、食品残渣に地元銘酒「東光」の酒粕を添加して発酵を高めているという東北おひさま発電後藤博信社長の説明に、「バイオガス発電の規模と機能がここまで徹底されているとは想像以上でした」と感想を述べられました。当日は東光の小嶋総本店小嶋社長様、飯豊町後藤町長様をはじめ、米沢市議会議長相田克平様、米沢市市民環境部部長佐藤明彦様も同席され、おきたま新電力の関係者と一緒に保坂氏による「世田谷区のエネルギー政策」を学びました。自治体どうしによる地域電力の産直を行っている世田谷区の実践事例に「置賜の電気をおきたま新電力を通して、世田谷に産直を考えてみてはいかがでしょうか」と保坂氏や後藤社長らは熱心に語り合いました。

2023年11月08日

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清酒錦爛きんらん

2020年6月26日　金曜日　清酒錦爛きんらん今夜は親しくさせていただいているYさんと、同じ職場のKさんと小料理花藤へ行った。YさんとKさんは早速、高畠町後藤康太郎酒造の清酒「金爛」（きんらん）を頼む。お互いに「通ですね」とほめあう二人。この金爛はひと肌が美味しいのだそうだ。時々水を飲みながら何本も銚子が並ぶ。話は弾み、新型コロナウイルス後の新しい日本を語る。再生可能エネルギーの地産地消と社会貢献事業を進めているだけに、SDGｓをどう生活に根付かせていくのかと、小さいけれど危機感と同じくらい希望の光を追い求める三人だった。美味しい清酒は、夢とロマンのプラス思考の話になっていく。しかし、私はずっとウーロン茶だった。日本酒物語　金爛イラスト・たかはし　よしひで　先生

2020年06月26日

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東日本大震災の災害ボランティアに応援を！

東日本大震災の災害ボランティアに応援を！山形県米沢市に全国からのボランティア団体のリーダーが結集しています。その中から神戸出身の丸山弘志さんが米沢市営体育館で活動している「ボランティア米沢」の事務局長に就任していただき、福島からの避難者のみなさんへケアをさせていただいています。また、米沢市を拠点に石巻や名取へ災害ボランティアが行っています。この動きを作れたのは生活クラブやまがたの支援があります。行政と共に動くようにしていますが、活動資金がありません。この生活クラブやまがたへ活動資金のご協力とボランティアへの登録をお願いします。お問い合わせは下記へお願いします。info@yuinoki.or.jp

2011年03月23日

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民主党山形県連に課せられたこと

～民主党山形県連に課せられたこと～第２区選挙区での圧勝を！第１０３８回　２００８年１０月５日　私は生まれて初めて選挙事務所開きに出席した。　厳粛な上に緊張感があり、約２５０名の参列者も静かにセレモニーの時を過す。　　その代議士とは衆議院選挙区山形２区民主党近藤洋介さん、４３歳である。　次期候補者となる近藤洋介さん（現職２期・民主党）の挨拶はビール箱に上がり、ハンドマイクで辻説法のスタイルで決意表明をした。　　決意表明の主な内容は次のとおり。　二人の総理が任期前に辞めるたことに対する無責任な姿勢、小泉政権以来の広がる格差社会と社会保険庁を例にした腐敗した官僚主導政治の実態を批判した。　そして今度こそ民主党が政権を執り、水溜りの濁った水を清浄化したい。そのためにも近藤洋介を当選させてほしい！　彼は貧しくなる一方の山形県をなんとかしたい、農業で食べていける仕組みを作りたいとも言っていた。　　近藤さんは、過去３回立候補したが、２０００年の総選挙では落選。２００３年総選挙は　106,846票を得て、東北比例ブロックより復活当選。２００５年総選挙は　117,211票を得て、東北比例ブロックより復活当選だった。　地方区の現職はいずれも「エンタケ」こと遠藤武彦さん（自民党・元農林水産大臣）だった。　近藤さんは今回こそは地方区から当選を目指している。　その理由のひとつが公認問題がある。民主党は３期目からは地方区での当選をしないと公認は受けられなくなるという。　選挙に強いエンタケさんだったが、安倍政権の農林水産大臣時に彼が理事長をしていた農業共済での不祥事が発覚して、大臣を辞任した。　エンタケさんは大きなダメージを負う。　近藤さんは地道に各地区に後援会支部を作っていく。「今回はコンドウでもいいべえ！？」　と言うエンタケ後援者が近藤支持を表明していった。　　そんな中で、自民党の中が大きく揺れていることを象徴するような出来事が起こる。　　　９月１日、体調不良を理由にエンタケさんは次期総選挙には出馬しない旨を発表した。予定外の出来事に、支持者も自民党県連も慌てふためいたのは言うまでも無い。「胸を貸していただいたことに感謝します」　と、近藤さんは大人の発言をした。　　自民党県連は現東根市長の立候補を画策するが本人は固辞。　米沢出身の商社マンが自民党に売込み、１０月３日にようやく候補者として公認されることとなった。　　山形県の自民党もどうもぐらぐらのようだ。　　しかし、一方の民主党も山形県ではまだまだ基盤ができていない。　県都山形市のある１区では、プリンス鹿野道彦さんが復活できるかは極めて微妙だという。　庄内地区の３区は相変わらず加藤紘一王国である。対抗馬は社民党である。　山形県の民主党は、この山形２区で勝負を賭けることが生命線のような気がする。しかも、圧倒的な勝利を目指すことである。　それが近藤洋介に課せられた今総選挙の使命である。　遠藤武彦さん、長い間たいへんお疲れ様でした。　（脱字誤字はお許し下さい。敬称は省略させていただきました）■（イラスト・選挙事務所開きの洋ちゃん）～民主党山形県連に課せられたこと～第２区選挙区での圧勝を！選挙区の民意が現れる総選挙近藤洋介さんのホームページ　「山形マンガ少年」まとめてご覧いただけます。第三部『熱い夏の日』のホームページ第一部「はじめちゃんの東京騒動記」のホームページ第二部「旅立ちの歌」のホームページ

2008年10月05日

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みちのく雪景色

～みちのく雪景色～●生活を圧迫する雪第１００３回　２００７年１２月３１日～みちのく雪景色～●生活を圧迫する雪　一晩で雪がこんなに積もってしまった。　深々と降り続く雪は積もるので怖い。　　こんな状態が三日も続くと積雪で町を覆ってしまう。　以前は雪国だから雪の積雪が多いのが当たり前だったが、この数年の異常気象になれてしまうと雪が少ないことがこんなに快適かと思ってしまう。　　特に今年は灯油代が高く雪国の生活を圧迫してくる。それでも生活クラブやまがたの灯油共同購入価格は市販比べて１リットル12円前後も安いので助かっている。　高齢だけの家族が多くなっているだけに、なんとか雪が少ないように願うのだが……。■（文中の敬称を略させていただきました）～みちのく雪景色～　●生活を圧迫する雪つづく　「熱い夏の日～山形マンガ少年～」第５４回にご期待下さい！！　「山形マンガ少年」まとめてご覧いただけます。　第一部「はじめちゃんの東京騒動記」のホームページ第二部「旅立ちの歌」のホームページ

