2010/10/25(月)09:15
庭から山の幸
最初に言っておきますが、わが家は山間部の住まいではありません。ごくありふれた新興住宅の一角。すぐ近くにジョギングにぴったりの土手道はありますが、これとてアスファルトで整備されています。
そんな佇まいなので、初めて見る人は「どうしてこんなところに?」「こういうのって庭で育つの?」と驚いたり笑ったりなのですが、本来は薔薇のアーチにするところになぜかアケビのツルがつたっているのです。はじめて庭にツルが伸びてきた年には、まだ生きていた母が「種をこぼしておいた」なんて言っていたので、きっとフウセンカズラだと思って楽しみにしていたのに、一向にフウセン状のものは出てきません。その1~2年後だったか、これに紫色の花のようなものを見つけて、なかなか可愛いなあと思ってやっぱり抜かずにそのままにしておきました。偶然、ネットで同じ花を見つけてどうやらこれは「アケビ」らしいと解り、何年も前に息子が初めて食べたアケビの種を庭にププッとやったことも判明。
けれど何年も実なんてつけなかったし、これは実のならない種なんだと思い込んでいたのでした。
ところが、この春だったか何気なくアーチを見上げたら大きな実が!!実はならないものと思い込んでもいたし、アケビのツルはもう当たり前にわが家の庭の景色になっていたので気にも留めておらず、そんな間に実はどんどん成長して気づいた時にはかなりのサイズになっていたという……。ちゃんとみると実はふたつ。そして、後日、もっとちゃんと見るともうひとつ。合計3つの実が普通の庭に!!ちょっと見ただけではわからないのですが、これはなかなかのインパクトで、お客さんに「これこれ」と指さすと「まさか、アケビ?!」。最近では山でもなかなか見られない実ですよ、知らない子どもだってたくさんいますもんね。ふふふ、それがわが家にはあるんです。
いつが収穫時かなあと楽しみに待っていたところ、今朝、実のひとつがようやく口を開けました。中は真っ白。
アケビを食べたのなんていつ以来でしょう。夕食後に家族でひとさじずつ口に入れることにしましょうかね。
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