カテゴリ:カテゴリ未分類
民主党は5日、年金の記録漏れや保険料の過払いに対応するための独自法案を今国会に提出する方針を固めた。年金問題で政府・与党に攻勢をかけ、党としての取り組みを国民にアピールする構えだ。
記録漏れ問題では、社会保険庁が発送した「ねんきん特別便」が届いているのに記録漏れに気付いていないと見られる人を対象に、漏れていると見られる記録やヒントを同封して再送する「ねんきん特別便緊急支援法案」を提出する。 特別便は、「なりすまし」を避けるため具体的な情報を載せなかったことなどが原因で、わかりにくいと言われ、十分に活用されていない。 民主党案では、再送の対象を、3月末までに特別便が届いた記録漏れの可能性が高い年金受給者・現役加入者約1030万人のうち記録を訂正した人を除く全員とする。 再送後も回答がなかったり記録漏れに気付いていなかったりする人には、社保庁職員が電話や来訪で記録確認を徹底することも盛り込んだ。 社保庁によると、3月18日現在、特別便を送付した受給者のほぼ4割に当たる約90万人が未回答で、回答した約141万人のうち約103万人は「訂正なし」と答えたが、実際には記録漏れの事例が相当数あるという。 一方、保険料過払いへの対応では、民主党は過払い分を還付する法案を提出する。 過払いは、60歳以降も国民年金に任意加入し、満額支給に必要な「40年間の納付」を超えて払った人に起きた。 2005年4月以降は制度改正により、加入期間が40年間に達すると保険料が納められなくなっているが、それ以前は、本人が申請しなければ保険料の徴収が続き、過払い分を還付する制度もなかった。 2008年4月6日 読売新聞 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|