2007年12月31日

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脱・国がきちんとやるべきだ

～脱・国がきちんとやるべきだ～●「リバタリアン宣言」を読む第９９８回　２００７年１２月１９日～脱・国がきちんとやるべきだ～●「リバタリアン宣言」を読む　「リバタリアン宣言」という朝日新書を読み始めています。　　大学の講義でこの本の一節が紹介されたので関心をもちました。　　いろいろな社会不祥事が起きるたびに国民は「国がきちんとやるべきだ」と言うが、この意見を喜ぶのは官僚と政治家たちだというのです。　　変な話だと教授の講義を聴いていると、官僚組織の実態として独立法人や省の関連企業などの天下り先に転職するのが通例で、不祥事や事件が起きると、この天下り先の強化が図られて、税金がまた失ってしまうのだそうです。　　だから、国民ができること、民間ができることは、できるだけ自分たちで事業化やシステム化していかないと、「大きな政府」と「国家優先」の社会になってしまうというのです。　　官僚は天下りしないで、いつまでも省庁に在籍して定年まで働き、決まった退職金をいただくことがいかに税金上助かるかと、教授は言いました。　　なるほどなるほど。　　書籍の帯には次のように紹介されています。「ウヨクでもサヨクでもない、ニッポンの勝ち組エリートとアメリカの（ヒラリーもマドンナもビラピも…セレブが考えていること。『国がきちんとやるべきだ』。あなたも、なんとなくそう思っていませんか？本書ではこの考え方を『クニガキチント』の誤りと呼びます。年金も医療も教育も、官僚まかせにしていると貴重な資源が浪費され、私たちの経済と精神の自由が束縛されてしまうのです。」　そしてこの本にはいきなり「国がそこまで口出しするなよ」「そんなの個人の自由に任せればいいの」　と書かれています。　「リバタリアンは故人の自発的な活動を重視するという社会哲学です」　と云うのです。　　この考えを支持するかしないかは別にしても、明らかにリベラルとも違うようです。　　まだ２２８ページ中５５ページしか読んでいませんから、今夜も続きを読んでみたいと思います。　　著者は経済学者の「蔵　研也」さんです。　７２０円です。　■（文中の敬称を略させていただきました）～脱・国がきちんとやるべきだ～　●「リバタリアン宣言」を読むつづく　「熱い夏の日～山形マンガ少年～」第５２回にご期待下さい！！　「山形マンガ少年」まとめてご覧いただけます。　第一部「はじめちゃんの東京騒動記」のホームページ第二部「旅立ちの歌」のホームページ

2007年12月19日

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新しい女性の働き方

～ワーカーズ・コレクティブ学習会～●新しい女性の働き方第９８６回　２００７年１１月２３日～ワーカーズ・コレクティブ学習会～●新しい女性の働き方　今日は女性の新しい働き方を学習する「ワーカーズ・コレクティブ学習会」が開かれました。　　グループホーム結いのきのお楽しみ行事、お掃除や草むしり、献立作りをしている「グループホーム結いのきを支える会」とたくろう所を運営している「助け合いの会」のメンバーが、自分たちのボランティアと労働を分けて行うことを考えたのが約２年前でした。　そのメンバーらは、生活クラブやまがた生活協同組合が新しい高齢者事業を始めるのをきっかけに、「食事作りワーカーズ」と「お掃除ワーカーズ」を作ろうとしています。　　来年８月開所予定のＮＰＯ「結いのき」ディーサービスと、再来年１月開所の高齢者生活共同運営住宅「グループリビング」のお食事作りとお掃除を機会に、ワーカーズ組織を作ろうという機運が盛り上がり、この学習会のきっかけです。　　今日集まったのは３０人の組合員と市民たちです。　　ワーカーズとは何か？「ワーカーズ・コレクティブとは今までにない働き方で、雇われるのではなく一人一人が出資し、経営し、営利を目的とせず、労働も担い、暮らしやすいまちにするため、市民による事業を行う「働く人たちの協同組合」です」　講師には食事ワーカーズを長年運営されている大沢靖子さん。「ワーカーズ・コレクティブネットワークジャパン」のメンバーです。　さあ、これから女性たちはこのワーカーズの立上げを目指してがんばるようです。　楽しみがまた増えました。　2007年11月25日日曜　記　■（文中の敬称を略させていただきました）～ワーカーズ・コレクティブ学習会～　●新しい女性の働き方つづく　「熱い夏の日～山形マンガ少年～」第４９回にご期待下さい！！　「山形マンガ少年」まとめてご覧いただけます。　第一部「はじめちゃんの東京騒動記」のホームページ第二部「旅立ちの歌」のホームページ

2007年11月25日

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俳優・田中邦衛映画祭

～俳優・田中邦衛映画祭～第９４７回　２００７年７月６日～山形ファンのの熱い想い●７月１４日米沢市　伝国の杜・置賜文化ホールで大公開つづく　「熱い夏の日～山形マンガ少年～」第２８回にご期待下さい！！　「山形マンガ少年」まとめてご覧いただけます。　第一部「はじめちゃんの東京騒動記」のホームページ第二部「旅立ちの歌」のホームページ

2007年07月11日

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上海風理容店

上海風理容店第８３１回　２月９日　夕方からＳおじいさんと理容店に行きました。　Ｓさんはなかなかのおしゃれだけに理容店を選ぶのにも数店を利用してみて、ようやくいまのお店に決めたのです。　その理容店は店内が上海風のおしゃれな小物が並び、店主のＴさんはご主人の転勤で５年間上海生活を送られました。その雰囲気感と店主の軽快なおしゃべりと丁寧な技術が特長です。　おしゃれなＳさんは一回でこのお店を気に入りました。「同じ料金でこんなに技術が違うものか……儲けたような気がする」　このお店になってからはＳさんの理容店に行く回数が増えたような気がします。店主のＴさんも儲けたような気がしているのではないですかね。　２００６年２月１２日記

2006年02月09日

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高齢者ハウス

高齢者ハウス第８３０回　２月８日　お昼にかけて東京第一ホテル米沢「しゃくなげ」で会食しました。４人での会食はこれからの福祉活動と事業の打ち合わせを兼ねたものでした。　介護保険改正にともなう事業展開を考えなければなりませんが、私たちの場合は福祉活動が先にあっての事業展開です。　この冬は「たくろう所」への越冬入所の希望が多く、高齢者の一人暮らしや二人暮しがいかに多く、この豪雪に耐えられない方が増えています。　希望者にお断りする辛さもありますが、高齢者ハウスの希望が年々高まっています。その希望に応えるべく、「助け合いの会」や「結いのきを支える会」の会員は毎日工夫と努力で共同住居の役割を果たしています。　今日の話も今後のことや近い将来への活動のあり方などをどうしていくかを話し合われました。一日置きに問い合わせがある私たちの活動の中期計画が間もなく話し合われます。　２００６年２月１１日記

2006年02月08日

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雪害ボランティアの二日目

雪害ボランティアの二日目第８２０回　１月２９日池田さん　雪害対策の研修にわざわざおいでいただいた、兵庫県西宮市の「都市生活コミュニティセンター」の事務局の池田さんと小松さんの二日目のボランティアが始まりました。　午前中は昨日のたくろう所の続きと民家二軒の雪片付けを行ないました。講師はボランティア山形事務局の新関寧さんと私です。　民家は高齢者世帯です。どなたも毎日の雪片付けに疲れ果てたところでした。そこへ四人での一気に雪片付けです。二軒共深々と頭を下げていただき感謝をあらわしていただきました。　驚いたのは西宮の池田さんと小松さんの馬力のあることです。コツの覚えるのが早いこと、そして黙々と働く姿は流石に阪神大震災をはじめ数多くの災害ボランティアで鍛えられただけのことがあると感心いたしました。　午後からはグループホーム結いのきの周囲の雪を片付けです。いつの間にか雪害ボランティアになられたお二人でした。　みなさんから心から感謝されたお二人は、筋肉痛がおきてきたようです。夜は米沢市の金池にある温泉「巽」（たつみ）で身体を癒して、「登」で米沢牛のすき焼きを食べていただきました。結いのきでお休みいただきました。　感謝、感謝の雪害ボランティアでした。小松さん　２００６年２月４日記

2006年01月29日

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兵庫からボランティア

兵庫からボランティア第８１９回　１月２８日　兵庫県西宮市の「都市生活コミュニティセンター」から雪害対策の研修においでになりました。事務局の池田さんと小松さんのふたりで三泊四日の実践研修です。　早速、たくろう所の建物の周辺の雪堀を体験していただきました。雪に埋もれそうになりながら、おふたりは汗だくになって雪と闘ってくださいました。入居者もスタッフボランティアも感謝です。　阪神大震災でご縁ができたみなさんに感謝です。　２００６年２月３日記

