2020/09/09(水)08:16
三國志 第三集 曹操、善人を誤殺す
曹操と陳宮は、呂伯奢の家人を皆殺しにしてしまったため、慌てて
屋敷を逃げ出した。
その途中、町へ酒を買いに行っていた呂伯奢とばったり出会ってしまう。
陳宮は早く逃げようとせかしたが、曹操の馬がいうことをきかず、呂伯奢が近づいてきてしまっていた。
曹操は、近寄ってくる呂伯奢に向かい、ここにいては危険なので、逃げさせてくれと頼むが
歓待をしたい呂伯奢はいうことをきかない。
酒で体を温めろ、としきりに言いながら、呂伯奢は曹操に近づいてきた、とうとうロバから降り、
曹操のもとへきて、曹操や、、と、肩を抱こうとしたその瞬間、曹操は刀で呂伯奢を殺してしまった。
そのやりとりを遠目で観ていた陳宮が駆け戻り、曹操を責めた。
罪のない人々を殺したうえ、呂伯奢まで、
呂伯奢は忠義のひと、なぜ、恩をあだで返すようなことをするのか?と。
「罪なきものを殺したからには、根絶やしにせねばならんからだ。これで永遠に災いの種は
消えた。」
そして、「我、ひとに背くとも、ひと、我に背かせじ。」
そういって、高らかに笑った。
雷が鳴り、雨が降ってきた。
呂伯奢の遺体に草をかけながら、曹操は、陳宮に、呂伯奢の家にもどろうという。
私たちは二日間何も食べていない、呂伯奢の家にはごちそうがある、
それを食べに戻ろうと。
殺した人々への良心の呵責はないのか?という陳宮の問いに、曹操は、
「感情に流されるな、死人は蘇らぬ。大業は生けるものが行う。せっかく用意をしてくれたんだ
戻らねば料理が台無しになる」と、吐き捨てるようにいった。
曇天の空に大きく雷がなった
部屋の中で呂伯奢の遺体が横たわりその前で曹操が呂伯奢の弔いをしている
「伯父上は、あまん(曹操の呼び名)に殺されたのではない、乱世に殺されたのだ。
曹操は、必ずや、そなたの、仇をうちますぞ。
私が大業をなしたうえは、伯父上に勲章を授けます」と、自分が殺したくせにのうのうと
弔う曹操の姿を軽蔑してみる陳宮。
夜半、曹操が熟睡している、その寝顔を見ながら陳宮は、思った。
曹操とは、いったい何者なのか?
罪なき十数人を殺しながら平然と、ぐっすり眠っている。
曹操は、剣より恐ろしいかもしれない。
剣は、呂家の人々を殺したが、曹操の言葉は、天下の人々を誅殺できる。
董卓よりも狡猾で危険で恐ろしい人物かもしれない。
私がここで殺しておかねば、様々な災いが
おこるだろう。
陳宮は、刀を出して、曹操を殺そうとする、しかし、己が今さっき助けた命を、今度は己が奪う。
矛盾してはいないか?このような心持ちしかできない曹操を、本来は哀れむべきではないのか?
陳宮の頭を、儒学の教えや、自己の良心が交錯する。
陳宮は、断念し、曹操の枕もとに剣を突き刺して、
曹操のもとから去った。
朝、枕元に刺さった刀に驚き、飛び起きる曹操。
部屋に陳宮がいないのをみて、全てを悟り、身支度を整え、屋敷を出た。
しょう県にある
曹操の故郷についた曹操は、父と対面する、
曹操は、父に挙兵して大業を上げたいと告げ、
父から金を譲り受ける。
西暦190年
陳留県
挙兵の話を聞いた様々な人々が曹操のもとに集まってきた。
楽進(文謙)李典(曼成)、夏侯淵、弟の曹仁など。
そこへ弟の曹洪が、袁紹が渤海で挙兵したとの報をもって参じる。
18鎮諸侯を束ね、曹操に加勢をたのんでいるとのこと。
兵にも物資にも劣る曹操が18鎮諸侯に名を連ねるために、
曹操は偽の天子の勅書をもって参加することに決めた。
陳留城
18鎮諸侯が続々と袁紹のもとに集まってきている。
西遼の馬騰 孫堅 袁術、公孫さん、などなど、中央で出迎えるのは袁紹。
桃園での契りをした三人「劉備、関羽、張飛」もまた、馬で陳留城に向かっていた。
城の中では、盟主選びが始まっていた、
孫堅が、たちあがり、治政三公、漢の名門、袁紹を盟主にと声を上げる。
