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カテゴリ:雑記
子供が生まれてから、知らないヒトに声をかけられることが多くなった。
息子を連れて、駅前のスーパーで買い物をしていたら、スタバの手提げ袋を持った肝っ玉カアチャン風のオバちゃんが近づいてきた。 「あら~ッかわいいお嬢ちゃん!」 うちの息子は朝青龍系のブスカワイさである。 めったに女の子に間違えられることはない。 私の中で、女の子に間違えられる=カワイイという方程式が成り立っているので、女の子に間違えられるとちょっと嬉しかったりする。 (私はよその赤ちゃんの性別がわからないときはとりあえず無難に「女の子ですよね?」と聞くことにしているけど。女の子に間違えて「男の子?」と聞くとむっとされる場合があるので。。。) 「お嬢ちゃん、でいいのよね?いくつ?」とオバちゃんが聞いてきた。 「あ、息子です。1歳です。」 「んまぁ~、色白でかわいらしいお顔をしているからお嬢ちゃんかと思っちゃったわ~」とオバちゃんは言った。 色白でかわいらしいお顔なんていわれたことは一度もないが、まぁ、悪い気はしない。 オバちゃんは根掘り葉掘りいろいろ聞いてくるので、とりあえず私も答えた。 オバちゃん(以下オ)「1歳何ヶ月?」 私「はあ、10ヶ月です。」 オ「人見知りするの?」 私「男のヒトはちょっと苦手ですね。」 オ「お名前は自分で言えるの?」 私「いえ、まだ・・・」 オ「なんてお名前なの?聞いていいかしら?」 私「はぁ、○○××と申します・・・」 そこでオバちゃんは何を思ったか、スタバの手提げからメモ帳とペンを取り出して「○○××くんね・・・」とメモを取り出した。 私が少し怪訝な顔をしていると、オバちゃんはまたスタバの手提げをごそごそ探って、パンフレットと名刺を取り出して渡してきた。 パンフレットには子供専門エージェンシーとかなんとか書いてあった。 「私、※△%☆プロモーションの開発マネージメントの○×と申します。今テレビやCMや雑誌に出てくれるお子さんを探してまして・・・」とオバちゃんは自己紹介を始めた。 ええええ!!!??? これは世に言うスカウト!? こんな千葉の片田舎の町で??? 腹を痛めて産んだ我が子がもしかして第二のえなりかずきに??? スタバの手提げを持った肝っ玉カアチャン風のこの女性に実はこんな裏の顔があったのか! なんて頭の中でぐるぐるして心臓がバクバクした。 オバちゃん、いや、その女性はとうとうとオーディションから仕事をもらえるまでの流れを話し出した。 「とりあえず、面接に来ていただいてですね、合格しましたら事務所に登録していただくんですけど、そのときにお写真が必要で撮影料の4万8千円は親御さんの自己負担になります」 オバちゃんは「うちは他の事務所と違って他に登録料などはいただいておりませんので」と良心的であることを主張する。 ん???? なんか胡散臭くねぇか??? 撮影料云々の話で私は我に帰った。 頭の中に警鐘が鳴り響く。 そうだ、よくよく考えれば、最初に朝青龍的な息子を捕まえて色白のお嬢ちゃんなんて話しかけてきたのも罠なのだ! いや~、あぶねぇあぶねぇ。 親ばか心につけこまれて5万円をふんだくられるところであった。 でもこれ、かなりうまい商売かもね。 「うちの子は相当かわいい」と思う親ばか心につけ入るなんざあちょろいもんなのかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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