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カテゴリ:時事
今回の参議院選挙と前回の衆議院選挙を比べると、国民の日和見ぶりがよくわかる。
前回の衆議院では、純ちゃんブームで、珍獣・アイドルを見るような目で小泉純一郎を応援していた人たち・・・ しかし、その小泉がやったことはなんだったのか。 歴史を見ればわかることが、こういう人たちにはわからない。 自由化(言葉にすると難しいので、あえてこういう言い方をするが)の波というのは、本来、それが押し寄せてはいけないところにまで押し寄せ、それを食い止めるもの達までがそれを浴びてしまうと、時代は混沌とする。 絶対に波にさらされてはいけないことは2つある。 一つは軍事であり、一つは教育である。 自由化というものは今までのモラルの破壊を引き起こす。その際に、軍事がその波にさらされると、クーデターや軍部強化へと反発は進む。大正デモクラシー後の軍隊がどのような方向へと進んだか。また、教育がその波をかぶると、道徳破壊、根本の価値観の破壊へとすすみ、社会はおかしくなっていく。 幸いなことに、淡泊な日本人にしては、先の大戦の影響が色濃く残っており、軍部への波は押し寄せなかったし、国民がそれを拒むとともに、軍部(自衛隊)でも、背広組、軍服組を問わず、その波をはねのけた。国際情勢や時代というものがあるにせよ、見識の高い人々が数多くいらっしゃるということ、一国民として鼻も高く、安心して任せることができるといえよう、むしろ心配なのは、シビリアンのほうだ。 その波をもろにかぶり、しかも、国のトップがその波を後ろから支え、現場も、それを進んで受け入れてしまったのが教育である。 価値観を考えずに、将来のビジョンを持たずに、1年間で休みを180日もとり、ニート・フリーター・ひきこもり予備軍、働かない症候群を助長させる。 さらに、やりたくないことはやらなくてよい、という方針は、学力低下、我が儘増長、非社会行為への罪悪感のなさをうむ。 もっと言えば、学校に楽しさを要求し、レジャーランドとなることが良い方向だと思う馬鹿も増えた。そして、職業に直結する教育をするのがよいということで、小中学校から将来の職業を見据えさせる。 そんな根本がおかしくなったのに、それを理解せず、いや、理解できないのか、理解したくないのか、トップの戦略なのか・・・。 小泉がやったこと。安倍はそれを受け継いだだけであり、彼に罪はないのかもしれない。 ただ、安倍という人は、改革者でもなく、引き継ぐ者でもなく、単なる権力者の側用人タイプだ。 そんなものがトップになったのだから・・・。 小泉が始めたことの意義は、日本の社会の破壊である。 安倍は、それを言葉を入れ替えて口当たりよくしようとして、失敗したのだ。 有権者は、ただ、雰囲気で小泉万歳、安倍、引っ込めと言う。 そもそも、彼らのような人間がトップにたっていることが不幸の始まりなのだ。 今後の日本の未来はもっと暗いと言わざるをえないのか・・・。 小泉・安倍路線は、国民を衆愚化させ、支配を強化することなのか・・・。 それを意識してやっているのなら、すばらしい独裁者ということか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.31 13:33:50
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