みらいノ素(もと)

2004/11/06(土)18:30

常連さんの多い店

カフェ・おいしいもの(486)

ちょっとだけ前、昔からお世話になっているデザイナー氏に「この頃よく行っているんよ」という喫茶店に連れて行ってもらったら、そこのコーヒーがとてもおいしかった。ネルでいれるからか、味も香りもしっかり。ママさんも美人で大変愛想がいい。 その時、なぜだかKAIの話題になって(デザイナー氏の子どもとKAIは同い年、たまたまママさんちの三女も同い年だったのだ)、「ここの子どもはおもしろいんだよ」と彼が言うものだから好奇心いっぱいのママさんが興味を持たないわけがなく、「ぜひ今度連れてきて!!」と携帯番号を教えられ、それから何度か「本当に来てね」と念押しされていたのだ。 で、行ってきました。 あらかじめ「この日に」と連絡しておいたので、ママさんちの三女ちゃんもお手伝いということでお店に待機(この子がまあ、よく働くの!!控えめだけどお客さんにちゃんとお水やコーヒーを出し、ミルに豆をセットしたり、KAIが注文したプルーンジュースをシェイクしてくれたり。家でもよくお手伝いするんだとかで、おばちゃん感心しちゃったわ)。 似顔絵を描くという約束だったので、ママさんと三女ちゃんを続けて描き、そうしたら同じカウンターで見ていた人が「描いて」というので2人分描き…描き終わるかという頃にまた常連さんが入ってきてさらに描き、「これ描いてもらった」とみんなが壁に飾るものだから、続いてやってくる人も「描いて描いて」となって、さあKAIは何人分のを描いたのやら…(笑) ここのお客さんたちはみんないい方で、薄い頭をそのまま描かれても、シワを次々書き足してもみんな「そっくり!!」「上手!!」。おまけにみんな「ありがとう」と言ってお小遣い(といっても100円、200円という子どもにふさわしい金額ね)をミニ皿に集めてくれて、なんと喫茶店で千数百円も稼いでいる!!! その間、私はといえば、おいしいコーヒーをゆっくりと味わい、常連さんがもって来られたもを次々と平らげ、最後は日本酒までふるまわれていい気分。 この頃はカフェでまったりするのがほとんどだったから、こういう昔ながらの喫茶店の空気を忘れていたわ。ほほほ、いいものねぇ。常連でもない(2回目の来店だもんなぁ)のにすっかり馴染んじゃったわ。 それにしても、次から次へとお客さんがやってきて、あっという間に広いカウンターがいっぱいになるなんてママさんの魅力は絶大なのね。もちろん、コーヒーの味も絶品。 帰り際、みんなに「KAIくんバイバイ」と見送られて、毎週土曜日来てねと言われたKAIはものすごーくいい顔していたなぁ。三女ちゃんとも少し打ち解けたから、今度会ったらもっと話しが弾むことでしょう。 その帰り道。 友人へのプレゼントを買いに雑貨屋に行ったら、コワモテの人に声をかけられた。よく見たら知り合い、この前飲みに行ったお店のマスターで、私が覇気のない顔で雑貨屋の階段上がっていくのが見えたから追いかけたのだと(いや、覇気がないというより日本酒ですっかりいい気分になっていただけと思うんだけどね)。 KAIがギターもらってがんばって弾いているのよと言ったら、すぐ近くにある自分の店でKAIへの手ほどきが始まった(彼はギターおやじで店にギターとアンプを常備。バンドの練習もこでやってるらしい)。その間私はゆっくり買い物させてもらって、戻ってみたらCコードとGコードだけは弾けるようになった様子。「ちょうちょ」も完璧。 おまけに「KAIは音感がいいから、今からギターやってたらすげぇぞ」といい気にさせてもらってる。隣がうまい具合に楽器屋で、そこまで連れて行って「今度はお金貯めてこれを買え」とアンプ内蔵のミニギターをKAIにもたせてる。ダメダメ!! 夢見るのは画家でもギタリストでもいいけどさー、人生そんなに甘くないってことも誰か教えてよ。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る