2006年01月28日

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学校を作りたくなった！？

学校を作りたくなった!?第８１８回　１月２７日　昨夜は出版社「ほんの木」が移転した神田錦町の三錦ビルの１Fのニュー･スペース「いろいろ空間　みんなの家　PAN」で、新春の会を兼ねたミニ・イベントが開かれました。　総勢40名を越す個性溢れるメンバーが集まりました。　ＮＧＯ関係者、エコショップ、新聞記者、税理士、大工、農家、整体師、鍼灸師、落選議員、元議員秘書、市民政党、生活クラブ関係者などが次々とスピーチを述べました。　そのスピーチを聴いていると、参加者に共通したことがありました。それは次のとおりです。１．各業種の中で市民運動を展開しており、政治的スタンスは「市民派」にあること。２．どなたも雄弁であること。（ただし私を除く）３．未来に向かって政策提言ができる、できるだろうと思われる。４．平和主義者。５．お金持ちとは縁遠いが、どんなことが起きようとちゃんと生き残れそうな、したたかさを持っている。　少なくてもこの方たちには争いや有害な社会問題点はなさそうです。こころはやさしく人間大好きな人たちのようです。この方々の表情の穏やかなこと、とても笑顔が素敵な人たちです。　みなさんのスピーチが終るころに、私の頭の中では「学校」がイメージされていました。つまりこれだけ個性豊かな人たちを講師にして、学校を作ったらおもしろく生活に即、役に立つ授業ができるのではないかということです。　このすごい人たちと、子どもたちにも大人も学べる学校を作りたいですね。作っちゃおうか！　２００６年２月１日記

2006年01月27日

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ふるさとは国の本なり

ふるさとは国の本なり第７４４回　山形県南陽市に結城豊太郎記念館があります。一度この記念館を訪れてみたいと思っていました。今日それが実現しました。　南陽市で中期計画の打ち合わせがありました。それが終わって帰るときにこの記念館の前を通りました。立派な門を入るとそこには素晴らしい記念館が建っていました。　受付をして、ライブラリーで結城豊太郎さんの軌跡を拝見してしていると、「よろしかったらご案内いたしましょう。私はこの館の館長です」　と、白髪の初老の館長さんにご挨拶をしていただき、二階へと向かいました。　さて、結城豊太郎さんをご存知でしょうか？　日銀総裁で、大蔵大臣であったことは有名ですが、そのほかにも沢山の役職と銀行創立や中小企業のためにも貢献された明治、大正、昭和の日本の経済をつくってきたおひとりです。　日本銀行歴代総裁の紹介で（ホームページ）は次のように書いてありました。『氏　名：結城　豊太郎　（ゆうき　とよたろう）就　任：昭和12. 7.27　　退　任：昭和19. 3.18１５代目の日本銀行総裁である結城豊太郎は、明治１０年、山形県赤湯に生まれ、東京帝国大学法科を卒業後、直ちに日本銀行に入行しました。大正８年、大阪支店長兼理事に就任してからは、手形決済不能に陥った金融機関に特別融通を実施するなど、恐慌が関西一帯に蔓延することを未然に防止しました。大正１０年に一転、安田善次郎亡き後の安田財閥の統帥者として招へいされた後、日本興業銀行総裁を経て、日本銀行総裁に就任しました。　日華事変勃発後の国家統制色の強い社会情勢の中にあって、自らの発意により金融協議会を設置するなど金融界に自主的な力を残そうと試みたほか、昭和１７年の旧日本銀行法の制定に当っても、政治の圧力に抗して金融の中立性確保のために大いに努力したことが広く知られています。　また、郷里の赤湯の私邸を、実業公民学校の付属施設として生徒に開放するなど、人材の育成に非常に熱心な人であったと言われています。（出典：広報誌『にちぎんクオータリー（1998年春季号）』）』　また、この記念館の中で目を引くのが次の言葉でしょう。「ふるさとは国の本なり」『ひと、それぞれがわが身を修め、自分の立派な「ふるさと」作りをしましょう。それぞれの「ふるさと」が立派になってこそ、国全体がよく治まり平和な世となるのでしょう。そうした念願から、まず「ふるさと」を本と考え、その充実発展に生涯尽力されたのが、結城豊太郎翁でした。』　と、記念館のホームページには紹介されています。　この「ふるさとは国の本なり」は木に例えるとふるさとは根っ子だそうです。根っ子のふるさとがしっかりして豊かになれなければ、日本は豊かになれないという結城さんの思想です。　地方分権がさけばれて久しいですが、私には地方経済が埋没しようとしているこの時期にこそ、この結城さんの考えは重要であり、新鮮に思えました。　結城豊太郎さんの高い思想はこの日本の転換期にこそ学ばなければならないひとつのように思えてなりません。　この素晴らしい記念館で日本経済の軌跡を学ばれてはいかがでしょうか。結城豊太郎記念館ホームページ http://www.city.nanyo.yamagata.jp/webs/rekisi/yuuki/hyousi.htm /　２００５年１１月１５日記

2005年11月15日

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スーダラ伝説

スーダラ伝説第７３０回「◆ハイビジョン特集　スーダラ伝説～植木等・夢を食べ続けた男～　　後８：００～戦後日本が自信を回復し、高度成長の熱狂のなか日本人ががむしゃらに働いていた1961年、時代に棹さすようなひとつの歌が大流行した。タイトルは「スーダラ節」、歌うはクレージーキャッツの植木等。クレージーキャッツ結成50年目に当たる今年、常に時代を先取りしてきた稀代のエンターテナー・植木等の人生に迫る。」（ＮＨＫオンライン　より）　なかなか見ごたえのある番組でした。私が小中学校の時のヒーローは植木等と加山雄三の東宝映画であり、渡辺プロと日本テレビでした。　高度経済成長の日本が要求したヒーローの植木等の半生を本人の語りと、当時の仲間たちの証言がたいへん興味深い番組でした。　植木さんのジャズバンド生活からテレビと映画のエンターテナーとして飛躍していく過程は、どの業界、どの分野の方にも自分に置き換えて、時代と自分の半生を振り返る出来る貴重な番組でした。　植木等さんに代表されるあの生真面目な日本人が戦後の日本の発展を支えてきたのでしょう。　再放送ではぜひみなさんに観ていただきたい番組です。　２００５年１１月２日記

2005年11月01日

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このお客さんになにを伝えたいか

このお客さんになにを伝えたいか　最近は突然、来訪されて面会を申し込んでくるひとが多くなっています。しかも新たの取引を希望される方目立ってきました。　従来からの取引先の方はどうかといえば、あまりいらっしゃらないです。安泰していらしゃるのか、新規開拓で忙しいのかでしょう。　その中でも最近お会いして印象に残ったのは、地元の渋谷文具株式会社専務取締役の渋谷哲（しぶや・てつ）さんです。　渋谷文具さんとお付き合いは２８年にはなるでしょうか。特に米沢の文具店はいつの間にか大手資本の系列化されており、独自の展開をしている数少ない老舗です。　そこの御曹司といっては失礼ですが、渋谷哲さんは米沢の経営者の中でも若手に入るフレッシュ経営者です。　まだ２０代の若々しさを全面に溢れさせてのセールスは、２０代だから出来る魅力でした。けっして器用そうでもなく、セールストークに長けているわけでもないのですが、「このお客さんになにを伝えたいか」がしっかりしていました。　意外ですが、セールスにこれが欠けている方の多いことか。　自分が売りたいものを一生懸命説明をしていても、この客にとって私たちがビジネスパートナーとして何が出来るかが抜けている方が多いのです。　専務の社長のお父上もなかなかの実力者ですが、この専務は自分の個性を全面に出してアタックしてきました。この姿勢には感心をしました。　２００５年１０月２６日記渋谷文具さんのホームページhttp://www6.ocn.ne.jp/~sby/sub1.html

