オレオレ詐欺
昨日、仕事から帰るやいなや、実家の母から電話があった。「あ!今日子!今日子なのね!!よかったー」「?え?なに?なにがあったの?」「今朝ね、今日子だって言う女の人から電話があったね、、」と、ストーリーが始まった。「お母さん!!私、今日子だけど。今朝事故っちゃって。自転車に乗ってる男の子はねちゃったの。しかもその子死んじゃったのよ。どうしよう。」と、泣きながら、途切れ途切れに話すので、(なんか今日子の声じゃないな)と思いながらも、「えーはねちゃったって、、あなたは大丈夫なの?なんか声が聞きづらいんだけど」「まだ震えてて上手くしゃべれないから警察に代わるね」「警察って、、お母さん英語はなせないわよ」「大丈夫。日本語分かるから」まずここで、母は気付くべきだったのです。ミッションに日本の警官も、日本語はなせる警官もいるわけがない!ってことに!!でも、娘が事故に遭ったというパニックで、そこまで思いつかなかったようです。で、警察と名乗る男が電話に出、私のディテール、生年月日や果ては出身大学までを詳しく語り「お嬢さんですよね?」「はい、、」「裁判が始まるまで、留置場に拘束しなくてはなりません。が、保釈金(!!)を支払えば、今日子さんを日本に連れて行くことが出来ます。日本で裁判を受けれるように」と、これもおかしな話しです。けど、事細かに、私のこと、家族のことを語られた後だけに、母は私は事故に合ったと、完全に信じ込んでしまったようです。国外で起こした事故、犯罪は、その国で裁きを受けなければならないと言うのに!!幸い、昨日実家には弟がいました。電話の途中から、母の様子があまりにもただ事じゃないので、一緒になって耳を受話器にそばだてていたのです。警察と名乗る男が「日本で裁判、、」と言ったとたん、「詐欺だよ、これ!そんなことあるわけないじゃない!」と言ったのですが、母は完全にパニック状態でした。警察は続けます。「詳しいことは弁護士から聞いてください」と、弁護士だと言う男に電話が変わりました。「182万(!!!)を送金してもらえれば、すぐにでも保釈の手続きをします」相変わらず懸命に母を落ち着かせようとする弟。ようやく我を取り戻し、「主人に伝えて、折り返しますので、、」「では、またこちらから連絡します」と、電話は切れ、それっきりかかってこなかったそうです。よくもまぁ、いろんな手口の犯罪を思いつくものです!!少なくとも3人がこの犯罪にかかわっているのです。いえ、もっと多いのでしょう。組織的なものかもしれません。今、日本で多いらしいですね、この手の詐欺。皆さんも充分気をつけてください!