数多の将軍が賛成を口にする中、面白くなさそうな顔をするのは袁術。
しかし、大多数が口をそろえて袁紹を、と叫ぶ中、袁術は、
最後にやっと腰を上げて賛同を口にする。
陳留城の門に劉備たち三人が到着する
劉備は馬をおり、門兵に丁寧にお辞儀をし、
「袁紹様にお伝えください、平原の劉備、関羽、張飛がまいりましたと」
門兵は劉備を小ばかにし、中へ通そうとはしません。
「今日は、英雄、豪傑の集まりだ、お前たちにようはない!」と
おいかえそうとした。
そこへ、後ろから曹操が兵を従えてやってきた。
「おうい、、」
曹操が、声をあげながら前にすすみ、劉備の横にたった。
「私が、子師王いんの誕生会で王いんの家に行った時に、身分が低いといってつまみだされた。
こちらのお三方は、あの時の私と同じだな」
曹操に向かって挨拶する劉備玄徳「劉備と申します。そなたは?」
「騎騎校尉曹操だ」
「国賊の暗殺に続き、挙兵とは、心より敬服いたします。」
曹操は、門兵に向かって、この乱世、いまは、無名のものでも、明日は天下を揺るがす時代だ。
もし、このものたちが、世に出たら、そなたは後悔することになろう、
そういって門兵に門を開けさせた。
劉備、関羽、張飛は、曹操らとともに、陳留城に入っていった。
曹操が入っていくと、将軍たちが集まってきた。
董卓暗殺未遂で名をはせた曹操だったのだ。
曹操は、各将軍に抜かりなく挨拶をし、席に着いた。
劉備たち3人はたったままである。
袁紹が席につこうとすると張飛が叫んだ。
「待て、こちらの兄者が目に入らぬか?」
袁紹が振り向き、曹操が劉備らを紹介する。
「私は劉備、字は玄徳。
漢の景帝の子、中山清王劉勝の庶子の劉貞の末裔です。
現在の仕事は官職はなく、郷里でむしろを編んでおります。
関羽は門番、張飛は肉の解体をしております。」
劉備らをばかにして、どっと笑う兵士たち。
しかし、曹操が、割って入る。
「思いますに、漢の末裔が天下にいてもおかしくはない。
むしろ諸侯の前で、むしろおりだの、、門番や肉の解体などと言える度量は
なみたいていのものではない」
そういって劉備らをかばった。
3名だけではあるが、
国を救うのは、忠義の心、数ではないと、劉備は言い切って、
座に席を与えられた。
曹操が、偽の天子の勅書で董卓らを手玉にとろうと、策略を
いいはじめた、都にいたばかりで西遼軍の動きを知る曹操が、地図を広げ
将軍らに軍略をときはじめる
そこに、董卓からの刺客、華雄が、門の前で、曹操の首をよこせと騒ぐ声がする
曹操がいうには、
華雄は、董卓第4の勇者とのこと。
誰が、戦いに行くか、と、将軍らが目を合わせている
関羽が出ようとするのを、劉備が抑える。
「私にお任せを。あっというまに華雄の首をとってみせます」
と一人の兵が前に出る。
袁術が紹介する
「こちらは私の配下のゆしょうです。」
満足そうな袁術。
「では、ゆしょう将軍に杯を、、」
袁紹は、酒を注ぎ、ゆしょうを鼓舞した。
ゆしょう将軍は、勇猛なので、安心とばかりに、座では、また、曹操の軍略をすすめはじめる。
兵たちの雄叫びが響きわたるなか、
門が空き、ゆしょう将軍が飛び出した。
待ち構える華雄。
ゆしょうの槍はかわされ、
逆に華雄の放った槍先で、ゆしょうは、
あっけなく命をおとしてしまう。
※ あとがき
曹操、呂伯奢を殺してしまった上に、なんだか逆に、伯父上の仇を取るとか、
まさに、自分本位。
本質が悪人で、善人の皮をかぶっているというのだろうか
そして曹操は、本当にたまにいい人なんですよね。
で、関羽なんかはだまされちゃう。
頭はクレバーです。ワイズじゃない。ワイズは、孔明かな。
袁紹が、みんなに盟主
と、おされる時の表情がかわいかった
自分だと思ってるけど、でも、本当にいいの?てきな。
袁術の顔が、また、今後を予測させてます。
そして曹操の言葉に少し心を動かされてしまう関羽
呂布もそうだけど、豪傑は素直なのだ、、。