misty247

2005/09/21(水)00:32

秋刀魚と牛蒡

貧弱キッチン格闘記(11)

 新物秋刀魚がお安い。シーズン初めだと頭を落としたパックは店頭で少し古くなったものじゃないかと邪推してしまうのだが、旬の真っ只中の今は、見るからに新鮮なものがあふれかえるほど並んでいて、鮮度を測る重要な情報源のお頭がなくても、汁の溜まりと身の張り具合、それにシルバーの輝きで、腸を抜いてくれてあるものでも十分に新鮮な秋刀魚だとわかるから安心して買える。  秋刀魚を買っても魚焼きグリルがないから、強火の遠火によるパリッとした塩焼きは作れないが、魚焼きグリルに変わる強力な調理器具を私は初っ端から貧弱キッチンに投入した。強力な調理器具、それは圧力鍋のこと。  でも、まだ圧力鍋一年生なので、器具については触れないでおく。  で、今週の惣菜は「秋刀魚と牛蒡の煮付け」。甘露煮ほども甘辛くしていないのは失敗のリスクを減らすためと量を食べるため。  2匹分をぶつ切りにして、牛蒡も粗く切って、酒・味醂・醤油のダシに放り込む。あと、酢を少し入れておくのが良いらしい。蓋をして沸騰したら中火で13分圧をかけて自然放置。輪切りのままの牛蒡はもちろん、秋刀魚の中央の骨までぽろぽろだ。小骨は噛んでもそれとわからないほど。13分でここまで骨を柔らかくできるのは少し入れた酢が効いているのだと思われる。  秋刀魚の煮付けは正直三回目でもう飽きるけど、安くて栄養価も高いし、それにみすゞも喜んでくれる(謎)だろうから、まぁいいかと思って作っている。蓋のパッキンや鍋の中に、後の3回にわたって魚の臭いのが残るのには閉口させられるが、それもまぁいいかと思って作っている。使わないとせっかくの器具の意味がないし。  あまり甘辛くせずに素材の美味しさを引き出しながら煮付けることができればいいのだが、まだその味付けの仕方が掴めていない。  ということで、実はあまり美味しくないのだが、なぜか作ってしまう秋刀魚と牛蒡の煮付けが今週の常備菜だ。

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