2005年10月24日

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再会

バードアルカディア計画って知ってますか？　その４　再会　１９９４年１０月２０日に岡田正嗣さんは永眠されました。満５０歳を２１日前にしての病死でした。　岡田正嗣さんは日本アイ・ビー・エムで工場長などを歴任し、１９８１年（昭和５６年）に退職。小田和正さんらが所属する「オフコースカンパニー」の社長に就任。　岡田さんはオフコース解散後には、１９８９年に企画会社「メガ・コーポレーション」を設立。多くのリゾートマンションやゴルフ場の企画を行う。　山形新聞社主催の置賜県勢懇話会の講師をつとめ、その後も度々米沢を訪れて、この地でのバード・アルカディア計画を思い立つ。　そして１９９１年にバード・アルカディア株式会社を設立。　バード・アルカディア計画は米沢市広幡町成島地区にゴルフ場をつくり、他に市民農園をつくり有機農業の復権の基盤とし、環境に配慮した材料による住宅地の開発。消費者と環境の教育を実践できる学校の開校などを企画した。　しかし、バブル崩壊後であることや顧問勢の地元権力者がすでに過去の人だったことなどから、この企画は頓挫していく。そして岡田さん自身も病魔に襲われていく。　岡田さんの命日でもある１０月２０日に私は彼の親友である、ほんの木の柴田敬三さんにメールでコンタクトを取りました。そして長井市議会議員のＵさんからの電話が来ました。柴田さんからＵさんに私のメッセージが届いたからです。　長井でＵ議員に合って私の我がままをお願いしてきました。少しぷっくりしたＵ議員はバードアルカディア計画の事務局長として岡田さんと苦労を共にしてこられた方でした。　Ｕさんは岡田さんの意志を継いで未来への街づくりにいまも励んでします。　用事を済ませて今度はグループホーム「薬師温泉」のＫさんを訪ねました。　中期計画案のたたき台の中で高齢者福祉の活動が挙げられています。そのことでの相談に行ったのです。　Ｋさんもバードアルカディア計画の事務局として岡田さんやＵさんと一緒に働いてきた実力者です。彼の緻密さはいまでは高齢者福祉の中で生かされていました。　お二人にはそれぞれ別れ際に、今日の私のネットワークは岡田さんとの出会いから生まれたことを述べました。意外な顔をするＵさんとＫさんでした。　だって、お二人にも岡田さんと出会わなかったら今日のお付き合いはないのですから。　岡田さんのこころざしはＵさん、Ｋさん、そしてほんの木の柴田さんに受け継がれて生きています。もちろん私にも……。　自宅に帰ってメールを開けると、岡田さんの友人Ｍさんからメールが届いていました。Ｍさんも岡田さんの命日を忘れないでおられました。Ｍさんも地道に地域で社会運動に取り組んでいました。そして地元の生活クラブに加入してくれたことがわかりました。　岡田さんの１１回目の命日は、偶然の出来事とはいいながら、岡田さんの関係者の再会という形で岡田さんを語りました。　２００５年１０月２１日記

2005年10月20日

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湯けむり映画祭開催中

湯けむり映画祭開催中　友人の荒井幸博さんがコーディネートした第２回『ひがしね湯けむり映画祭』が今日から開幕です。　山形県東根市の温泉街が映画館に変身しての『映画祭』です。高度経済成長時代のなつかしい日本映画の名作、傑作、話題作を集めた３日間の映画祭は昨年初めての企画にも関わらず、県内と全国各地から映画ファンを集めました。　この「映画ファン」はけっして「オタク」や「マニア」だけではなく、普通のおじさん、おばさんであることが大切です。　街で見た青春映画は、監督が誰だったとか、撮影がどうだとか、演技が下手とか上手いとかいうことよりも、「おもしろかった」、泣けた、笑った」、「思い出に残っている」という芸術の基本でもある「見世物」としての価値が重要になってきます。「オタク」や「マニア」にはない厳しい判定をくだしている「普通の人」が対象だけに、大衆的な商業映画が多くなりがちです。　今回の上映作品ではなんといっても「若者たち」三部作が一挙上映され、注目を浴びています。また、日活の青春映画や美空ひばり、坂本九、渥美清などの今は亡きスターの全盛期の作品もあります。　そして、メインイベントは個性派俳優として人気急上昇の大杉漣さんのトークショーです。　お相手はもちろん荒井幸博さんです。米沢からは荒井さんの追っかけおばさんが数十人？駆けつける予定です。　９月４日（日）午後６時から東根グランドホテルにて行ないます。それに先駆けて同会場では大杉さん出演の「鞄」、「ライフオンザロングボート」が上映されます。「浴衣姿で楽しんでいる観客もいますよ」と荒井さんからの本日の第一報でした。あなたもぜひ青春映画をお楽しみください。　もちろんお泊りでの鑑賞は大歓迎です。第２回『ひがしね湯けむり映画祭』ホームページhttp://www.higashineonsen.com/yukemuri/“あげまん俳優”大杉漣　～目覚ましい活躍～『 HANA-BI 』 http://www.community-i.com/arai/dokkoi/cine_column40.html 　２００５年９月２日記

2005年09月02日

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さらば戦後革命児ヤマト

さらば戦後革命児ヤマト　元ヤマト運輸社長の小倉昌男さんが６月３０日に死去されたことを、今日の朝刊で知りました　「クロネコヤマトの宅急便」は今では社会生活のでは当たり前のシステムです。しかも、他の運輸会社でも宅急便が通常のものとなっています。　１９７６年そう昭和５１年にこの宅急便が生まれました。考えたのは当時のヤマト運輸社長小倉昌男さんでした。　私の住む米沢にもこのクロネコヤマトが開店しました。　私の祖母はいち早くこの「宅急便」に関心を示したのです。　当時は郵便局の「小包」が常識でトラック便などは縁遠いシステムでした。しかも、送った物が翌日に届くなどとは夢のようなことでした。　当時の祖母は保存の効く餅や非食品をよく小包で送っていました。その祖母は自分の作った漬物を親しい知人や親戚に送るために宅急便を使うことを思いつきます。　米沢のクロネコヤマトの荷受所は、大町の小さな民家を借りての開業でした。おばあさんがひとり荷受所にいての対応でした。　本当に翌日に届くのか期待と不安がよぎりました。翌日、送り先から電話が来ました。「お母さん、美味しいお漬物をありがとう」　お母さんとは祖母のことです。間違いなく漬物が届いたのでした。それから祖母は近所に宅急便のよさを宣伝していきます。あっという間に「クロネコヤマトの宅急便」の便利な話が広がっていきました。　あれから２８年がたち、祖母の七回忌を目の前にヤマトの小倉さんが亡くなりました。　誰もが予想もしないトラック便による宅配でした。革命はその後も続き、小倉革命は社会生活に大きな影響を与えるのでした。　小倉昌男さん　大正１３年（１９２４年）生まれの８０歳でした。戦後の革命児がまたひとり消えました。大きな流通革命を残して……。ヤマト運輸ホームページ http://www.kuronekoyamato.co.jp/　２００５年７月１日記

