みらいノ素(もと)

2002/12/18(水)21:29

トスカーナの空

アンドレア・ボチェッリのDVDを朝から2回続けて観た。タイトルは「トスカーナの空」。ボチェッリが生まれ育ち、そして今も暮らしているイタリアのトスカーナ。最初の曲「MELODRAMMA」が流れた時点で、もう心は感動の嵐だった。ボチェッリはイタリア人テナー歌手である。12才で失明した後も前向きに人生を進め、大学卒業後は弁護士となる。元々オペラ歌手を夢見ていた彼に道が開けたのは’92年。先日ここで書いたサラ・ブライトマンとの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」の大ヒットもあって、彼の知名度はぐんと上がった。前年だったか、日本ではビールか何かのCMで彼の歌う映像が流れたのでピンと来る人もいるかもしれない。「トスカーナの空」は、このボチェッリの音楽DVDなのであるが、何よりすばらしいのが映像だ。世話をする馬の背に、おそらく初めて乗る少年の姿。陽気にダンスする老若男女。青空に映えるひまわり畑。たわわに実った麦畑。父親の逞しい胸に抱かれる赤ん坊。赤茶けた大地。自転車に乗る少年…。トスカーナの空と、そして人々の息づかいに乗って、ボチェッリの歌がある。いい映画を1本観た、そんな満足感。ああ、トスカーナに行きたくなった。

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