みらのプリンカフェ

2006/09/19(火)20:05

アメリカのパン(2)

食生活(アメリカ編)(27)

引き続きここアメリカで美味しいパンを探していましたが、やっと合格ラインに達するパンを見つけました。こちらですベトナム人経営のパン屋で、フランスパンが美味しいと聞いたので行ってみたところ、狭い店内に次から次へとお客がやって来てパンを袋いっぱいに詰めて買っていくので驚きました。やはり評判が良いのでしょう。それにしても、さすがベトナム人経営。フランスパンやクロワッサンと一緒に春巻きや肉まん、タピオカなんかも売られていました。まさにアジアとヨーロッパがミックスされた不思議な空間。私がこちらで買って食べた大抵のパンは、酸っぱい香りと味が少しし、ずっしりと重く、トーストしないと美味しく食べられませんでした。しかし、そこのパンは何もつけずそのまま食べても普通に美味しいのです。ベトナムが旧フランス領だったことがパンの美味しさに影響していると聞きましたが、そう言いたくなる気持ちがわかりました。ひとつ残念なのが、薄くスライスしてトーストして食べるようなタイプのパンがなかったこと。 友達のMちゃんは駐在員の奥様。専業主婦として毎日きちんとお料理しています。Mちゃんのお宅に遊びに行った時に、ホームベーカリーで焼いた自家製のパンを一斤いただきました。私1人で食べるにはちょっと量が多かったので、Sちゃんに半分おすそ分けしました。厚めに切りトーストして食べたところ…美味しい~!!そのまま一気に半斤食べてしまいました。美味しいと思ったのはSちゃんも同じで、「私、日本からパン焼き機を送ってもらうわ」と、焼く気満々。私の場合、その都度自分で焼くのは面倒なので、Mちゃんに連絡し早速交渉開始。「材料費は払う、手間賃も払う、いくらでも払うからもっと焼いて!」すると、意外な答えが返ってきました。「お金は要らない。だけど材料が残り少ないのであまり沢山は焼いてあげられない」Mちゃんの話によると、こちらで手に入るあらゆる粉を使ってパンを焼いてみたけれど、どうしても美味しく焼けない。全然膨らまずドーンとしているとのこと。「ドッシリしていてもお店で買うのよりは数段美味しいはずだから焼いて」と頼みましたが、そんなパンは人に食べさせたくないと断られました。彼女はわざわざ粉を日本で購入しアメリカまで持ってきたのですが、その粉が残り少ない為、あと数回しか焼けないのだそう。彼女のご両親が秋に日本からやってくるので、その時に粉を持ってきてもらう予定。そうしたらもっと焼いてあげられる…と。そんな貴重なパン貰えないよ~! その後、同僚のM氏から興味深い話を聞きました。M氏がバイトしていた飲食店のオーナー曰く、アメリカのパンが美味しくないのは粉が良くないから。日本のパンが美味しいのは粉が良いから。例え同じ麦を使ったとしても、製粉の段階で日本製とアメリカ製に差が出るのだとか。材料が良ければ、当然それで作ったものも美味しい。これが本当かどうかはわかりませんが、こちらのパンの美味しくなさと、Mちゃんが日本からわざわざ粉を持ってきてパンを焼いていることから妙に納得出来ました。こちらの粉を使いながらも技術で美味しいパンを焼いてしまうベトナム人粉から美味しく作り美味しいパンを焼く日本人どちらもスゴイです。 

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