2005年07月01日

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大杉漣さんがやって来る！！

大杉漣さんがやって来る！！　私の友人のメディアパーソナリティー荒井幸博さんたちがまたまたおもしろい企画を立てています。　昨年からはじまった「ひがしね湯けむり映画祭」は山形県東根温泉を会場に今年も盛大に行なわれます。その全貌はいかに？　まずは俳優　大杉漣さんがやって来ます。９月４日（日）東根グランドホテルでのトークショーです。身近に大杉さんにふれあえる絶好のチャンスです。遠くからの参加者は会場に前泊してしてはいかがでしょうか？グットアイデアでしょ？「荒井幸博ＴＯＤＡＹ」（ブログ）から転記させていただきました。「今年の『ひがしね湯けむり映画祭』は、より面白いですぞ。」　今年２回目となる『ひがしね湯けむり映画祭』は“いまだ青春、これからも青春”をテーマに開催します。９月２日（金）、３日（土）、４日（日）の３日間。そして、今回、映画館となる旅館は、東根グランドホテル、よし田川別館、常盤屋の３館です。　＊トーク・ゲストに、なんと俳優の大杉　漣さんをお迎えします。【上映作品】《若者たち三部作》会場；よし田川別館『若者たち』（６７）、『若者はゆく』（６８）、『若者の旗』（７０）/俳優座・新星映画、森川時久監督［出演］田中邦衛、橋本功、山本圭、佐藤オリエ、松山省二、石立鉄男、夏桂子、江守徹、栗原小巻、井川比佐志、小川真由美　他　『いつでも夢を』（６３）/日活、野村孝監督［出演］橋幸夫、吉永小百合、浜田光夫、松原智恵子、中村嘉津雄　他『見上げてごらん夜の星を』（６３）/松竹、番匠義彰監督［出演］坂本　九、伴淳三郎、　左とん平、菅原文太、清水まゆみ　他『ジャンケン娘』（５５）/東宝、杉江敏男監督［出演］美空ひばり、江利チエミ、雪村いずみ、浪花千栄子、山田真二　他《1960年代の喜劇》会場；常盤屋『伴淳・森繁のおったまげ村物語』（６１）/松竹、堀田真直監督［出演］伴淳三郎、森繁弥彌、高千穂ひづる、渥美清、沢村貞子、榎本健一　他『拝啓・天皇陛下様』（６３）/松竹、野村芳太郎監督［出演］渥美清、長門裕之、左幸子、藤山寛美、中村メイコ、山下清　他『喜劇・急行列車』（６７）/東映、瀬川昌治監督［出演］渥美清、佐久間良子、西村晃　他《俳優・大杉　漣　の世界》９月４日（日）会場；東根グランドホテル　　　　　　　　　　　　（大杉漣さん主演の未公開新作２本上映とトークショー）『Life on the longboad』(2005)喜多一郎監督［出演］大杉漣、勝野洋、小栗旬　他　　pm3:30～『鞄・KABAN』（2005）初山恭洋監督［出演］京野ことみ、大杉漣、鈴木一真、吉行和子　他　　pm1:00～『大杉　漣さんトークショー』pm6:00～　　　　（聴き手；荒井幸博）【前売り券】１本券（映画１本+入浴券１枚）１０００円　　　　　　１日券（映画１日観放題+入浴券１枚）２０００円　　　　　　回数券（映画３本期間共通券+入浴券１枚）２５００円　　大杉漣さんトークショー　　　＆映画鑑賞券（主演映画２本+トークショー+入浴券）３０００円　　　*前売り券は‘チケットぴあ’でも扱って貰う予定です。【東根温泉旅館のお得な宿泊パック】一泊（朝食付）＋１日券７５００円　　　(料金は税込みです)　　　　　一泊（２食付）＋１日券９０７５円　　　　　　　　　　　　　　一泊（朝食付）+大杉漣さんトーク＆映画鑑賞券９０００円　　　　　　　一泊（２食付）+大杉廉さんトーク＆映画鑑賞券１０５００円　　　　　〈お問い合せ〉0237-42-7100　ひがしね湯けむり映画祭事務局　　　　　　　２００５年６月２９日記さくらんぼ東根温泉ホームページ http://www.higashineonsen.com/

2005年06月28日

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兵庫県のみなさんは笑顔がステキ

兵庫県のみなさんは笑顔がステキ　兵庫県から最終の山形新幹線つばさで先ほど帰ってきました。　約５時間近くかかる道のりは腰とお尻が痛み出してきます。森社長は滞在5時間あまりの中で特別講演をされました。詳しくは明日の日記で報告します。　元気のいい兵庫県のみなさんは笑顔がステキでした。　２００５年６月１８日記

2005年06月18日

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八夢（やむ）に行ってみませんか

八夢（やむ）に行ってみませんか　福島市の国道１１５号線を土湯温泉に向かっていくと福島西インターを過ぎ、キャノン福島工場へ行く交差点があります。その交差点をしのぶ台ニュータウン方向へ行きました。　吾妻連峰の麓にあたるこの場所に、桜の樹に囲まれたこぢんまりしたたたずまいが見えてきます。よく見ないと見落とす「四季茶房・八夢（やむ）」という上品な看板がありました。そこを入っていくと、外からは感じられない広い庭園とお屋敷が木々と緑におおわれてありました。　十台も置けば満杯の駐車場に三ナンバーの自動車たちがこの庭園の風景には似つかわしくなくありました。　竹や木々の葉が風に揺られてサヤサヤとやさしい音をたてています。　職員の送別会の会場にしては場違いのような気がしました。庭園の中を歩いていくとお屋敷の玄関があります。この玄関を開けると「いらっしゃいませ！」とここが茶房であることがわかります。　昔の由緒ある邸宅を改築したようで、雰囲気がそれを感じさせます。店の中は女性客が圧倒的でしたが、一方ではビジネスマンの接待が行われていました。　私たちはランチサービスの四季昼膳（２５００円）を頼んでいました。料理もたいへん豪華でした。　九品目の品々はどれもが味わいのあるものでした。ご飯にはゆかりがかけられているなど、ちょっとした工夫がうれしいです。料理のことが詳しくないので説明できませんが、たいへん美味です。これではご婦人たちにはたまらないかもしれません。　この「四季茶房・八夢（やむ）」はどこで食事をしても庭園が見えるよう工夫されているようです。　送別会なのに外の庭園に目を向ける私たちでした。　一緒だった伊藤さんは「今度女房を連れてこよう」と言っていました。　「百聞は一見にしかず」です。「四季茶房・八夢（やむ）」のホームページをご覧あれ！ http://www.yamu.jp/そして実際に行って楽しんで来てみましょう。　２００５年６月７日記

2005年06月07日

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みんなフリーランサーの社会に

みんなフリーランサーの社会に　04年度の納税番付が発表されました。今日の朝刊は「サラリーマンが1番に」という見出しでにぎわっています。サラリーマンの身分で１００億円をもの所得者が現れたからです。　今までは納税者で番付に載る人は大企業の社長や資産家、地元では医師などが目立っていました。このサラリーマンの高額所得者をみても、あきらかに日本社会はアメリカ型に変化しています。　ますます所得の格差が広がり、雇用形態もどんどん変化していくのでしょうか。私たちは勝ち組と負け組に差別されてしまうのでしょうか。　私の周囲に目をやるとみんな負け組に所属するようなひとのよさそうなひとばかりです。そろばん勘定より周囲のしあわせを考えるひとが多いからです。それに儲けることにカツカツしているひとも多くありません。　儲けたいひとや大きな所得を期待するひとは、自由と利権の多い首都圏や海外に行かなければチャンスを逃すことにもなりかねません。　雇用形態もサラリーマンとはいえ、基本的にはフリーランサー的な出来高制の所得になるのでしょうね。日本の会社組織には個人のいいところを生かし、苦手なところを補ってきたことで、福祉的な長所がありました。しかも、年功序列型賃金というありがたい仕組みで社会主義的な協働の賃金制度でした。　それらも無くなっていくことで、社会は共同化からビジネス化していくのでしょうか。すべてが利益と数字に置き換えられる社会は日本人にとって暮らしやすい社会とは思えませんが……。　みんなフリーランサー、みんなバラバラ、自分のことだけで精一杯の社会がまもなくやって来そうです。全国各地にスラム街が出来るのも間近かもしれません。　２００５年５月１７日記追記　この日記は上京する山形新幹線の中で書いています。米沢から福島に行く途中の峠を見ていると、新緑がきれいです。のどかでしあわせを感じます。こののどかさを感じる暮らしを維持するためには、インフレでもいいからいっそのこと鎖国を考えてもいいんじゃないかと考えました。それで日本のみんなが食べていけるのなら……。スラム街なってまっぴらです。

