みらいノ素(もと)

2005/10/27(木)21:41

銀行の中のカフェ

カフェ・おいしいもの(486)

大正時代の歴史あふれる外観はそっくりそのまま、内部にほどよく手を加えて生まれ変わった旧日本銀行岡山支店。重厚感たっぷりの柱は古代ギリシアの様相。内部は白い壁と黒の床、補強のために室内に増築された柱は黒い基礎を白い格子が覆うような洒落たデザインだ。天井は高く、音響も良さそう――。 9月に完成した「ルネスホール」にやっと行くことができた。県民の共有建造物として自主運営がなされ、NPO法人がその管理にあたっているらしい(よく理解できてないので違うかも。ごめんちゃい)。ここがこれから岡山の文化・芸術の拠点になるのか、多目的ホールはコンサートやイベントに利用することができ、それ以外には自由に見学できるようだ。 エントランスをまっすぐに進むと「公文庫カフェ」がある。開放されていたが入り口は重厚そうな扉。ここって金庫だったのですか?と聞くと、それは別の場所にあって、ここは書庫だったらしいとのこと。重要書類が入れてあったのかー。 当然窓はなく、ライトも絵を照らすスポット等の間接照明で落ち着いた雰囲気。布製の椅子の座り心地がすこぶる良くて、何時間でもいられそうな場所だなあと思う。 フードメニューがサンドゥイッチ程度なのが残念だけれど、ドリンク類は充実。カフェラテを注文したら大きめのカップにたっぷり。ココアとシナモンのパウダー入れが一緒に運ばれて、自分の好みにトッピングできるようになっていた。ちょっと嬉しい。 まだ認知度が低いせいか、お昼というのにお客は友人と私。しばらくして、きっと私たちと同じように見学に来ていたおばさま二人が入った。静かな空間だ。のんびりできたよ。 カフェを出たところにあるトイレの壁は不透明な磨りガラスのようになっていて、外の明るさがいっぱいに入ってくる。全体が白くてひろびろと清潔に見える。が、鏡のすぐ向かいがそのガラス面なのでまぶしすぎ。確かに明るくていいけれど、この気遣いのなさは男性の設計者だからなのか?ううむ、素敵な雰囲気ではあるんだけれどなあ。 ……と、隅々までチェックして帰りました。 いいですよ、ルネスホール。今度どなたかお茶しにいきましょう。

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