☆たー☆のヒトリゴト

2020/03/11(水)23:00

鎧。

オジさんの日常@2020(7)

鎧。 見えない恐怖に晒されて 見てきた悲しみに支配されたまま ボクは気取った言葉や気取った態度で生きているのかな? まとわりついてる”大人”の鎧を脱いでしまえば…きっとボクには何も残らない "今日は暖かくて過ごしやすいね” 柔らかい日差しが…ほら、あの混沌とした日々を思い出すよ "急に冷え込んで…今夜は星が綺麗だね" 真夜中の冷たい空気と満天の星空が…ほら、あの光のない寒い日々を思い出すよ "お腹が空いたから何か食べようか?" あのカレー屋さんの匂い、あの牛丼屋さんの匂い いつもなら食欲をそそるのに...この季節だけ…何だかうんざりしてくるよ。 寝静まった夜中にココロの中を裸にしてみなよ 何が残るってんだ? やはりボクは思う。あの日生まれた悲しみは誰にも癒せはしない。とあの日生まれた恐怖との闘いに終わりはないのだ。と そこにある喜び そこにある悲しみ そこにある危機 全部包み込んで静まり返った夜 祭壇に花を手向ける人々を思う それを遠目で見ていたボクは何様だ? 見えない恐怖に晒されて 見てきた悲しみに支配されて あいまいな自分にケリをつけられない それでも時間は流れて また新しい1日がはじまる ボクは生きている それはだけは確かな事 真夜中に壊れかけたココロを温めよう。 そして朝になったらまた"大人"の鎧を身につけるんだ "いつか、きっと"を探し出せると信じて。2020.3.11

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