新年あけまして
おめでとうございます。
本年もなにとぞ
よろしくお願いいたします。
2007年!
みなさんにとって幸せな
1年になりますように!!
早速ですが、
私、マルメンLIGHTSの中国生活も1年半が過ぎ、
ここでの生活も後わずかとなりました。
そこで、去年つまり2006年、
マルメンLIGHTS 2006年 「ついてなかったぁ~!」
ベスト 3をみなさんに知っていただきたいと思います。
年明けそうそうこのような内容はどうかな?っとは思いましたが、
”厄払い”ということで、お許しください。
ではまず
☆ ☆ 第3位 ☆ ☆
以前住んでいた家を出る(別の家に引っ越す)時の事。
引越し当日の朝、大家が不動産屋と一緒に私の家に来た。
大家は40歳近くのオジサン。
不動産屋はまだ俺より若い女性。
大家は家の中をグル~リと見渡し、
ソファーにドンと腰を下ろしこう言った。
大家 : 「電球が切れている、
台所まわりのタイルが1枚はがれている。」
電球は俺が住み始めた時からすでに切れており、
またタイルも同様、もともとはがれいてなかった。
俺はそのことを大家と不動産屋に言った。
大家 : 「証拠はあるのか?」
証拠などない。
不動産屋 : 「修理なんて安いですから!」
(そんな問題じゃない。)
不動産屋 : 「仕方ないですよ。」
(なにが仕方ないわけ?)
大家 : 「証拠がないなら、直せ!」
(めちゃくちゃ偉そうな態度!)
俺はキレて、ボロかす大家に言った。
「もともと汚い家やねんから修理する必要ないやろ!」
「自分で修理しろ!」
「お前の態度なんやねん!」等等。
大家は怒って帰ってしまった。
不動産屋はどうして良いのかわからずオロオロ。
中国も日本と同じで、
部屋を借りる時保証金を払い、
家を出る時にそれを返してもらう。
ここ大連の保証金は普通1500元~2000元である。
俺は保証金を1500元(日本円で約22000円)をすでに預けている。
俺は不動産屋に言った。
「もう保証金はいらない。」
不動産屋はこう言った。
不動産 : 「ダメですよ、そんなもったいないことしたら。
電球はとても安いし、はがれているタイルも修理できますから。」
俺はもう一度強調した。
「電球はもともと切れていた。
そしてタイルはもともとはがれいてなかった。
そんものをなぜ俺が修理しなくてはならない!」
不動産屋はこう言った。
不動産屋 : 「確かにマルメンさんが壊したモノではないのかもしれません。
でも大家が同意しないと保証金を返すことができないのです。
彼を満足させて保証金を返してもらいましょう。」
(なぜ俺が奴を満足させにゃならんのだ?)
俺はこう言った。
「だから保証金はいらない。
仮に修理したとしてもあいつが俺に保証金を返してくれる保証はない。」
不動産屋はこう強調した。
不動産屋 : 「それはありえません。
マルメンさんが修理しさえすれば、必ず返してもらえます。
これは契約ですから。」
(ホントかよ?)
ただ1500元はここ中国で生活する中でとてつもなく大きい。
俺は思った。
(1500元、1ヶ月の生活費か!デカイな!奴にやるには惜しい!)
俺は修理することにした。
まずは電球。
天井にぶら下がっている電球は8つ。
そのうち4つ電気がつかなかった。
新しい電球を買って戻り、
付け替えても電気はつかなった。
不動産屋のツテで電気専門の人を呼んでみてもらった。
結果的には中の線が切れていた為、
電球を付け替えても同じことだった。
つまりもともと電球はつかなかったことになる。
(やっぱり俺の言ったとおりだ!)
でも仕方なく修理した。
修理代は約100元かかった。
次にタイル。
これも不動産屋のツテで探してもらった。
ただそのタイルはとても古いタイルらしく、
今はどこにも使われていないらしい。
仕方ないので、よく似たタイルを探してもらい、
修理してもらった。
修理代は約50元かかった。
次の日、大家がチェックしにきた。
大家はこう言った。
大家 : 「電球は満足だ!ただタイルは満足できない!!」
(完全に俺の保証金返す気ないじゃん!!)
