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カテゴリ:おしん
せつないせつない、、ううっ、胸が痛い、、。
11回の続きです。 同級生の脅し(背中の赤ん坊を殴り殺す)に屈して学校をやめるといったおしん。 つねは、そのおしんの言葉をきいて大喜び。 「おしん、やっとわかったのか、、それでいいいんだ!」 その言葉に戸惑うおしん。 「昼飯抜きじゃ、さぞ、つらかったべ。餅食うか、普請の家でたてまえの餅もらったのあるから」 そういってつねは、茶棚からもちをとっておしんに渡した。 「おしん、おれがな、おめに昼飯食わせなかったのはな、何もおめえが憎いからではねえんだぞ。 おめに目、覚ましてもらいたかったんだ、おなごにはな、学問なんかより、みにつけなければなんね ものがいっぱいいっぱいあるんだ。一年の奉公でもそれをおしえてやりてえと思ったから。 そりゃ、つれえのはよくわかってる。今のうちの苦労は先さ、いったらきっと役にたつんだからな。」 おしんは、じっとつねを見てつねの話を聞いていた。 その表情は、反抗的なものでも、従順なものでもなく、ただただ、無心に心が空っぽ、そんな 表情であった。 わきで聞いていた奥様は、複雑な表情をしていた。 奥様は、つねよりは、おしんにたいして、理解はあった。 一人、暗い自分の部屋に戻ったおしん。 せきばんと教科書のはいった、風呂敷とさっきもらったもちを握りしめている。 しゃがみこみ、ふろしきをあけるおしん。 教科書を見つめて、涙をうかべる。 学校には未練があった。自分だけならどんなことに耐えても学校に行く覚悟だった。 たけしにきがいをくわえられるのがこわかった。 やはり子守奉公の身には無理だと悟ったのである。 おしんが一人、誰もいない学校の教室に入ってきた。 自分の机の上に教科書と石板を置き、教壇に向かって深々と頭を下げ、 教室を後にした。 机の上には、おしんの教科書と石板が置かれていた。 次の日、おしんが、たけぼうをおんぶして子守をしている。 そこに松田先生がやってきた。 逃げるおしん。 「おしん!」 松田先生が声をかける 「なして学校さ、こねえだ?」 「やめたんだす」 おしんは、先生の方を向いて 「先生に貸してもらった石板と教科書は、教室のおれの机の上さ、かえしてきたっす」 「ん、だから、変だと思ってきたんだ。旦那さんやおかみさんになんかいわれたのか?」 ううん、と頭を振るおしん。 「やんだくなったんす。学校、、勉強は難しい、、。」そういっておしんは下をむいた。 「おしん、おまえ、、。」 「ほんてんだっす、だれもなにもいわね、おれがいきたくねえから、、。」 おしんは、松田先生の顔を見て、 「先生には優しくしてもらった、おれ、わすれねえ、。 黙って子守してたら、いつかは、うちさかえれる。一年の辛抱だス」 そういって、頭を下げて、先生から走って逃げた。 松田先生は、困惑した表情で、子守をしているおしんの後ろ姿を見ていた。 先生や学校を振り切る為か、おしんは、大きい声を出して子守歌をうたいながらたけぼうをあやした。 川岸でゆれるひがんばな。蝉の声が川辺に響き渡っている。 おしんが川で洗濯をしていると、そこに 定次が、やってきた。 「せいがでるね、おしんちゃん」 「夏はここで洗濯をしているのが一番だ!」そういって洗濯したものを 両手で絞るおしん。 「子守は暑いからな」そういって定次が、おしんの横に座った。 「そのかし、冬はつれえぞ。川の水はつめてえし、吹雪の日なんてしんでしまうみてえだ。」 「でも、冬こしたら、うちさ、帰れる。早く冬、こねえかな、、。」 おしんが洗濯の手を休めた。 「おめえは、まだ、冬の仕事のつらさしらねえがら。」 「それでも、冬さこさねえと帰れねんだもの、冬さえ辛抱すればええんだがら。」 「おれ、明日、また、きいはこぶにやまさいって、いかだにしてながしてくるんだ。」 「おれが乗ってきたときみたいに?」 「んだ」 「お前の家のそば通るからよってきてやってもええぞ。」 「あんちゃん」おしんの目が笑った。 「おまえはどうせ、盆にも正月にも帰れねえんだ。父ちゃんや、母ちゃんもお前のこと心配してるだべ。 おまえだって父ちゃんや母ちゃんの様子しりてえべ? なんか、ことづけてえことがあったら、おれがつたえてやるから。 しかし、旦那には内緒だぞ。寄り道したら、こしゃがれるがら。えへへへへへ、、」 定次の話の間、里心がついたのか、おしんは、神妙な顔になってしまった。 立ち上がって家の方を見るおしん。 「おれもあんちゃんさ、ついていきて」 呆然としてしまったおしんの肩に手をおいて、定次は、 「おしんちゃん、、だから、おれが、つかいしてやるっていってんでねか。なっ」 定次が、おしんを元気づけるように話した。 「だら、おれ、手紙書く、それ貸してケロ。」 定次のわきにはさんでいた筆記具を指さすおしん。 「かけるんだぞ、おれだって。あ、い、う、え、、お、みんな習ったもの。 それ、わたしてくれたらええ、もし、かあちゃんがあんちゃんにいろいろきいても、 みんな、手紙さ、書いてあからって。」 定次は、おしんに筆記具を渡した。 夜中、外で地面に紙を置き、字を書くおしんがいた。 おしんは仄かな月の光をたよりに、ならいおぼえた字で母にてがみをかいた。 うまれてはじめてかくたよりであった。 書き終わったときにはそらがしらみはじめていた。 ※ おしんは、学校には結局ひと月だけしか通わなかった。 松田先生も、あのいじめっこのせいだとなんで気づかないのか、なんて思う私。 しかし、つねの豹変ぶりは面白かった。つねはたしかに、おしんに対してしっかりと奉公の分を 教え込みたいのもあったのだろうけれど、学校に通えるといううらやましさもあったのだろう。 でも、定次が優しいので少しは気が楽である、光石さん、よいです。 今回のラストは、一生懸命手紙を書くおしんのアップでした、 ひたむき、という言葉が頭に描かれる小林綾子さんです。おしんを演じながら、小林さん自身も 過酷なロケに耐えて頑張っていたということがわかるような表情です。 しかし、子供の意地悪は本当に嫌ですね。うちの母が、都内の家が東京大空襲で焼けてしまったため 一時的に親戚の千葉の農家に住んでいたことがあったそうです。そこは祖父の実家だったようです。 そこから近所の小学校に通ったみたいなのですが、男の子たちに、 「東京もん、東京もん」といじめられたそうです。もちろん、スーパー祖母が黙っているわけはあり ません。 「この田舎ものめ!」と言って、各農家の家に文句を言いにいったそうです。 それでもなかなか意地悪はおさまらなかったようで、学校の授業の間、祖母はたってみていた そうです。しかしながら、こういう本気の迫力が子供にはわかるようで、じきに意地悪も なくなったようです。私は、祖母の本気感が結構好きです。明治時代の不良の迫力はすごいもの があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.09.09 00:31:38
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