みらいノ素(もと)

2010/01/09(土)09:56

キッチンに木を

雑貨・アンティーク(82)

先日、友人からもらった『天然生活』のバックナンバーを読んでいて、ここに出てくる方々の食事や生活の豊かさに感心しきり。革張りのソファやシアタールームやプール付きの別荘や……たとえ3億円が当たったとしてもそんな生活には興味はないのですが(もし3億円を手にして、すぐさまその手の生活に転換したら、やっぱりお金は人を変えるのねと思ってください)、慎ましさをたたえながらも凛とした生活スタイルってすてきーと思ってしまう。 ただ、こうした生活には、本当の心の豊かさとゆとりが必要で、手間や工夫を惜しまない人でないとできないのかも。私のような中途半端な人間は、こうした生活を真似たところで「なんじゃこりゃ」みたいにしかならないのは承知の上。手の届きそうなところにある水準ながら、そのセンスを身につけるのは誰にでもできるもんじゃなし。反対に、セレブ的生活はある程度お金があれば誰にでもできると思うから、ちょっとつまんないんだよね。 で、こうした本を読んでいると、最近気になるのは「木」のカトラリーやうつわ類。先日食事したところでも、いい具合に使われたなんでもない木のワンプレートに魅了。その大きさといい使い勝手の良さといい、すっかり気に入ってしまいました。子ども時代から結婚するまで、実家ではずっとパンといえば毎度同じ木のお皿を使っていて、その古さに飽き飽きしていたというのにあの軽さや温かさが今頃になって「あー、いいなあ」と思えてくるから不思議。 木の「器」ではありませんが、そういえばこの前、父からこんなのもらっていたと思い出してすぐに使うことにしました。桜皮細工の茶筒です。渋いいい色をしているでしょう?

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