テーマ:鉄道(20886)
カテゴリ:東海 橋めぐり
東海 橋めぐり、今回は名古屋駅にほど近い跨線橋の紹介。
前回、東武佐野線渡良瀬川橋梁のピントラスを紹介しましたが、ピントラスが実は名古屋駅から徒歩圏内にありました。 ![]() JR関西線やあおなみ線、近鉄名古屋線、更にはJRの車庫(名古屋機関区)を跨ぐこの大きい跨線橋が向野跨線橋です。 奥に見えるのは名古屋駅のツインタワー。 ![]() 以前は車が通行できたようですが、老朽化のため車両の通行はできなくなりました。 ちなみに立っている標識は車両通行止めではなく駐車禁止(原付を除く)・・・ この場所にみんなで原付を停めましょう。 ![]() 歩行者の通行はけっこう多いようです。名古屋駅方面から関西本線の南側へ抜ける時に一番便利な跨線橋なのです。 ![]() 向野橋の銘板。 ![]() 昭和5年6月竣工。これだけでもかなり歴史のある橋だということがわかりますが・・・ 実はこのトラス部分は、京都にあった山陰線保津川橋梁を再利用しているのです。 トラス桁データ 1899年(明治32年) 京都鉄道が保津川橋梁として米国に発注。 A&Pロバーツ社ペンコイド工場製 おそらくは名古屋市内の鉄橋の中では一番古いものと思われます。 1930年(昭和5年)トラス桁を転用し現在地に移設。 トラス桁長:85.3m 保津川の急流を橋脚なしで渡すために、このような長大トラス橋となったそうです。 詳細はこちらのHPが詳しいです「弥生の森の散歩径(向野跨線橋)」 (近年まで、照明塔が乗っかっていたようです) ![]() 実は橋梁上で脱線事故があり、一部を補修してあります。補修箇所が今でも残る。 ![]() ピンの接合部。鉄道橋のまま使用されていたらこのような部分は撮影できませんね。 ![]() JR関西本線の列車。鉄道ファンの間では良い撮影地となっています。 ![]() こんな列車もいたりします。キヤ95系電気軌道試験車。 時刻表に載っていない列車なのでなかなかお目にかかれない。 ![]() 名古屋駅側の入り口部分に、銘板を取り外した痕があります。 かつては米国製のメーカーズプレートが貼付けてあったのでしょう。 ![]() トラス桁以外の部分は昭和5年の移設時に作られたものと思われますが、こちらもいい味が出ています。トラス以外の橋脚部分。 なお、この跨線橋の近くに地下道が作られるそうですが、地下道が完成した後のこの橋の処遇が気になります。 以上、向野跨線橋でした。 ![]()
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