2014/03/03(月)00:08
5ヶ月が経過して
最後に更新して、あっという間に5ヶ月が経過してしまった。
これといった深い理由があったわけでもないが、ちょっとだけ写真というか、
カメラに向き合うことを躊躇ったせいかもしれない。
サラリーマンになって2年目に、社内カメラマンのS氏と知り合った。
特に仕事の繋がりが彼とあったとは記憶しないが、お互いいつの間にか
社内で顔を合わせればしゃべる仲になっていた。
「あのーそのカメラニコンですか?随分レンズやらなにやら荷物が多いですね」
「そーなんだよ、これ一人で運ぶの意外と大変で、腰がやられちゃうんだ。君も写真やるのか?」
「いえ、実家に確か2眼レフのカメラがあったと思いますが、ほとんど触ったこともないですよ」
「そっか。今から新宿のカメラ屋まで行くけど、方向が一緒なら乗っけてくよ」
「お願いします!」
会社帰りの彼との会話だった。
その当時、中央線沿線に暮らしていた私は新宿の西口まで送ってもらうことになった。
車中で、写真の話、撮影の話、取材で起きたエピソードなんかを彼は楽しそうに語ってくれた。
そして、車を降りようとした時だった。
「一緒にカメラ屋行ってみるか?」
「いいんですか?」
「ま、いろいろ見てみると面白いかもね」
生まれて初めてプロ・カメラマン同行でカメラ屋に入ることに
なんだか、不思議と優越感みたいなものを感じたのを今でも忘れられない。
彼は35mmのカラーフィルムを100本位と何やら細かいカメラ機材を小脇に抱えて、さっと支払いを澄ますと、
「さて、飯でも行こうか!」
その後、車中で話してくれた写真の話の続きをかなり長い時間してくれた。
それから1週間ほどして、彼が1台のカメラを私に差し出した。
「これかなり使い込んでるけど、もし写真撮ってみる気があるんなら、レクチャーするよ」
それから30年の月日が流れた。
彼の命日が春になるとやってくる。
桜が満開の頃、彼は逝ってしまった。
生前の彼はいつも私にこういった。
「太陽はひとつ。写真は太陽と友達になることだ!」
家の中で簡単にセットを組んでるときや、外でスナップ程度にカメラを構えるといつもこの言葉と彼の顔を思い出す。
もちろん銀塩の時代はとっくに終わり、コンデジ、デジタル1眼、ミラーレスと時代は移り変わったが、写真を撮る行為はなんら変わってはいない。
今日の1枚は、昼下がりに自然光で撮影した。
たくさんの片口や徳利は、Yが好きで集めたものだ。
今年の冬は30年ぶりに熱燗を口にした。
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