2020/03/11(水)23:00
鎧。
鎧。
見えない恐怖に晒されて
見てきた悲しみに支配されたまま
ボクは気取った言葉や気取った態度で生きているのかな?
まとわりついてる”大人”の鎧を脱いでしまえば…きっとボクには何も残らない
"今日は暖かくて過ごしやすいね”
柔らかい日差しが…ほら、あの混沌とした日々を思い出すよ
"急に冷え込んで…今夜は星が綺麗だね"
真夜中の冷たい空気と満天の星空が…ほら、あの光のない寒い日々を思い出すよ
"お腹が空いたから何か食べようか?"
あのカレー屋さんの匂い、あの牛丼屋さんの匂い
いつもなら食欲をそそるのに...この季節だけ…何だかうんざりしてくるよ。
寝静まった夜中にココロの中を裸にしてみなよ
何が残るってんだ?
やはりボクは思う。あの日生まれた悲しみは誰にも癒せはしない。とあの日生まれた恐怖との闘いに終わりはないのだ。と
そこにある喜び
そこにある悲しみ
そこにある危機
全部包み込んで静まり返った夜
祭壇に花を手向ける人々を思う
それを遠目で見ていたボクは何様だ?
見えない恐怖に晒されて
見てきた悲しみに支配されて
あいまいな自分にケリをつけられない
それでも時間は流れて
また新しい1日がはじまる
ボクは生きている
それはだけは確かな事
真夜中に壊れかけたココロを温めよう。
そして朝になったらまた"大人"の鎧を身につけるんだ
"いつか、きっと"を探し出せると信じて。2020.3.11