ミ　ソ　イ　チ

　三寒四温とはよく言ったもので、ここのところ暖かくなったり寒くなったり、日によって気温が随分違いますね。そのせい…ではないと思いますが、私は風邪を引いたようで、喉が腫れてモノを飲み込むのもやっと。病院に行って薬をどっさりもらいました。花粉症用の薬も飲んでいるので、すっかり薬漬けの生活です。あー医療費がかさむ…。

　体調がすぐれないと、どうしても気持ち的に弱くなります。あー私ってダメだなぁー。何やってんだろうなぁー。今日も無為に終わってしまったなぁー…。

　アイデンティティって…私のアイデンティティって何だろ？私らしさってどんなことだろ？インド好き？中国好き？チベット好き？でもそういうのって、結局誰かのマネに過ぎないのではないか…。そもそもどの世界もちょっとかじった程度のレベルで、エキスパートには及ばない。

　「コレ！！」ってモノが私にあるんだろうか？私にしかない「コレ」って何だ？他の人と違う何かがあるのか…？？

　実は先週の日曜に、高校のクラスメイト数人と会う機会があったのです。結婚してる人してない人、半々くらいでしたが…どうも同じ年代の人と会うと、自分がダメダメな感じがして凹む。

　そういうときは本を読みます。「十牛図」といって、般若心経における「空（くう）」の心を知るため、牛に例えて描かれた文字通り十種類の絵の話です。


　　『十牛禅図』松原哲明著


　「空」の心というのはダライ・ラマもその重要性を説いています。空っぽなのではなく、確かにあるが形はない。ありのままを映し出す鏡のような心境。我に囚われない穏やかな心持。道理を知り、あるがままを受け入れる…。そういった澄み切った心を誰もが皆、自分の中に持っているそうです。

　それを知り心得て悩みや苦しみから解き放たれる…ために禅を組んだり読経したりして、いわば修業をするわけなのですが…まぁそこまでは私もできません。でも「自分にも空の心がある」「本当の自分は自分の中にしかない」ということを知るだけでも、すさんだ気分が少しだけ救われたように思います。

　宗教カブレ…ではないですよ！！でも仏教の考えというのは、とても私に合っている気がします。般若心経については、もっともっと勉強したいと思います。

　インド…中国…チベット…そして仏教、私のアイデンティティはこの辺りなのかもしれない。