みんな、ごめん!
今日の中一の授業。 途中からみんなの様子が変だ。 いつもニコニコしているKさんも元気がない。 今、布団の中で考えていた。 わかった。 「復習する習慣をつけましょう。」みたいなことを言っていたときに、 つい、「そうすれば来年、先生(mimimi)がいなくなっても大丈夫でしょう。」 ポロっと言っちゃった。 確かに、K君が、「えっ、先生、いなくなっちゃうの?」ってボソリと言ったり教室が一瞬凍りついた。 実は、今の校舎には緊急で(他校舎で、いわゆる先生が「飛んだ」ため玉突き的にこの校舎に)やってきている。来年度以降は、また難関私立コースの担当になると、上からは言われている。 もちろん僕は、そういう半端な気持ちでここの子達には接していないし、かといって、やはり最大限自分を活かしたい、貢献したい、となればやはり来年春までに受験生はなんとかして、一年生はバリバリ仕込んでおこう、と思う。 ただ、それをその子達の前で出してしまった。 深く反省している。 先週までおこなわれた保護者面談で、ベテランの教師に陪席したときに、わざわざ僕の方を向き直して、保護者の方々が、「授業が楽しいと言っております。ありがとうございます。」とまで言ってくださった。6件入ったうち4件で言われた。そのことを軽くみていた。 ここ1年、結構コロコロ担当が動いている校舎だということを考えれば、お母様方の、そこで伝えたかった本当の想いをとらえていなかった。 それにしても、「異動は当たり前。異動・退職前には一切生徒に情報を与えてはならない。」というのが、大手塾の不文律かと思っていた。 あれほど意気消沈されるなんて思わなかった。 確かに、最初の職場から次の時は、住所教えていないのに家に手紙がきたりとかその次の時もいろいろあった。そして今回の退職時も、目をかけていた子達数名には、耐えられず、つい、「高校では、~~~な勉強法をしてくれよ。」なんて言ってしまい、「やめちゃうの?」ってバレていろんな子達を心配させた。 それでも、今回の校舎は来て2ヶ月弱。これほどガッチリ心をつかんでしまっていることに、我ながら驚くとともに、いい加減なことは、 0,1%もできない、と身が引き締まった。 何が要因なんだ? 僕に変化があったとすれば、授業面ではテンポをやや落とし発問・やりとりに優しさを前以上にこめていること。 対応面では「距離」に気をつけていること。不即不離を心がけるようになった。 そして笑顔でいること。とにかく楽しいので(その分つらいことも多々あるが)自然にニコニコしていられる。 営業にも追われないし、20人以下のクラス編成だし。授業の準備を、ある程度心行くまでできる環境だし。