2006/03/20(月)15:33
昭和の証人
その昔、昭和文化が真っ盛りだった頃、
電気製品は近所のパパママストア(自営家電店)で買う
というのが普通のことでした(今でも普通にありますが)
昭和真っ只中では、TVは今で言うところの液晶かプラズマか、
一家に1台以下が当たり前で、まだリモコンさえなく
チャンネルはダイヤルをがちゃがちゃ言わせて、それこそ、
ゴールデンタイムのチャンネル戦争は当たり前の風景でした。
その頃、リモコンのなかったTVは、主電源しかなかったわけで
待機電力を無駄に消費することがなかったのですが、その代わり、
スイッチを入れてから画面が映るまで時間がかかりました。
「スイッチポンでパッとつく」TVは存在していなかったのです。
時間にうるさい日本人気質の苦悩を解消した、画期的なTV
キドカラーが日立製作所から登場したのは昭和43(1968)年のこと。
その画期的なTVのマスコットとして登場したのがポンパくん。
「スイッチポンでパッとつく」ので、ポンパくん(笑)
オニオオハシのようなクチバシを持つ、カラフルな鳥とともに
ザ・ピーナツのCMソングや、飛行船を使った斬新な広告などで
日立は世間を席巻したのです。多分(←幼少すぎて記憶が薄い)
日立の小売店の軒先には、必ずポンパくんが鎮座していて
カラフルさに弱い子供たちのハァトを鷲づかみにしていました。
あれから30年あまり・・・・・時代は流れ
町の小さな電気屋さんは、めっきり数少なくなり
大多数が郊外の大型量販店へ車で買い物に行く平成の世。
国道沿いの歩道に、ポンパくんは現役で鎮座していました(驚)
花に囲まれて過ごす余生・・・・・かと思いきや、
入り口が一瞬わからないほどの、花に囲まれた電気店で
南国の容赦ない紫外線に、南国の激しい風雨にさらされながら
今でもポンパくんは元気に笑顔を振りまいているのでした。
キドカラーが生産を終えても、パディスコだのLo-Dだの(懐)
青空・からまん棒がなくなっても、時代がデジタルになっても
このパパママショップが続く限り、ポンパくんはずっとずっと
「Inspire the Next」で、道行く人と時代を見つめていくのでしお。
《参考》
日立 Inspire the Next
日立製作所@フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポンパくんコレクション:
http://blog.zaq.ne.jp/akemikototutumi/article/11/
http://www.kaba-do.com/kabado/ponpa/ponpa.htm
キドカラーの歌
http://homepage.mac.com/infant/home/129.html
http://peanuts-holiday.m78.com/Hitachi.html
現役のキドカラー
http://www.tooru-y.com/archives/2005/05/post_65.html
因みに、「ポンパくん」は1体10000円ほどで取引されているようです。
※本日の逸品 何故かちょっと萌えちゃうの(笑)