2006/09/05(火)16:43
身だしなみ
「男性とお寿司を食べに行く」と聞くといつも思い出してしまうのが、日本に居る親友K。彼女は非常に女性らしい感性を持っており、時々本気で 「かないません」 と思ってしまいます。ある日、彼女がデートの前に自分のマニキュアをせっせと落としていたので、「なぜ落としちゃうの?」と聞いたところ、「今日はお寿司を食べに行くからネイルは透明なのに塗り替えようと思って。お寿司をつまんだ時、指先がキレイでしょ」と普通に答えました。 Kさん…さすがです。私はこういったTPOを考えてお洒落に気を使う女性にどうしても一目おいてしまいます。 知人の息子さん(アメリカ生まれアメリカ育ち ・ 日本人)がたまたま衣替えの時期に日本を訪れ、ある日を境に学生の制服が一気に夏服になったのを見て大変驚かれたそうです。いや、驚いたというよりはむしろ「日本は変だ」ぐらいの勢いだったようです。確かに暦に合わせて着るものをアレコレ変える日本の風習は、海外の方にはちょっと理解しがたいのかもしれません。「暑いから脱ぐ、寒いから着る」純粋にこれだけで服を選べたらラクだろうな、とよく日本で思いました。私の母はこのあたりかなりうるさく、いくら残暑が厳しくても真夏の格好を9月にしていると怒り、とても寒い4月のあたまに3月まではいていたタイツをはくと怒り、和服を着る時にはカラーのネイルをつけるなと言い、フォーマルな場(結婚式など)での正装に関しては靴からその素材まで事細かく注意してきました。最初は「そんな時代じゃないのよ」と反発していましたが、いろいろな経験を重ねていくうちに「郷に入れば郷に従え」の精神が根付き、最低限のマナーや身だしなみには注意しようと思うようになりました。しかし現在、そういった季節感など全くない環境に身をおいています。日本に帰国したら間違いなく「めんどくさい」と思ってしまいそうです。