2011/05/20(金)21:23
癌が消えた?
癌が消えた?
ある先輩から「○○君、俺の癌が消えた」といきなりの弁。
話は3月に遡ります。
確か3月の中旬でした。
「俺の肺に癌が見つかった。明日は???に精密検査に行って来る」
普段はすこぶる元気な先輩が、幾らか憔悴したような表情で語られました。
「それは大変ですね。何でもないといいですね」
別れて約2カ月。
気にはなっていましたが。
お会いした途端の言葉に私は唖然としたのです。
「○○君、俺の癌が消えた」
事の顛末を語って頂きました。
その後の検査でやはり肺癌と診断され、入院。
5月10日が手術日と定められたようです。
所が、手術日を目前にした1週間前に再検査がされた様です。
まさしくこの時に「癌が消えた」と告げられたとのこと。
ご本人のびっくりしたご様子が目に浮かぶようです。
それは結果としては極めて嬉しい話ですが、肺癌を宣告され、気を揉んだ月日は何だったのでしょうかね。
或いは死をも意識して、悶々とした切実な日々は何だったのでしょうか。
誤診、間違いはあると十分承知はしていてもご本人にしてみれば釈然としない想いが本当ではないでしょうか。
或いは、「癌が消えた」事までもが若しかすると誤診ではないのかと疑ったりもしてしまいます。
さらにお聞きすると、年齢の離れた弟さんが一年前に、しかも肺癌で亡くなったばかりとのこと。
「今度は自分の番」だと愕然とされたとのことでした。
世の中、不思議な事があるものです。
近くにおられたお医者さんにそんな事があるのかとお尋ねしたら、あり得る事と答えられました。
また、ある病院の婦長をされた方にもお聞きすると、同じように「あり得る」と言われたのです。
とすると、そのような方々がやはりおられると言う事ですよね。
「希望は捨ててはいけない」と取るのか、
「信用してはいけない」と取るのか。
やはり、セカンドオピニオンを実践しないといけないようですね。
大いに学びました。