俺は言った。
「もうどこにも売ってないんだから仕方ないでしょ。」
大家は言う。
大家 : 「そんなはずはない絶対どこかにあるはずだ。」
俺は言った。
「あのさ、あんたの目的俺の保証金でしょ?
もうあんたにあげるよ。
でも人に金要求するのは今回でやめないよ。」
大家は言う。
大家 : 「俺は金がほしいわけじゃない!
俺を満足させてくれればそれで良い!!」
俺は相手の言葉を無視してこう言った。
「そんなにお金に困ってるの?」
大家 : 「マルメンよ、もっと俺達中国の人を尊敬しろ!」
俺はこうかえした。
「俺は沢山の中国の人の知り合いがいる。
友人、先生、ある店で働く店員達。
俺は彼らをとても尊敬している。
でもあんたのどこを尊敬したらいいわけ??」
大家は何も言わず帰って行った。
不動産屋 : 「どうしましょう?」
(俺に聞くなよな。)
俺は言った。
「俺の保証金あげれば良いんじゃないの?
それで彼との縁も切ることできるんじゃない!!」
不動産屋 : 「ダメですよ。彼の目的はお金じゃないです。」
(イヤ、明らかにお金でしょ!)
不動産屋 : 「昨日私のところに電話してきて、
怒りながら、文句を言いながら言ってましたもん。」
(おいおい信じるなよ。もうしっかりしてくれよ!!
不動産屋 : 「多分お金渡してもずっと文句言ってきますよ。
ホントにどうしたら良いんでしょうか?」
(なんとかするのがあんたの仕事でしょ?)
俺は言った。
「じゃ、タイル探そう。
俺もちょっと知り合いに相談してみるから、
不動産屋も頑張って探してみてよ。」
俺はヤグチ兄さんにこのことを相談した。
*僕はヤグチ 参照
話を聞いた兄さんはすぐに駆けつけてきてくれた。
兄さんが来てくれる前、
不動産屋から電話がかかってきた。
不動産屋 : 「マルメンさん、私思うんですけど、
弁護士を探して、裁判したらどうでしょうか?」
マルメン : 「何言ってるの?弁護士をどうやって探すの?」
不動産屋 : 「弁護士の知り合いとかいないんですか?」
(どうやったらこんな発想がでてくるんだ?)
マルメン : 「ホントに何言ってるの?いるわけないでしょ!!
それにここは中国、俺が裁判おこして勝てるわけないでしょ。」
不動産屋 : 「中国とかそんなん関係ないですよ。
私はマルメンさんの見方ですよ。」
マルメン : 「・・・・・・。」
不動産屋 : 「どうでしょうか?」
マルメン : 「あのね、これは裁判おこすようなことじゃないでしょ!
俺はもう保証金いらないって言ってるんだよ。
俺が保証金を放棄すればそれで済むことじゃないの?」
不動産屋 : 「そうですけど。」
マルメン : 「そうでしょ。
事を大きくするようなことする必要ないでしょ。
大家があなたに電話して文句言うんでしょ?
それを防ぐにはタイルを探して、修理すること。
弁護士よりタイル探してくれないかな??」
(ホント頼りないな、イヤになってくるよ!)
ほどなく、兄さんが家に来てくれた。
兄さんに事の全てを話し、
そして家の修理箇所も見てもらった。
兄さん : 「これは完全に嫌がらせだね。
嫌がらせて最後は保証金返さないっていうパターンだと思う。
後、ここで裁判してもほぼ勝ち目ないよ。」
マルメン : 「そうですよね!」
兄さんは売ってるかどうかわからないが、
知っている店があるから一緒に探しに行こうといってくれた。
でも俺はそこまでする必要はないと思ったため、
丁重にお断りした。
結局タイルを見つけられないまま、
次の日不動産屋から電話があった。
今日を最後にもう一度大家と会ってほしいという。
俺はもう保証金はいらないから会いたくないと言った。
不動産屋は言った。
不動産屋 : 「お願いですから×10 来て下さい。
絶対悪いようにしませんから。」
俺はシブシブもう一度大家に会った。
ただ心強かったことは、
ヤグチ兄さんが心配してついてきてくださったことだった。
ついてなかったぁ~!<短気は損気・後編>に続く ⇒
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Last updated
January 5, 2007 04:26:07 AM