2005年05月17日

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「市民の自然治癒力」の薬は

「市民の自然治癒力」の薬は　私を支えてくれているおひとりに柴田敬三さんがいます。この方のブログに『「市民の自然治癒力」の薬は』という特集がありました。　主な内容は次のようなことでした。「市民の自然治癒力」の薬は、１．生活は、約70％掛けになると私は想定していますので、今のご自分の生活を50％ぐらいダウンさせた毎日をイメージすればうろたえなくてもすみそうです。今から、スローライフ、清貧な人生、心の豊かな暮らしを考えはじめましょう。２．ともに助け合う。志の合う人々との共同生活など。物を共有し合うとか、車や自転車のシェアリング。消費は当然、ダウン、景気もダウン。３．仕事のワークシェアリング。４．自給自足人生。帰農や家庭菜園（ドイツのクラインガルデン→市民農園）。５．健康。なんたってこれが一番。いかに薬や病院の世話にならない生き方をするか。一年でも元気で長寿を全（まっと）うするか。これ、一番大切。６．納税は申告制にし、源泉徴収を拒否。自分で税と行政と政治を監視する。彼らを公僕として、しっかり使う心構えを。７．軍事費などをセーブ。無駄な公共事業を減らす能力のある議員を選ぶ。２世や族議員といった、利権、既得権益の議員を落選させる。これ、大切。８．行政改革。役人べらし。ワークシェアによる人件費の削減！９．市民運動、ＮＰＯ、ＮＧＯの強化。ローコストで人々の役に立つ活動を社会に多様に生み出す。10.無駄なものを買わない。企業広告で食べているマスコミに「喝（カツ）！」を入れる。マスコミの一人ひとりのギャラをダウンさせる→必ず巨悪追及を始める。スクープをとってメディアを売るために。11.ダウンサイジング社会日本を前提に人間としての自然治癒力、免疫力を強め、少なく消費（エネルギーも物も）して、心豊かに暮らせる安心・互恵社会をめざしませんか？　柴田さんが十数年も言い続けてきた内容です。　いま、いろいろな力で日本の権力解体がすすんでいます。自民党、ダイエー、ＮＨＫ、西武、プロ野球界、電通などメスを入れるにはタブーだった業界巨人の解体です。およそ想像がつくのはアメリカ主導によるグローバル経済という弱肉強食の掟なき世界征服でしょう。　柴田さんはそれに「ノー」と言い続けています。そしてタブーであった権力構造を市民の力で市民の手に運営しようとしています。その理想の高さと着実に「市民」という磁力を持つひとを作り出している彼の力には敬服しています。　与えられた自由や権利よりも、自らの疑問や経験からの矛盾や疑問から自由や権利を手に入れることを学んできました。　私や私の仲間は柴田さんの影響を大きくうけながらもようやく此処まで来たというところでしょうか。　みなさんもいちど柴田さんの「集まれ、世直しブログ」を読んでみてください。きっと大きな影響をうけると思います。柴田敬三の「集まれ、世直しブログ」のトップページへhttp://shibatakz.exblog.jp/　柴田敬三さん関連日記とほんの木ホームページどうしよう山形　へ

2005年05月12日

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全貌が見えた瞬間

全貌が見えた瞬間　今日はたくろう所の皆さんと花見をしました。お昼近くまではあいにくの雨だったので、昼食はたくろう所で済ませて、お昼寝時間をずらしてドライブと洒落こみました。　ドライブの行き先がお花見会場の舘山公園、御成山公園、愛宕山、愛宕神社です。　２台の自動車に分乗した一行は館山公園からどんどん上っていきました。自動車で山を登るので、目が廻るようにぐるぐるした道のりが続きます。　さらには米沢市がどんどん下界になっていきます。そのたびにみなさんは「わーっ」と感嘆した声を出しました。　舘山公園、御成山公園それぞれで見る米沢市の全貌は高さの違いもあって、それぞれに違った魅力があります。　雨上がりのせいもあり、街はすっきっと見えました。　さらに自動車は登って行きました。、アスファルトの道はとうの昔に終わっています。残雪が所々に残っています。寒い風が窓の間から入ってきました。　道幅も狭くなり、勾配も急になってきました。路肩も弱そうです。雨のせいでどろどろの粘土の道路に代わっていました。　もうこれ以上は自動車では危ないと考えて、後は頂上まで歩きました。　そして……米沢市の全貌がバーッと見えた瞬間に、「おお～すばらしい～っ」とおじいさんたちは感動の声を上げました。　標高５５５メートルから見た米沢市です。「すばらしい眺めだね。でもなかなか１０万都市にならないね」とボランティアのＫさんが言いました。　米沢市の総合計画「どんな街をつくりたいか」の全貌が見えないからなあ……スローガン的な計画ではねえと、ひとり思うのでした。　２００５年５月１０日記

2005年05月10日

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遅れてきた春

遅れてきた春　山形県米沢市の桜の開花は今が最高です。いつもの年よりも１０日は遅れています。　米沢市は福島市と山形市に挟まれた盆地です。両市の桜の開花は米沢市と比べても１週間は早く、雪国米沢はそれだけでも冬が長く春は遠いのです。　特にこの冬は大雪だったために雪解けも遅く、桜の開花も自動的に遅れてしまったようです。　盆地の周辺の高い山並みは、残雪を輝かせて独特の景色をつくっています。桜並木とこれが見事にマッチしています。まだまだ、ふきのとうがあちこちに咲いています。　いよいよ明日から上杉祭りです。桜咲く上杉祭りは珍しいです。街にはひと目で都会から来たとわかる旅行人がデジタルカメラを片手に探索をしています。　遅れてきた春は、すがすがしいロケーションで例年になく上杉祭りを盛り立ててくれるでしょう。　２００５年４月２８日記

2005年04月28日

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青大将がやって来る！！

青大将がやって来る！！　「北の国から」、「若大将シリーズ」で青大将としておなじみの人気俳優・田中邦衛さんが米沢にやって来ます。　米沢には田中さんの熱烈なファンの酒井和明さんがいます。彼の企画で２年ぶりに田中さんを招いての「トークショー」です。　田中さんがトークをするのは珍しいのですが、そこには仕掛け人の荒井幸博さんの存在を忘れてはいけません。荒井さんは映画やテレビ、ラジオのパーソナリティとして山形県で活躍をしている方です。　荒井さんの人脈は幅広く、「とてもトークなど恥ずかしくて……」という田中さんを説得して２年前に第１回が実現しました。　全国にいる田中邦衛ファンのみなさん、素顔の彼の魅力に触れてみませんか？３月２６日に米沢においでください。『田中邦衛トークショー』２００５年３月２６日（土）午後２時開演（１時３０分開場）［会場］米沢市民文化会館［主催］米沢シネマトーク実行委員会　　（問い合わせ）０２３８－２１－５２５０米沢地区勤労者福祉協会またはみちのくはじめへメールしてください。　なお宿泊希望の方は、みちのくはじめへメールしてください。田中邦衛トークショー案内http://www3.ocn.ne.jp/%7Ey-kinro/geinou.html田中邦衛研究所ホームページhttp://www1.odn.ne.jp/tanaka-k/tanaken_top.html　２００５年３月２２日記

2005年03月21日

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正念場の三月

正念場の三月　毎日が雪、雪で三月を迎えました。私にとっては正念場の月になりそうです。仕事も私自身の健康も大きな山場になってきました。　卒業シーズンになりまわりはそわそわです。職員の子どもさんたちも進学、就職と成長していきます。みんなしあわせになってもらいたいものです。　我が家の娘も山グッチくんと7月３１日に挙式を予定しています。上杉神社で式を挙げたいと希望していました。戦の神の前で愛を誓うのでしょうか。　友人の悩みやある事業者の苦悩も解決のお手伝いをさせていただいています。判断の誤りは許せません。緊張が続きます。　いずれにせよ、この三月はたいへんになりそうです。　３月５日にはいよいよ福島県に生活クラブふくしまの設立総会です。長い道のりでした。　２００５年３月１日記

2005年03月01日

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新潟は寒いだろう

　新潟中越地震のニューズがめっきり少なくなってきました。その後の復興はいかがでしょうか。とても心配です。　１２月にしては雪のない米沢です。新潟も同様なのが救いです。それでも寒さは厳しいでしょう。新潟は寒いだろう　政府も一日も早い復興を目指してもらいたいものです。問題は長引けば長引くほど大きくなります。高齢者や障害者のことも考えて、本当に早い復興が望まれます。経済的にも日本の将来の為にも、そして国民の為にもよい前例をつくることが小泉首相にお願いしたものです。　あと半月で今年が終わるのです。新潟にとっては厳しい年末になりそうです。　２００４年１２月１５日記

