みらのプリンカフェ

2007/08/21(火)11:14

ハリケーン対策

アメリカ(32)

数日前、スーパーに買い物に行った時、よく買う1ガロン(約3.7リットル)の水が棚から消えていることに気付きました。 通常、売り切れることがない量の水が置いてあるのに、私が手にしたのは最後のひとつ。 この時点ですぐ気付くべきでした それから会社に行きメールをチェックすると、ハリケーン・ディーンが接近中である為、別の都市に出張出来ないかとの依頼のメールが…。 そうだった! スーパーから水が消える現象は2年前のハリケーン・リタで体験済だった!! 思い出したくない… 本当に思い出したくない悪夢がよみがえる… 2年前の夏、リタという大型のハリケーンが私が住んでいる都市に接近し、大騒ぎになりました。 過去にないレベルの大型ハリケーンが直撃するとニュースで報道され、ちょうどその1ヶ月前、お隣ルイジアナ州がハリケーン・カトリーナの被害を受けたばかりだったこともあり、街はパニック状態になりました。 うちの会社は、万一、オフィスの近辺が水で埋まってしまった時のことを考え、ここから高速で5時間程の別の都市で臨時オフィスを開設し、近くのホテルをおさえ、そこへ何割かのスタッフを出張させることに決定。私もその中に入っておりました。 私は、万一、今のアパートがなくなってしまった時のことを考え、貴重品や衣類、ノートパソコン等を、ほとんど寝ずに荷造りし、1週間ほど帰らない覚悟で早朝出発しました。 しかし…  スーパーからは水が消え、レストランは全て閉まり、ガソリンスタンドのガソリンは尽き、どの道も大渋滞という悪夢。 炎天下の中、12時間のドライブで進んだ距離はごくわずかで、病人続出。 私を含めた3人はハリケーンのリスクを覚悟で引き返してきました(会社側はそれを承諾)。 後日談ですが、他のメンバーは24時間ほどかけて現地に到着したそうです。 その後、戻ってきた3人のうち1人は飛行機で他州へ避難。残りの1人と私は自分の家に戻ったのですが、友人から「危険だからそこに居てはいけない」と言われ、身体がヘトヘトな中、夜間また非難させられました。 夜になると、街は日本の元旦のように静まりかえり、ゴーストタウンのような不気味さがありました。 ちなみに、出張しないスタッフはどうしたかと言うと、そのまま家に留まる者もいれば、早くから仕事を放棄して非難を始める者も。しかし、同様に渋滞にはまり、結局遠方には逃げられなかったそうです。 又、避難中のホテルをおさえようとしても、州(日本の2倍の面積)のホテルが全て満室であった為、州外のホテルをとった人までいました(もちろんそのホテルにはたどり着けませんでしたが)。 私がこのリタでまず準備したことは… 化粧品の買いだめ(←バカ) 避難生活を余儀なくされた場合、水や食料の供給はあっても、さすがにコスメはないだろうと、当時愛用していたラン○ムのスキンケア類を$100以上買いました。 今回のディーンについても、会社側はスタッフを別の都市へ移動させることを考えていました。私は既に断りましたが、幸い今回はそれほど深刻な状況ではなさそうなので、スタッフの移動はなく済みそうです。 そして、今回私がこのディーンで準備したことは… 水とフルーツの買いだめ 人は学習するものです。 水は他のスーパーを探し、かろうじて2ガロンを確保。ガソリンも念の為満タンにしました。 ところで、台風に番号をつける日本と違い、なぜこちらはハリケーンに名前をつけるのでしょうか? 同僚Kさんに聞いたところ、彼女も不思議に思い誰かに訊ねたそうです。理由は ハリケーンには性格(強さやタイプ)があるので人にたとえる だそうです。 これの良い点は、名前だと覚えやすいということ。 印象に残ったハリケーンは、名前を聞いただけで、いつ頃、何処で、どれくらいの規模で、どれだけの被害を及ぼしたのかすぐに思い出せるのです。 例えば、私が「リタ」と聞いただけですぐにあの悪夢がよみがえる感じ(ちがうか)。 これが、「○年のハリケーン○号」だとちょっとわかりづらい。 又、毎年Aからアルファベット順に名前がつけられていくので、台風○号のように、今年何番目のハリケーンなのかもわかる。 その年に使われる名前は事前に決められるそうで、名前の性別は男女交互となり(今回はディーンで男性なので、次回はEから始まる女性の名前)、大きな被害をもたらしたような有名なハリケーンの名前はその後二度と使われなくなるそう。 でも、自分と同じ名前のハリケーンで大きな被害が出たら嫌だろうなあ…

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