2004年12月15日

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プロジェクトＸ　挑戦者たち　こうして雪囲いは完成した

プロジェクトＸ　挑戦者たち　　こうして雪囲いは完成した　１０月３０日から１１月３日の５日間にグループホーム結いのき（ゆいのき）では正面玄関の雪囲い作りに大忙しでした。　この雪囲いを作るために、お馴染みの「大工ボランティア」中鉢末太（なかばち・すえお）さんは軽ワゴン車に工具箱を積み、千葉・君津市から５回目の来訪です。　１０月１１日の来訪時には恋人？いや飲みどおし、また間違った「飲み同士」の新関寧さんは中国に行き不在でした。しかし、今回は新関さんがいます。当然、中鉢さんと新関さんの酒豪のふたりの表情は一層明るく脂がのっています。　断っておきますが、新関さんは何もできません。ただただ中鉢さんのテコとして動くのです。そして一つひとつのアクション毎に「いや～ぁ　お兄さんの技は素晴らしい！！かんぺ～き（完ぺき）！！！」と大声で成果を讃えるのです。つまり太鼓持ちのような存在です。しかし、お兄さんこと中鉢さんにはこの一声がたまらなくファイト力になるのです。　前回アシスタントをしたノン太さんも再び大工見習いに挑戦です。なれない手つきながらも髪を振り乱して材木に電気ノコをかける姿は感動ものです。　ここにもうひとり大物が登場しました。結いのきの土地の地権者である田村さんが応援に来てくださいました。田村さんの大柄な身体はひときわ目立ち、新関さんは「ジャイアン」と呼びます。田村さんも器用な方で、時間を作っては結いのきの建物や周囲の保守につとめてくださるので、私たちは大助かりです。その田村さんが雪囲いを作るお手伝いに来てくださるとは１００人力です。　総監督の中鉢さんは自分の書いた設計図と建物の寸法を計っては、なにやら新関さんとノン太さんに命令をしています。結いのきにある脚立が低いので田村さんは自宅から高い脚立を軽トラックに積んできてくれました。　無口な中鉢監督にヨイショする新関さんは「こら～スネオ（ノン太さんのこと）、ジャイアン！！ちゃんと話を聞け～」といかにも中鉢工務店？の専務のように振舞います。中からその光景を見ているとおもしろく、ついつい笑ってしまいます。　お昼はうどんです。中鉢さんの好物だからです。午後３時になるとお茶になります。猪口ラブちゃんからお茶やコーヒーが運ばれます。愛情たっぷりのラブちゃんのお茶は格別です。「お疲れ～さま～です～」とラブちゃんが言うと「完ぺきな指導と完ぺきな技……中鉢工務店！！」と新関さんがナレーションします。一同あきれ返って笑ってしまいます。その時の中鉢さんの笑顔がとても素敵です。　夜はけして半端ではない大酒飲みに変身する中鉢さんと新関さんです。しかも、恋人？と再会できたうれしさを手伝ってか飲む量は半端ではありません。　こんな５日間で見事にすばらしい雪囲いが完成しました。グループホーム結いのきのみなさんも支える会のみなさんもたいへん喜んでいます。プロ顔負けの仕事にもみなさんは驚いています。　もっともっとしていただきたい仕事が待っています。中鉢さんは、今度はいつ来てくれるのでしょうか？　新関さんは今日も雪囲いを指差して、自分ひとりで仕事をしたようなホラを言っています。　中鉢さんとその仲間に心から感謝します。ありがとうございます。　２００４年１１月１３日記（写真は左から新関さん、中鉢さん、猪口さん、田村さん、ノン太さんです）

2004年11月13日

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ふたつの結婚

ふたつの結婚　最近、私の周囲でふたつの結婚がありました。　ひとつはお取引先の渋谷文具店社長渋谷貞雄さんのご子息　渋谷哲さん（しぶや・てつ）の結婚です。　１０月１１日に結婚・披露宴があり私も参列しました。　大手企業O商会に勤務している哲さんは来年２月から父の後を継いでご夫婦で渋谷文具店の経営にあたるといいます。　もうひとつの結婚は生活クラブやまがた生協職員のわたなべひできさん、ちひろさんの結婚です。大学時代に知り合ったふたりは昨年のうちに入籍を済ませ、この１０月１６日に結婚式を挙げました。　どちらの場合も夫が地元で、妻が埼玉と静岡というめぐりあわせです。この米沢に移り住むことは大変な苦労があるかもしれませんが、てつさんもなべちゃんも持ち前の明るさで楽しい家庭と街づくりに貢献していただきたいものです。　てつさんとなべちゃんだったらできるでしょう。　２００４年１０月１６日記　最近は訃報ばかりが目立っている中で、久々にフレッシュな話題で喜んでいます。　そうそう渋谷さんと渡部さんのお父上同士がお友だちというのもおもしろいですね。渋谷文具店のホームページ http://www6.ocn.ne.jp/~sby/sub1.html

2004年10月21日

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オフコース　バードアルカディア計画って知ってますか？　その３

バードアルカディア計画って知ってますか？　その３　オフ・コース（OFF COURSE）　きな臭いゴルフ場の企画に背景はヤクザかペテン師かとおもいきや、意外に紳士な岡田正嗣さんは私を残して精一杯の説明をするのでした。「バード・アルカディア計画はゴルフ場をメインにしてはいますが、出来るだけ農薬を使わないように工夫したいと考えています。市民農園については有機農業の復権にし、住宅地も環境に配慮した材料にします。学校については山形大学工学部とつなげるようにしていき、あなたの考えている消費者と環境の教育を実践していきましょう。水俣大学をイメージしていいでしょうかね」「なんならこれらの仕事は米沢生協に委託して、生産者と消費者が一体となって運営にしていただくのもこれからの時代にはぴったりではないでしょうか」　岡田正嗣さんは日本アイ・ビー・エムで工場長などをして、１９８１年（昭和５６年）に退職し、「オフコースカンパニー」の社長に就任しました。交渉ごとにはめっきり強く、人気絶好調にあった歌手GさんがJ事務所から独立する際にも関わっていました。　岡田さんはオフコース解散後には、１９８９年に企画会社「メガ・コーポレーション」を設立しました。多くのリゾートマンションやゴルフ場の企画を行っていました。　山形新聞社主催の置賜県勢懇話会にて講師とつめて、その後も度々米沢を訪れて、この地でのバード・アルカディア計画を思い立つのでした。　そして１９９１年にバード・アルカディア株式会社を設立しました。　この企画が進むに連れて元山形新聞置賜支社長だったKさんの人脈が大きく関わっていました。顧問のメンバーは「昔の名前で出ています」のように地元の元市議、市幹部、マスコミ陣らが名を連ねていました。しかし、どう考えてもこの計画には場違いと思う面々だけに、私は怪しさを拭い去ることは出来ませんでした。「岡田さん。役員はさておき、顧問のメンバーはどうみても昭和４０年代にご活躍の方々ばかりです。このメンバーにこの計画が理解できるとお思いですか？」と私が厳しく質問をぶつけました。「メンバーの多くはKさんのご相談したのでした。何しろ地元ではない為に人がわかりませんでした。いろいろ騒いでいるうちに後藤組の社長や大木部長からあなたのことをお聞きしたのです」「私はこの企画は失敗すると思います」と言うと、岡田さんは「どうしてですか？」と聞き直してきました。「この企画に女性がいないからです。また、食のことや環境について考えている者もみうけられません」とはっきり言いました。「だから米沢生協にそれをお願いしたいのです。あなたにもこの企画に参加していただきたいのです」　岡田さんは柔らかな言葉使いしながらも、私に必死で食い下がっていることがわかりました。「岡田さん。どうしてそんなに私たちを口説こうとなさるのですか？」「このバード・アルカディア計画は米沢市民が行うのです。しかも、明日を、未来を考えている方々にしかできない計画なのです。あなたに反対されたらこの計画はそこで終わりです。あなたに参画いただければ成功になるでしょう。お願いです。一緒にやりましょう」　１９９４年１０月２０日に岡田さんは永眠されました。満５０歳を２１日前にしての病死でした。お亡くなりになる前にも、岡田さんは病室からも私に時々電話を掛けてきました。「病気が治ったとしても、以前のようには動き回ることはできないでしょう。あなたにバードの会社を引き受けていただけませんか？お願いします」　これが岡田さんとの最後の会話になりました。　岡田さんから紹介を受けた人たちとの交流は今も続いています。そして当時の米沢生協は、今は「生活クラブやまがた生活協同組合」になりました。岡田さんにお会いしていなかったら生活クラブにはなっていなかったかも知れません。　岡田さんに私は１０年目の合掌をします。こころから感謝を込めて……。　つづく　２００４年１０月２０日記

2004年10月20日

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誘いバードアルカディア計画って知ってますか？　その２

バードアルカディア計画って知ってますか？　その２　誘い　岡田正嗣（おかだ・まさつぐ）さんは冷静沈着で物静かなタイプの人でした。タバコ、お酒を飲まない方でした。　米沢の広幡町成島地区から川西町の里山を利用してゴルフ場や学校、住宅などを作ろうという「バードアルカディア計画」を考えたのがこの岡田さんでした。　ある日のことでした。岡田さんから東京第一ホテル米沢の割烹しゃくなげに来るように連絡がありました。行くとそこには米沢選出の山形県会議員が揃っておられました。顔見知りの県議の木村さん、野村さん、湖山さんたちは気さくに私に声を掛けながら「きみもこの計画のプロジェクトか？」と訊ねてきました。私はとんでもないと答えようとすると、岡田さんがすかさず「大事な友人です。環境に配慮した街づくりに彼は欠かせいのです」と言い、私の返答を拒まれてしまいました。　県会議員にバードアルカディア計画を説明して、みなさんに顧問を引き受けていただこうという会議でした。その席に私が呼ばれた理由がいまだにわかりません。ただ県議のみなさんが帰った後に岡田さんが私を引き止めました。　私はゴルフ場建設に反対を知っているので、きっとこの後はひどい目にあうのだろうなあと覚悟を決めました。　すると岡田さんは物静かにこう言いました。「一緒にバードアルカディア計画を（メンバーとして実行）やりましょう！！」と。「あなたの環境に関する考え方や地元をどうしたいかを知っています。一緒にやりましょう」と今度は強く説得にかかってきました。「バブルが弾けた時代にゴルフ場をつくるとはとんでもないペテン師だ」と思っていた私は次のように捲くし立てました。「バードアルカディアの本社をどうして米沢に持ってこないのですか？本気でこの地でバードアルカディア計画を実行しようとするなら、本社を米沢に置き、社長のあなたがこの地に住まれることが大事でしょう」「そうですね。その機会がきたらそうしたいと思っています。何しろこの米沢、特にあの広幡町が好きですから……そうします」と静かに語るのでした。　その時私は「この人はヤクザではない」と確信しました。彼の話をもう少しだけ話を聞いてみようと思うのでした。　つづく

2004年10月19日

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バードアルカディア計画って知ってますか？

バードアルカディア計画って知ってますか？　その１　出会いバードアルカディア計画って知ってますか？　その１　出会い　私が初めて岡田氏に会ったのは、九二年のまだ雪が残っている三月だった。出会いは、親しいお付き合いをさせていただいている米沢の建設会社後藤組の大木取締役からの紹介だった。「会わせたい人がいる。あなたと同じことを言ってる岡田さんに会って話を聞いてもらいたい。いや一緒に仕事をしてもらいたい。この米沢の素晴らしい環境を利用して学校や街を作るんだ」　それがバードアルカディア計画だった。　岡田氏は、初めて会った私に、米沢の広幡地区の里山をゴルフ場を中心に開発するという「バードアルカディア計画」を熱っぽく語りかけ、市民としての協力を呼びかけた　しかし私は、この計画のメインにゴルフ場があった為、ゴルフ場開発に否定的な私はずいぶん失礼なことを岡田氏に申し上げた。　彼は、表情も変えずにただひたすら、環境に配慮したゴルフ場を作ることや、後世に残る街づくりへの資金獲得の為、手段としてゴルフ場を必要とするのだと強調した。　私が環境問題や環境教育を学べる環境観光事業案を話すと、岡田氏は「しめた」とばかりに一気に彼の友人関係を紹介し始めた。　生活クラブ生協神奈川顧問の柴田敬三氏、緑の地球防衛基金の事務局長だった柳田耕一氏、日本リサイクル運動市民の会のことなど、環境運動をしているものにとっては聞き慣れた団体、個人名であった。しかも、その方たちも協力をしているという。　数日後、岡田氏は柳田氏を紹介しながら、私に協力を求めてきた。話せば話すほど、反対すればするほど岡田氏は私に近づいてきた。　岡田氏とは岡田正嗣さんといった。つづく　２００４年１０月１６日記　今週発売の週刊新潮のグラビアに米沢などの置賜地区が登場しています。　イギリスの女性旅行家、イザベラ・バードの1878年（明治11年）の６月から９月にかけての旅行記「日本奥地紀行」（原題「Unbeaten Tracks in Japan」。1880年刊）を表しました。紀行文の中では山形県の米沢盆地を「アジアのアルカディア（桃源郷）」と絶賛していますが、それを紹介したグラビアです。ぜひ、ご覧ください。　また、「アルカディア街道復興計画」も面白いです。あわせてお読みください。「アルカディア街道復興計画」へhttp://www.e-yamagata.com/comm/arcadia/arcadia.htm

2004年10月16日

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７３２人が描く母のいる場所

７３２人が描く母のいる場所　　今日はチャリティー映画「母のいる場所」の上映会を行いました。午前の部には約４３２人、夜の部には約３００人で、あわせると約７３２人のみなさんが鑑賞されました。　　生活クラブやまがた組合員の地道な活動と地元生産者、取引業者、福祉関係者のご協力によって、会場をいっぱいにすることができました。会場では泣いたり笑ったりしながら、介護福祉について学ぶことができたのではないでしょうか。　　映画の実行委員長の長谷部さん、結いのきを支える会の猪口さんをはじめ多くの組合員が１枚１枚の入場券を持ち歩き、この日を迎えました。　　企画を考えたEさんはこの映画を観て、お母さんをグループホーム結いのきに入居させる決心がついたのでした。それだけにこの上映会には一生懸命でした。お陰様で７３２人に「自分たちの母のいる場所」を考えるきっかけになったと思います。　　みなさんありがとう……そしてお疲れ様でした。　　２００４年１０月８日記　追記　映画評論家の荒井幸博さんがこの映画を紹介してくださいました。先日亡くなられた義母のことを紹介しながらの解説でした。荒井さん、ありがとうございました。また、遠くは仙台市からかけつけてくださった岩崎さん、恩師の長南先生ら友人たちにも感謝しています。

2004年10月08日

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どんな街をつくるのか！？

どんな街をつくるのか！？　米沢の伝国の杜と九里学園「あのドデカイ閑散とした博物館は維持費がたいへんでしょう？」「中身の無い博物館を初めて見たわ」「能舞台が生かされていないじゃない」「かなり金のかかった博物館にしては、市民のことも観光客のことも考えていない建物だわね」「あの博物館が街並みを壊しているとおもうの」「とりあえず作っておこうというレベルのモノね」　これは米沢市にある「伝国の杜」という上杉博物館と置賜文化ホールのことを指してのお話です。「上杉神社と一体となった街づくりができないのかなあ？」「博物館の中に展示されていた昔の街並みを再現してしまうとか……」「昔の武家屋敷を再現するの。当時の街並みを再現して来たものをタイムスリップさせるの」「能舞台を生かすようなイベントをジョイントしていくとか、ライブコンサートと能の一体化したものよ」「現在と過去が一体化した中身がほしいわ」「上杉神社と博物館、お土産屋ではリピートしないわ。だってつまんないもの。市民や観光客を対象とするならば、何回も来たくなるような街並みと企画を工夫しないといけないでしょう。誰よあんな中途半端なものを企画したのは！？」「湯布院や飛騨の高山の博物館を見たことある？街づくりの観点から駅も観光地も一貫性のあるものに仕上がっているわよ」「でも、あのとおりでひとつだけほっとしたのは九里学園の建物よ」「女子高（校舎）を観たら感動した！！！」「あんなにいい建物があるんですもの。昔の建物を残して、それを生かしながら街を作ることができないかしら」　九里学園は上杉神社の近くにあり、高等学校と幼稚園を経営しています。最近は男女共学の高校になりましたが、それまでも女子の専門高として有名な学園です。「米沢の中心街はどこ？」「米沢の大沼デパートの周辺は変わっていないけど閑散としていたわ。どうしてあんな街になってしまったの？」「どんな街を作るのか？どんな街並みにしたいのか？をしっかりしないと、米沢は寂れていく」　以上が米沢出身者の母娘の会話でした。　なるほどなるほどと感心してきいておりました。　２００４年９月１９日記

2004年09月19日

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